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2016年5月30日更新

「心不全」治療の名医を探そう!|循環器内科・心臓血管外科

心不全症例数の多い病院には名医がいる。心不全の根本原因や最新治療法、心不全症例数ランキング、循環器内科・心臓血管外科で噂の心不全の名医たちをご紹介します。
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1.息苦しい・むくみ・全身倦怠感が続いたら、心不全かも。早めに循環器内科へ!

心不全は、病名ではありません。
様々な原因により心臓の機能が低下したことで、起こっている不健全な状態のことをいいます。

「平地は平気で、坂道を上ると激しい息切れ。」それは心不全の症状かもしれません。

  • 平地を歩いているとなんともないが、坂道を登ったり、重いものを持ったりすると激しい息切れがする。
  • 寝ていると咳き込むが、起き上がると呼吸が楽になる。
  • 靴下の跡が足にバッチリつく。指で押すと跡が残る。
  • それほど食欲はないのに、急激に体重が増加する。
  • 寝ていると息苦しくなって目覚める。起き上がっても回復にしばらくかかる。喘息のようにヒューヒュー音がする。

当てはまる項目が下に行くほど、心不全は進行している可能性があります。

「寝ていると咳き込むが、起き上がると呼吸が楽になる。」のは、”発作性夜間呼吸困難”という状態です。
人は横になると、心臓に血液が戻りやすくなります。しかし、心臓の機能が低下している状態のときは、再び肺を通って全身に血液を送り出したくても、その力が足りず、肺に血液が滞ってしまうため、息苦しくなってしまうのです。
特に、起き上がって安静にしていても息苦しさを感じるようになるのは、”起坐呼吸(きざこきゅう)”といい、すぐにでも入院治療が必要な重篤な状況です。

より早く受診することで、入院を避けられたり、簡単な治療で済むかもしれません。
このような症状が出始めたら、早めに循環器内科を受診しましょう!

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2.心不全治療=原因となった病気の治療

心不全の原因の陰に、心臓の機能を低下させる高血圧や心臓病アリ!

心不全の原因とは、高血圧、動脈硬化、アルコール、感染症、遺伝(先天性)などが、心臓弁膜症、心筋梗塞、心筋症、狭心症などの心臓病に繋がり、(心臓)を不全(不健全)な状態にしています。

心不全になる背景には、心臓病など基礎疾患があり、さらに過労などが引き金となって、心不全を引き起こす。

<心臓にかかる負担を軽減させるには?>

  1. 安静→心臓がさばかなければならない、仕事量を減らす。
  2. 血管拡張薬→全身の血管をほぐし、心臓が弱っていても血液が流れやすい状態にする。
    →(降圧薬として、カルシウム拮抗薬ACE阻害薬ARBβ遮断薬が使われることも)
  3. 利尿剤→心臓に流れる血液の量を減らし、血液の滞り(うっ血)を防ぐ。

<心不全の治療の進め方>

項目が下に行くほど、心不全の進行度は重篤な状況。

  1. 薬物療法
  2. 非薬物療法(ペースメーカー植込み)などの内科的治療
  3. 外科治療(冠動脈バイパス術弁形成術など)
  4. 重症心不全に対して、心臓移植補助人工心臓装着

心臓が大きくなり、ポンプ力がとても低下した場合は、薬物治療だけでは心不全症状の改善や進行の食い止めに限界がでてきます。そういった場合には、外科治療を選択する場合もあります。しかし、“薬が効かなくなったから、すぐ手術”とはいきません。手術に適している心臓と適していない心臓があり、それは熟練した専門の医師の判断が必要となります。

心不全の最新治療法「和温療法」および「免疫吸着療法」とは?

<慢性心不全に対する和温療法>

60℃・15分間の乾式サウナ浴で、安全で副作用のない優しい治療法と言われる。
全身の血管機能を改善させ、各臓器の細胞に必要な栄養(酸素)を供給することができる。

慢性心不全に対する和温療法を実施している病院を「病院口コミ検索Caloo」で探す

<重症心不全に対する免疫吸着療法>

治験対象外に限定。病因自己抗体除去を目的としたアフェレシス治療(病因物質を運ぶ血しょうを除去し、新鮮凍結血しょうあるいは置換液に置き換える方法)

重症心不全に対する免疫吸着療法を実施している病院を「病院口コミ検索Caloo」で探す

3.心不全治療の名医は、症例数が多い病院にいる!

心不全は、症状が悪化すると命に関わる可能性が高く、原因となる病気に対して早急な治療が必要な症候群です。
外科的手術に関しては、「経験症例数の多い医師=名医」ということは想像しやすいのですが、心不全のような内科疾患に関してもアメリカで同様な報告(2009年)が出されています。

その報告によると、

  • 心不全専門の循環器内科医が診療すれば、死亡率と経験症例数にさほど大差ない。
    心不全治療ガイドラインを理解し、合併症の有無、状態の悪化など機敏に把握できているからと考えられる。
  • 循環器を専門としていない”一般内科医”は、心不全診療経験症例数が多いほど救命率が高い。
    クリニカルシナリオを理解しているかが、ポイント。

クリニカルシナリオ
循環器の専門医以外でも使える超急性期の初期対応の考え方。収縮期血圧(最高血圧)の値で大まかな治療方針を決める分類方法。

上記のことから、心不全治療には、①循環器専門医に診てもらう。②名医と言われる医師が多く在籍している症例数が多い病院が良いでしょう。

<全国の心不全の治療実績・手術数ランキング>

※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2014年4月〜2015年3月退院患者)
※上記病気名の合計件数を表示しています。
※件数が10件未満の場合は、統計が公開されていません。そのため合計数・順位に誤差があることがあります。

順位 県名 病院 治療実績
合計件数  手術あり  手術なし
1 岡山県 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 685 133 552
2 大阪府 国立研究開発法人 国立循環器病研究センター 644 135 529
3 岡山県 心臓病センター榊原病院 555 113 442
4 兵庫県 兵庫県立姫路循環器病センター 512 84 428
5 東京都 公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会 附属 榊原記念病院 476 74 402
6 岐阜県 大垣市民病院 472 94 378
7 愛知県 名古屋第二赤十字病院 455 92 363
8 千葉県 医療法人社団 誠馨会新東京病院 439 154 285
9 神奈川県 医療法人 沖縄徳洲会湘南鎌倉総合病院 436 154 321
10 東京都 東京女子医科大学病院 428 133 295

その他の全国の心不全の治療実績・手術数ランキングを「病院口コミ検索Caloo」で確認する

<循環器科の名医と呼ばれる先生方>

「心不全」を専門としていたり、治療の実績やクチコミなどから総合的に判断しています。
病院選びの材料の一つとしてお役立て下さい。
(※受診時期によっては、先生が既に在籍していない場合、外来を担当していない場合もありますので、予めご了承ください。)

東北地方の名医

  • 仙台厚生病院 心臓血管センター 井上 直人(いのうえ なおと)先生
    宮城県仙台市青葉区広瀬町4-15 ℡022-222-6181

関東地方の名医

  • 東京医科大学病院 循環器内科 山科 章(やましな あきら)先生
    東京都新宿区西新宿6-7-1 ℡03-3342-6111
  • 東京都健康長寿医療センター 原田 和昌(はらだ かずまさ)先生、桑島 巌(くわしま いわお)先生
    東京都板橋区栄町35番2号 03-3964-1141
    →TV「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」にも出演。(原田先生)
  • 北里大学病院 循環器内科 猪又 孝元(いのまた たかゆき)先生
    神奈川県相模原市南区北里1-15-1 ℡042-778-8111
  • 横須賀共済病院 循環器内科 高橋 淳(たかはし あつし)先生
    神奈川県横須賀市米が浜通1丁目16番地 ℡046-822-2710
  • 千葉西総合病院 循環器内科 三角 和雄(みすみ かずお)先生
    千葉県松戸市金ケ作107-1 ℡047-384-8111

中部地方の名医

  • 名古屋第二赤十字病院 平山 治雄(ひらやま はるお)先生、吉田 幸彦(よしだ ゆきひこ)先生
    愛知県名古屋市昭和区妙見町2-9 ℡052-832-1121

<心臓血管外科の名医と呼ばれる先生方>

「心不全」に対する外科的治療を行う先生方。治療の実績やクチコミなどから総合的に判断しています。
病院選びの材料の一つとしてお役立て下さい。
(※受診時期によっては、先生が既に在籍していない場合、外来を担当していない場合もありますので、予めご了承ください。)

関東地方の名医

関西(近畿)地方の名医

  • 神戸大学医学部付属病院 心臓血管外科 大北 裕(おおきた ゆたか)先生
    兵庫県神戸市中央区楠町7丁目5番2号 ℡078-382-5111

中国地方の名医

九州地方の名医

  • 小倉記念病院 心臓血管外科 羽生 道弥(はにゅう みちや)先生
    福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目2番1号 ℡093-511-2000

4.心不全は、チーム医療で治療する!

慢性心不全は日常生活にとても密接した病気で、薬による治療もさることながら、塩分コントロールを基本とした食事療法、心臓リハビリなどの運動療法も非常に大切です。

また、高齢者の場合、訪問介護や看護などを含めた生活支援も大切です。

最近では、心不全の進行度にもよりますが、専門医や看護師だけではなく、心臓リハビリスタッフ、栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカーなどさまざまな観点から総括的に管理するようなチーム医療で治療を行っている施設が増えてきています。

2030年に心不全患者は、130万人に達するとも言われています。
心不全の初期症状を見逃さず、不調を感じたら、早めに循環器内科専門医のいる病院を受診することをおすすめします。

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