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2016年9月27日更新

RSウィルス感染症の今からでも出来る予防法、赤ちゃんの予防接種の保険適用や注意点

特効薬やワクチンの存在しないRSウィルス感染症。感染を防ぐ手立てはまず予防。手洗いうがいの徹底、アルコール消毒、マスクの着用など、当たり前の予防が大切です。予防接種のシナジス注射は、厳しい条件や負担を考えた上での利用が求められます。
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1. RSウィルスは消毒で防げ!手洗いうがい、マスクの着用ももちろん大切

RSウィルス感染症は、2歳までの子どもがほぼ100%かかる病気です。

また、RSウィルスは一度目の感染では完全な免疫は作られないため、一般的に3歳までの間に何度もかかってしまう可能性のある病気です。

RSウィルスの感染経路や感染力はこちらの記事を参照してください。
【体験談】RSウィルス、生後半年未満の乳幼児や初感染に注意!肺炎などの症状も

しかし、予防を徹底することで、再感染のリスクは低くすることが出来ます。

つまり、重症化に至る危険をあらかじめ回避することが出来るということです。

ワクチンや特効薬のないRSウィルス感染症にとって、予防こそが何よりの対処法なのではないかと思います。

2. 自宅でできる予防法。一に消毒、二にマスク、三、四がなくて五に消毒

自宅で取り組むRSウィルスの予防は、感染経路をブロックすることが大切です。

RSウィルスの感染経路は、接触感染と飛沫感染です。

感染経路について詳しい記事はこちらを参照して下さい。
あなたの病気に狙いを決めて、感染経路ブロック!接触、空気、飛沫、昆虫など感染症の感染経路は様々

また、RSウィルスは非常に強い感染力をもっていますが、エタノールなどの消毒剤に対する抵抗力が弱いのが特徴です。

ですので、消毒という予防手段は、RSウィルス対策にはとても効果的です。

何でも触れちゃう赤ちゃんには、小まめな消毒で接触感染を防ぐ!

0歳や1歳の頃の幼児は、周りにあるものを何でも触れてみたり、口に入れてみたりします。

いったんRSウィルスが付着すると、4~7時間は感染力が続くと言われています。

ですので、赤ちゃんが日常的に触れるおもちゃ手すりは、小まめにアルコールティッシュで除菌することが大切です。

他にも、家族共用のお手拭き用のタオルや、カーペットもこまめに洗濯を心掛けましょう。

また、周りの物ではなく皮膚にRSウィルスが付着している場合があります。

外から帰った後、調理や食事の前後、鼻をかんだ後などは、石鹸による手洗いやうがい、アルコールによる消毒を赤ちゃん自身だけでなく、周りの人間も行うことが大事です。

呼吸器症状をもっている方は日常的なマスク着用を!飛沫感染の予防法

飛沫感染は、RSウィルスを持っている人がする咳やくしゃみが、他人の粘膜(目や口)につくことで感染します。

RSウィルス感染症は、大人でも感染する可能性がある病気です。

しかし、免疫が整っている大人の場合、多くは風邪のような症状(感冒様症状)が表れて、特別な治療を必要としないまま、自然に回復します。

ですので、咳や鼻水といった風邪のような症状が出たとき、気付かないうちにRSウィルスの感染源となっている可能性も考えられるのです。

このような大人が、赤ちゃんに感染させないための手段は2つです。

1つは近づかない。症状が完治して1週間程度経つまでは、可能な限り接触は避けましょう。

もう1つはマスクの着用です。唾液や鼻水が飛び散らないように必ず着用しましょう。

RSウィルスの流行は秋から春にかけてですが、それ以外の時期でも風邪のような症状を患っている場合はきめ細かな注意が必要です。

流行時期に注意することは、人込みに連れて行かないことです。もしどうしても連れて行かなければいけないときは、マスクや手洗いうがいを徹底しましょう。

3. 予防接種もあるが保険適用者は限られているので、使用は非現実的

現状、RSウィルスにワクチンはありませんが、モノクローナル抗体製剤といわれる注射薬の「パリビズマブ」(商品名:シナジス)を投与することが可能です。

ただ、手間も時間もお金もかかりますので、全員欠かさず抗体を接種するのは非現実的です。

保険適用の条件に当てはまっており、その中でとても不安な人だけ利用する方法を採れば良いのではないでしょうか。

prod_synagis

(引用)シナジス-アッヴィ合同会社

(引用元)http://www.abbvie.co.jp/info-for-hcps/info-about-our-products/info-synagis.html

接種方法は、RSウィルスが流行する約6ヶ月のあいだ、月に一回のペースで筋肉に注射し続けます。

そうすることで、感染を予防したり重症化を防ぐことが出来ます。

ただ、保険適用には条件があります。

・在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児
・在胎期間29~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児
・過去6カ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児
・24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児及び幼児
・24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児,乳児および幼児*
・24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児,乳児および幼児*

引用:RSウィルス感染症Q&A-厚生労働省

以上の条件に当てはまる乳児は保険が適用されます。

ですので、RSウィルスの予防接種を、インフルエンザのようなウィルス性の感染症の予防接種と同列に考えないでください。

あくまで、重症化のリスクを極力避けたい場合にのみ使用を試みましょう。

予防接種の料金は高め。保険適用外の人は接種しない選択肢も

シナジスの料金は、接種する乳幼児の体重によって変わります。

シナジスの投与量は、体重1kgあたり15mgとされています。

もし、3kgの乳児が感染した場合、必要なシナジスの量は45mgです。

そのとき、予防接種にかかる費用は、約8万円です。

つまり、体重1kgあたり、約26,000円かかる計算です。

生まれたてで成長著しい時期に、6ヶ月間予防接種を受け続けると、どんどん体重と費用が大きくなっていきます。

ただ、自治体によっては乳幼児医療費支給制度の適用がある場合もありますので、お住いの区市役所・村役場に確認してください。

予防接種の注意点。期間や副作用

シナジスの筋肉注射は、インフルエンザや麻疹の予防接種と同時に受けることが可能です。

副作用は世界で数例しか認められていないため、絶対に安心というわけではないですが、副作用を理由に接種を止めることもないでしょう。

また、保険適用者であっても、医師の判断でシナジス注射が行われない場合もあります。医師の判断に従うようにしましょう。

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