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2016年11月18日更新

【体験談】慢性頭痛は我慢しない!「頭痛外来」で鎮痛剤の減薬・頻度激減に成功。

今や800万人にも上る「片頭痛持ち」の多くが、市販鎮痛薬でのみ対処中。今回、片頭痛・緊張型頭痛による鎮痛薬の多用に悩んでいた方(30代女性)に、頭痛で病院(頭痛外来)を受診した動機、治療内容、自分でできる予防法など詳しい体験談を伺いました。
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日本人の成人のうち約8.4%、約800万人~900万人の人が片頭痛(偏頭痛)を持っているという疫学データがあります。
特に、30代女性の約5人に1人が「片頭痛持ち」と言われ、女性の片頭痛持ちは、男性の約3.6倍とも!

芸能人やスポーツ選手も例外ではありません。
阪神の藤川球児投手も2016年3月試合後に片頭痛の前兆の一つである「光過敏」についてコメントしたり、安達祐実さんは子どもの頃から鎮痛薬が手放せない程だったり、雛形あきこさんもTV番組で「強度の片頭痛持ち」だと判明したりと、実は片頭痛を持っていながらも活躍している人も多いのです。

片頭痛とは、片方または両側のこめかみから目の近くにかけて、痛みが発生するのが特徴です。

しかし、そもそも頭痛が発生する原因には、頭部の血管が拡張することによって起こる説や顔面周辺の感覚を司る三叉神経が関与している説など諸々ありますが、いまだ解明されていません。

頭痛は、

  1. くも膜下出血など”病気が原因であるもの”
  2. 頭痛を繰り返すことが問題の”慢性頭痛”(①片頭痛(血管性頭痛)・②緊張型頭痛・③群発頭痛

に大別され、慢性頭痛は頭痛に悩む人の8割を占めると言われています。

中でも片頭痛持ちさんの70%以上が、市販鎮痛薬でとりあえず痛みを我慢している状況があります。

今回カルー編集部では、慢性頭痛の中でも「片頭痛と緊張型頭痛の混合型頭痛」を長年患い、痛みが落ち着かずに市販鎮痛薬の服用量が増えていったが、その後に減薬に成功したCalooユーザー ネルンボ055さん(30代・女性)に、病院へ行こうと思った動機や頭痛外来での治療、慢性頭痛との上手な付き合い方について、詳しい体験談をお伺いしました。

目次

「頭痛」を我慢せず、専門病院への受診が「減薬・症状軽減」の近道だった!

片頭痛・緊張型頭痛とうまく付き合っているネルンボ055さんには、以前「病院検索口コミCaloo」サイトに「片頭痛・緊張型頭痛」についての病気体験レポートをお寄せ頂きました。今回の体験談と併せ、是非お読み下さい。

ネルンボ055さんプロフィール>

  • 21歳、急にこめかみがリングで締められたように痛くなったものの数時間で治まる。
  • 24歳、2~3か月に1度の割合で、締め付けられる頭痛が出てくるが、市販鎮痛薬を飲むと治まる。
  • 次第に市販鎮痛薬が効かなくなり、頭痛の頻度も増え、脳神経外科を受診し、「緊張型頭痛」と診断され、電気治療。痛みが強い時だけ、ロキソニン服用。
  • 29歳、月2~3回の頭痛だったが、ロキソニン服用するも効かない痛みがするため、別病院受診し、「片頭痛と緊張型頭痛を繰り返す混合型頭痛」と診断。マクサルト処方。
  • その後、「頭痛外来」を受診し、予防薬「テラナス錠」を服用し、毎日あった頭痛が月4~5回程度にまで落ち着き、頭痛発生頻度や症状の軽減だけでなく、鎮痛薬の減薬にも成功。

病院を受診する前の状況について、伺いました。

Q1.家族・親族に「片頭痛」など慢性頭痛を患っている人は、 いますか?

親や兄弟、親戚は軽い頭痛にはなりますが、私のように慢性的な片頭痛持ちはいません。

Q2.頭痛が起こる前に、何か「前兆」もしくは「予兆」 はありましたか?ある場合、それはどんな感じでしたか?

頭重感があり、頭が痛くなりそうだな…という時はあります。でも、突然痛くなったりすることの方が多いです。

Q3.病院を受診する前の頭痛の状況について教えて下さい。

頭痛外来に行く前は、頭を締め付けられる痛みや左側こめかみ付近にズキズキと脈を打つ痛みが、週に4日間程度ありました。

鎮痛剤(市販のバファリン)を服用してもある程度痛みは和らぎますが、1度痛くなるとずっと痛みが続く状態になっていました。
頭痛が始まると、仕事をしていても何も手を付けられず、 何より会話することすら、きつくなってしまっていました。一番ひどい時では、吐き気がしてきました。

Q4.一度病院に行こうと思った動機とは?

バファリン等の市販鎮痛薬が徐々に効かなくなってきたことです。
バファリンを2錠服用しても効かず、更に2時間後にロキソニン2錠を飲んでもまだ効かず、更にボルタレン2錠を服用してしまったことがありました。それでも痛みが取れなかったことがありました。

≪編集部注≫市販鎮痛薬を規定量服用しても効かなくなり、服用量が増えていた当時の状況は、薬物乱用頭痛(薬剤の使用過多による頭痛)を起こしていた可能性アリ。

Q5.鎮痛薬の多用(薬の乱用)による頭痛があると、 知っていましたか?

はい、知っていました。でも、薬に頼るしかなかったです。
それと「私は乱用と言われるほど飲んでいない」と、勝手に思い込んでいました

■薬物乱用頭痛や頭痛治療に病院で処方される薬については、次の記事で詳しく説明しています。
鎮痛剤の過剰摂取には薬物依存の危険性も。片頭痛(偏頭痛)を治療する薬の種類・副作用・服用タイミング

「頭痛外来」を受診した時のことを伺いました。

Q6.一度脳神経外科を受診後、改めて「頭痛外来」を受診した理由は何ですか?

脳神経外科で頂いた片頭痛用のお薬マクサルトの金額です!本当に良く効くお薬ですが、薬価が高く、頭が痛くなっても「 これを飲むのはもったいない」と思う時もありました。

インターネットで片頭痛のことを調べたら、”頭痛外来”のことが出てきました。
その時に「頭痛は予防できる……」と書いてあったので、専門の先生に診てもらえば「もしかしたらマクサルトも飲まなくても生活できるようになるかもしれない」と思ったことが理由です。

■片頭痛治療の新しい考え方「予防療法」については、次の記事で詳しく説明しています。
片頭痛(偏頭痛)は起こる前に予防する!新しい片頭痛の「予防療法」とは?予防薬の種類・効果・副作用

Q7.「頭痛外来」に行ってみて、よかった点はどんなことですか?

痛む頻度が減ったこと!これが1番です!

あとは、自分の頭痛が起きるきっかけ月にどれくらい頭痛が起きていたかが、分かったことです。

■「頭痛外来」「頭痛専門医」や最新頭痛治療、名医については、次の記事で詳しく説明しています。
「片頭痛(偏頭痛)」治療の名医を探そう!|頭痛外来・頭痛専門医・神経内科・脳神経外科

全国の「頭痛専門外来」がある病院を「病院口コミ検索Caloo」で探す。
全国の「頭痛専門医」がいる病院を「病院口コミ検索Caloo」で探す。

Q8.「頭痛外来」では、どのような治療を行いましたか?

初診時に、まず「頭痛日記」をつけることを言われました。先生がどれくらいの頻度で痛みが起きるのかということと、痛みの原因、どのように痛むかを知りたかったそうです。
その後、とにかく頭痛の頻度が多かったので、予防薬(テラナス錠)を処方されました。

Q9.頭痛日記をつけてみた感想は、どうでしたか?

自分でも気づかなかった痛みのきっかけや痛み方が、分かりました。

でも、日記に『どのような痛みなのか?』と痛みを言葉にすることが難しかったです。あとは、仕事中は記入できなかったので、「帰るまでこの状況を忘れないようにしないといけない」と、少し大変でした。

Q10.何が頭痛の原因でしたか?

私の場合、一番の原因は、気圧の変化ホルモンバランスです。雨が降る前や台風がくる前、排卵、生理前は100%頭が痛くなります。
あとは、アルコールストレス寝不足大きな音も原因でした。

■片頭痛の前兆・原因(きっかけ)や頭痛日記(頭痛ダイアリー)については、次の記事で詳しく説明しています。
遺伝も!?鎮痛剤が手放せない片頭痛(偏頭痛)の症状・受診タイミング・治療法・体験談

■低気圧で頭痛が起こる理由、気象病(天気病)については、次の記事で詳しく説明しています。
台風の季節は注意!低気圧で頭痛やめまい、耳鳴りが起きる主な原因は自律神経の乱れ。気象病(天気病)のメカニズム・主な症例と対策

 現在の状況や自分でできる「慢性頭痛」予防法などについて、伺いました。

 Q11.現在の頭痛症状は、いかがですか?

ここ数年、定期的な通院はしておらず、薬に頼らずも平気な状態で、生理前や6月の梅雨時アルコールを摂取した時に少し強く痛む頻度で、市販鎮痛剤で落ち着く程度でした。
どうしても痛みが強い時は、前回頭痛外来で処方されていたマクサルトを服用していました。

しかし、実は2016年8月くらいから、何となく薬を飲まないと我慢できないような痛みの頻度が増えてきた気がして、10月に久しぶりに以前通院していた頭痛外来に行ってきました。

やはり以前と同じように、先生から「頭痛日記をつけましょう」と言われ、1か月続けました。
再受診したところ「痛みは月のうちの10日だけど、薬を飲んだのはそのうちの4日だから予防薬はいらないね」と、次回は「マクサルトが無くなったら来てください……」と言われています。

Q12.頭痛予防や痛みの軽減のために、 ご自分で気を付けていることなど、ありますか?

気圧の変化や生理前は早めに寝るようにしたり、なるべく残業しないように……と心掛けています。あと、たくさんアルコールを飲まないように気を付けています。
あと、痛みが出たときは我慢しない。

そして、自分の中で、痛みの強さによって市販鎮痛剤とマクサルトの使い分けをしています。

ネルンボ055さんの場合>

  • 市販鎮痛薬……締め付けられるような痛みや頭重感を感じる。痛みが始まってすぐの時。
  • マクサルト……ズキズキと脈を打つような痛み吐き気目の奥が痛くなってしまった時。締め付け感・頭重感が始まってからしばらく時間が過ぎて痛みが増してきた時

最後に同じく「片頭痛」の読者さんに対して、メッセージを頂きました!

Q13.片頭痛に悩んでいる人、 市販鎮痛薬でやり過ごしている人へメッセージをお願いします。

もし、お近くに頭痛外来があれば一度受診してもらいたいです。

我慢することが頭痛を悪化させてしまうと思うので、無理をしないで欲しいです。

≪編集部より≫

ネルンボ055さんの体験談は、いかがだったでしょうか?

頭痛発生のきっかけも、病状も個人差があるので、ネルンボ055さんの治療法がすべての方に当てはまる訳ではありません。

しかし、市販鎮痛剤がだんだん効きづらくなって、服用量がエスカレートしてしまっていても「自分は乱用という程飲んではいない」と思い込んでいる片頭痛持ちさんは、実は多いのではないでしょうか?

頭痛外来」という専門の先生に診てもらい、自分の頭痛の出方や原因を知ることができると、自分で薬の使い分けを行い、痛みの予防を図ることも可能です。

たかが頭痛でも、されど頭痛です。片頭痛もれっきとした病気です。

規定量の市販鎮痛薬では頭痛を抑えられない、生活に支障を来すほどの頭痛は、我慢しないで、一度医師に相談してみましょう!

頭痛をコントロールして、毎日の痛みから解放されれば、楽しく前向きな毎日を過ごせるかもしれません。

慢性頭痛で悩んでいる方の参考になればと、お忙しい中、快くインタビューを引き受けて下さったネルンボ055さん、どうもありがとうございました。

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