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2016年10月11日更新

2016年インフルエンザの季節到来!インフルエンザの新たな予防法「フルミスト」のメリットやデメリット

フルミストは、鼻にワクチンを吹きかけるだけで完了する新しいインフルエンザ予防接種です。対象年齢は2歳以上ですが、注射を使わないこと、年一回で済むことは大きなメリットでしょう。ただ日本では未認可のワクチンのため、多くの制限が存在します。
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トップ画像引用:鼻スプレー式インフルワクチンの効き目は? 英調査-あなたの健康百科

1.インフルエンザを注射に頼らない予防接種で、お子さんも安心!フルミストって?

フルミストはインフルエンザ生ワクチンを鼻に吹きかけるだけ

flumist_l

引用:フルミスト(FluMist)点鼻薬-ベストドラッグ

引用元:http://www.bestdrug.org/flumist.htm

秋に入ると、インフルエンザの予防接種の季節がやってきます。

従来では、インフルエンザの予防接種は注射が一般的です。

しかし小さいお子さんだと、中には注射を嫌がってなかなか予防接種に連れて行けなかったり、病院で大声で泣いてしまったり暴れてしまったりしたこともあるかもしれません。

さらにインフルエンザはもう一度病院に予防接種に行かなければならず、同じ苦労を再び経験することも考えられます。

そんなお子さんの辛い思いと保護者の苦労を両方解消する、新たな予防接種の方法が日本国内でも徐々に広がっています。

その方法は、「フルミスト」という予防接種です。

フルミストは、スポイトのような機器で患者の鼻にワクチンを吹きかけるだけです。注射も必要ありません。

海外の動画ですが、フルミストの接種の様子が撮影されています。

子どもは少し顎を上げるだけで、わずか十数秒で終わります。

フルミストは、アメリカのmedImmune社が製造しているインフルエンザ生ワクチンです。

2003年にアメリカで承認され、2011年にはヨーロッパで承認されるなど世界で利用が広がっています。

しかし、フルミストは日本では未だ認可がされていません。

ただ、国内には個人輸入を行って提供している医療機関も存在しています。

フルミストが接種可能な医療機関のご紹介や、国内でフルミストを接種するときの注意点は後半でお伝えします。

フルミストはflu(インフルエンザ)mist(霧・もや)。注射に頼らない接種方法

フルミストの大きな特徴は、名称の由来にもなっている接種方法です。

通常、インフルエンザの予防接種は不活化ワクチンが入った注射を腕などに指すことで行われます。

しかし、フルミストは注射は必要ありません。

ただ両方の鼻の穴に生ワクチンをスプレーでシュッと軽く吹きかけるだけです。

2.フルミスト予防接種のメリット・デメリット。保護者と医者の判断がカギになります!

フルミストによる予防接種のメリット

フルミストには、従来の注射によるインフルエンザ予防接種に比べてメリットが存在します。

注射を使用しない

注射。それは誰もが経験したことがあると思いますが、中には大人になっても苦手という方もいらっしゃいます。

小さなお子さんの場合、怖くて嫌がったり泣いてしまうこともあるかもしれません。

しかし、フルミストなら鼻の穴にシュッと吹きかけるだけ。あの怖い思いをせずに済みます。

医者や保護者があやしたり身体を抑える必要もありません。

②たったの一回で予防接種が済む

注射によるインフルエンザ不活化ワクチンの予防接種では、13歳未満のお子さんは年2回接種が推奨されています。

一度接種したあと、2~4週間後にもう一度接種しなければなりません。

しかし、予約や病院に連れて行くのはなかなか手間のかかるものです。

その点、フルミストなら13歳未満のお子さんでもたったの一回で一年の予防接種が完了します。

高い効果が見込まれる

一般的に体内に注射することで得られるワクチンは、ウィルスに対抗するための全身の力を高めます。

フルミストでは鼻の穴に直接ワクチンを吹きかけるため、鼻やのどの粘膜でもインフルエンザウィルスから防御する力、(免疫グロブリンA(IgA))の免疫力を高めることが出来るとされています。

注射によるワクチン接種のインフルエンザ予防率は60%~70%と言われています。

一方で、フルミストのインフルエンザ予防率は80%以上と言われています。

ちなみに、ワクチンの予防率はワクチン接種を受けた100人中80人が感染しなかったから、80%という意味ではありません。

100人全員が予防接種を受けたAチームと、100人全員が受けなかったBチームを用意します。

感染を調べたところ、Aチームでは10名、Bチームでは50名の感染が確認されました。

予防接種を行うことで、Aチームの50名のうち40名の感染を防ぐことができたと考えます。

なので、40/50=80%という数字が導き出されます。

さらに、フルミストの場合効果が注射に比べて長く持続します。

注射でのワクチン接種は4か月~6か月しか効果が続かないため、13歳未満の子どもの場合年2回接種が推奨されています。

一方フルミストはワクチン接種後1年間効果が持続すると言われています。

フルミストによる予防接種のデメリット(注意点)

もちろん、日本で未認可の薬ですから、予防接種のときはリスクも考えなければいけません。

接種には制限がある

フルミストの予防接種では、使用してはいけない人(禁忌)が定められています。

  • 2歳未満、50歳以上の年齢の方
  • 妊娠中の方(授乳期は問題ないとされています)
  • 5歳未満で喘息もちのお子さん
  • 過去1年以内に喘鳴を経験された方
  • 心疾患や糖尿病、免疫不全など慢性疾患をお持ちの方
  • 重度の卵白・ゼラチンアレルギーをお持ちの方
  • アスピリンを長期にわたって内服しているお子さん
  • ワクチン接種後に、ギランバレー症候群になったことがある方

これらに当てはまる人は、インフルエンザ予防接種でフルミストを使用することが出来ません。

また、接種当日にひどい風邪の症状や鼻炎で、鼻がつまっていたり鼻水や鼻汁が止まらない方も、効果が薄れる恐れがあるので、控えた方がいいでしょう。

その他、体調や健康状態に不安のある方は、一度病院やクリニックに確認しましょう。

数が限られている

フルミストは、現在日本では未認可の薬のため、入手方法はそれぞれの病院が直接海外から輸入するしかありません。

なので、病院にあるフルミストも接種状況によっては無くなってしまうことが考えられます。

なるべく早めの接種を心掛けるとともに、フルミストを取り扱っている病院のホームページなどで情報を確認するようにしましょう。

副作用の可能性も

注射によるインフルエンザワクチン接種に用いられるワクチンは不活化ワクチンです。

不活化ワクチンとは、最近やウィルスを一旦殺して毒性を無くしてから免疫を作るために必要な部分だけを取り出したものです。

一方で、フルミストに用いられるワクチンは生ワクチンです。

生ワクチンとは、毒性を弱めた細菌やウィルスを生きたまま体内に接種し、免疫を高めるものです。

こうした生ワクチンの特性上、場合によって副作用がでる恐れがあります。

ただ、報告されている副作用に、重篤なものはありません。

確認されている副作用としては、鼻づまりや鼻水のような鼻炎症状、軽い発熱が報告されています。

また、もし万が一副作用が出た場合、日本では未認可のワクチンを使用したという理由から「予防接種健康被害者救済制度」が適用されません。

参照:予防接種健康被害救済制度-厚生労働省

3.注射?フルミスト?インフルエンザワクチン接種の方法は医師との相談のもと判断しましょう

これまで挙げたように、フルミストにはメリット・デメリットが存在します。

年1回の接種で済むことや、注射を使わずにストレスフリーで接種できることは大きなメリットでしょう。

しかし、日本では未認可のワクチンであることなどから、接種の選択は病院でなく来院した保護者とお子さんの判断に委ねられています。

フルミストと、従来の注射による予防接種をそれぞれ表にまとめました。

しっかりと、医者と相談したうえで接種方法を選ぶようにしましょう。

 フルミスト  従来の注射ワクチン
 接種方法  点鼻スプレータイプ  注射器
 対象年齢  2歳~49歳  6か月以上(病院によって異なります)
 禁忌  喘息、慢性疾患など 37.5度以上の発熱状態など
 予防効果  約80%といわれている  60%~70%
 ワクチンの種類  生ワクチン 不活化ワクチン
 有効期間  1年間  4か月~6か月
 副作用  鼻炎、微熱  かゆみ

フルミストはこんな人におススメ!

  • 大人でも子どもでも、とにかく注射が苦手な方
  • 過去、注射による予防接種で効果が出なかった方
  • 受験生など、何としてもインフルエンザに感染したくない事情をお持ちの方
  • なかなか病院に連れて行く時間がない忙しい保護者の方

フルミストを接種すべきかどうか

フルミストの予防接種は、最終的に自己責任と自己判断になってしまいます。

医師との相談が必要ですが、本人の注射への抵抗感や年齢、予防接種にかかる時間やコスト、その他の事情を考えて判断しましょう。

例①:忙しくて子どもを何度も病院に連れて行く余裕がない:フルミストを検討してもいいかもしれません。

例②:13歳以上で注射も平気、受験や大会など特別な用事もない:注射を検討してもいいかもしれません。

4.フルミストを受けることが出来る病院一覧

全国の病院でも、フルミストを受けることができる病院は限られています。

2016年シーズンのフルミストの予防接種を行っている病院をまとめました。

こちらの記事を参照して下さい。

2016年フルミストを取扱う病院一覧(関東・関西・その他エリア)。病院ごとの受診方法、料金なども掲載

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