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子どもがよくかかる疾患の一つに「中耳炎」があります。
この中耳炎とは、日本の子どもたちだけでなく、世界各国の乳幼児がよくかかる病気の一つなのです。
一般的には、「中耳炎=急性中耳炎」とされています。
中耳炎というと、急に「耳が痛い・耳の中が腫れる・発熱」などの症状が出る、「鼓膜を切開して治す」というイメー…
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ニキビは脂腺性毛包(しせんせいもうほう:皮脂を分泌する毛穴)に発症する慢性炎症性疾患で、正式名「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」の一般的な呼び名です。
ニキビは思春期以降、顔や胸、背中などの皮脂分泌が多い場所に現れることが多く、その発症には「脂質代謝異常」「角化異常」「細菌の増殖」が複雑に関係しています。
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部屋の掃除や埃っぽい場所に行くと、鼻水がダラダラ、くしゃみが中々止まらなくなることはありませんか?
それって、もしかしたら「ダニアレルギー」によって、通年性アレルギー性鼻炎になっているかもしれません。
2014年に行われた厚生労働省の調査では、通年性アレルギー性鼻炎を持っていても、約40%の人が何も治療をし…
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みなさんは「動脈硬化」という病気をご存じですか?
厚生労働省が発表した「人口動態統計(平成28年度)」によると、日本人の死因の第1位は、悪性新生物(がん)28.5%でしたが、2位 心疾患(心臓病)15.1%と4位 脳血管疾患(脳卒中)8.4%はどちらも「動脈硬化」が原因で起こる疾患なのです。
このように見てみる…
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日本人の5~6人に1人が発症すると言われている帯状疱疹。
60代を中心に50~70歳の高齢者に多い皮膚疾患ですが、決して高齢者だけの病気という訳ではなく、睡眠不足やストレス、過労などで免疫力が落ちている場合にはどんな人でも発症する可能性があります。
帯状疱疹は、発症時の皮膚症状(発疹や水ぶくれ)と強い痛みが…
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春の訪れを感じられる日が増えてくると、そろそろ近づいてくるのが”花粉シーズン”。
毎年、花粉症に苦しんでいる方は「あのツライ時期がまたやってくる」と思うと、思わず憂うつになってしまうのではないでしょうか。
花粉症の治療と言えば耳鼻咽喉科(耳鼻科)のイメージがあるかもしれませんが、目のかゆみ・充血・涙が出るな…
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1.がんに次ぐ、日本人の死因第二位である「心不全」とは?
今年(2018年)2月にベテラン俳優である大杉漣さん(66歳)が「急性心不全」で急逝されました。
とてもお元気そうで、ドラマにバラエティーにと多くの番組で活躍されていた大杉さんだけに、衝撃的なニュースに驚かれた方も多かったと思います。
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止まらない「くしゃみ」や「鼻水」、「鼻づまり」による息苦しさ、「目のかゆみ」などの辛いアレルギー症状は、経験した人にしか分からないもの。
アレルギー性疾患は仕事や学校生活などの毎日の生活にも大きな影響を与え、生活の質(Quality of Life)やパフォーマンス(集中力・判断力・作業能率)を著しく落としてしま…
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1.気になる皮膚の「できもの」。こんな症状は粉瘤(ふんりゅう)かも!
脂肪のかたまりのようなポコッとした半球状のおでき
触っても痛みはないが、コリコリとした感触があるおでき
押すと臭くて白い脂のようなものが出てくる、又は中心部分に黒い点があるおでき
いつのまにか顔や体にでき…
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妊娠中は、痛みやつわりなどちょっとした自分の体調変化でも、姿が見えない分「赤ちゃんは大丈夫かな?」と心配になってしまいますよね。
妊婦検診で、お腹の赤ちゃんに会える・様子が分かる「エコー検査」を楽しみにしているという妊婦さんも多いことでしょう。
エコー検査でも従来からあるエコー(2D)に加え、近年は「3D/…
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発症予防や重症化を防ぐのに有効なインフルエンザの予防接種。
予防接種を受けた後、注射をした箇所が赤く腫れたり、熱が出るなどの症状が現れたことはありませんか?
これらの症状は、ワクチンを接種した時に起こる「副反応(ふくはんのう)」と呼ばれるもの。
インフルエンザの場合、重い障害が残ったり、命にかかわる事…
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段々と寒くなると、気になり出すのがインフルエンザ。
近年は、インフルエンザが流行する前に、「毎年インフルエンザの予防接種を受けている」という人も多いことでしょう。
日本のインフルエンザ予防接種に使われているワクチンは、主に不活化ワクチン*1が使用されているため、ワクチン接種によるインフルエンザ感染の心配はあ…
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さまざまな感染症が流行りだすこれからの時期、急な高熱、頭痛や関節の痛みといった症状が出た時には、まずはインフルエンザかどうかが気になりますよね。
24時間で1個のウイルスが100万個に急増すると言われているインフルエンザウイルスは、身体の中でウイルスが爆発的に増える発症後48時間以内が勝負。
発症後、体内の…
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例年より早いペースで感染者が増えている2017-2018年シーズンのインフルエンザ。
インフルエンザは咳やくしゃみなどの飛沫感染、物や皮膚等を介をして接触感染するので、保育園や学校などたくさんの子供たちが集団生活を送っている場では一気に感染が広まる可能性も高く、毎年、子供たちから流行が始まると言っても過言ではあり…
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2017年現在、日本で流通しているインフルエンザの治療薬は、タミフル(飲み薬)、リレンザやイナビル(吸入薬)、ラピアクタ(点滴薬)の4種類です。
他にも、2014年に製造販売認可されたファビピラビル(商品名:アビガン)という抗インフルエンザ薬がありますが、「とっておきの薬」なので、今のところ流通していません。
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1.2017年のインフルエンザは、例年より早い流行の兆し。
2017年のインフルエンザは、例年よりも早く流行の兆しを見せています。
特に、沖縄県では定点報告数6.59と、群を抜いて流行が始まっています。※流行の目安は1.0。(第39週9/25~10/1現在)
妊婦さんや授乳中のお母さんがイン…
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「何日も日中は比較的元気なのに、夜になると咳が止まらなくて眠れない……しつこい風邪だな」と思って病院に行ってみたら、「マイコプラズマ肺炎」と診断される人が、例年9月10月頃より増え始めます。
2016年はマイコプラズマ肺炎の当たり年でした。
しかし、国立感染症研究所の報告によると、2017年第37週(9月11日…
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「4日以上夜になると発熱、咳で眠れない」なら、医療機関の再受診を!
例年9月10月頃より増えてくる「マイコプラズマ肺炎」。
発熱・咳・鼻水など一見風邪のような症状ですが、咳が2週間以上止まらず、肺炎を引き起こす場合もある「厄介な感染症」です。
国では「基幹定点報告疾患」として、年間を通して発…
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秋から冬にかけて流行する「マイコプラズマ肺炎」は幼児や学童期の子供に多い病気です。
発症すると高熱や乾いた苦しい咳が続きますが、比較的、重症化することは少ないと言われています。
しかし「小児喘息」のお子さんの場合、喘息発作を誘発する恐れがある他、喘息薬との飲み合わせなど気を付けなければならないことも多いため…
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マイコプラズマ肺炎は早期診断が難しい病気。
発熱、咳……、風邪と似た症状から始まるマイコプラズマ肺炎は、突然の発熱に続き、数日遅れて特徴的な乾いた咳が出始めるというような経過をとるため、早期に病名を確定するのが難しい病気です。
内科や小児科を受診し、医師が聴診器を当てて胸の音を聞いても初期では…