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2016年11月4日更新

インド伝統医学で幸せに生きる。アーユルヴェーダセラピストkazuyaさんインタビュー

「アーユルヴェーダ?聞いたことはあるけどよく知らない」という方も多いのでは?今回は栄養士の資格を持ち、アーユルヴェーダセラピストとして活躍されているKazuya(冨岡和也)さんに、アーユルヴェーダについて詳しく教えていただきました。
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街中でもマッサージ店などで目にする機会が増えた「アーユルヴェーダ」。「聞いたことはあるけど詳しくは知らない」という方も多いのではないでしょうか?今回は栄養士の資格を持ち、アーユルヴェーダセラピストとして活躍されているKazuya(冨岡和也)さんに、アーユルヴェーダについて詳しく教えていただきました。

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Kazuya(冨岡和也)|アーユルヴェーダセラピスト・料理家・栄養士・Natural Lifestyle 代表

1.「アーユルヴェーダ」とはどのようなものなのでしょうか?

5000年続く、幸せに生きるための知識

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アーユルヴェーダは、インドで5000年前から続いている伝承の医学です。
インドでは、西洋医学の病院と同様に、アーユルヴェーダの病院があり、アーユルヴェーダの医師になるためには大学を出て医師免許が必要になります。
「AYURVEDA」とは、「生命の科学」と訳され、、、、と続くのが、一般的な解説なんですが、僕はこういう説明の仕方が苦手でして。

実際は、個人の体質を重視した上で、朝起きて、歯の磨き方から、綺麗な服を着ましょうという様なところまで、日常の生活に密着したすごく身近なものなんです。

僕の場合は、食やマッサージのことはもちろん、体質によっては、ヨガや呼吸法、音楽なども勧めたりもします。

誰もが、心も身体も、バランスのとれた健康な状態で、幸せに日常を過ごしたいと思いますよね。
アーユルヴェーダは、そのための方法が示された、いつでも、どこでも、だれもが実践することのできる、幸せに生きるための知識なんです。

2.栄養士的観点でアーユルヴェーダの良さを教えてください。

栄養素はもちろん、食事の場所や心身の状態も考える

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アーユルヴェーダでも現代栄養学と同様、食材の質や効果について古典書に明記されています。
しかしアーユルヴェーダでは、食物の栄養素はもちろんのこと、食材の質や、調理法、食べ方、食べる場所、食べる時の心と身体の状態までを考えます。

例えば丁寧に育てた季節の野菜を使って、心を込めて作った作り立ての温かいお料理を、安心できる場所でよく味わって食べたら、心にも身体にも良さそうですよね。

同時に、それを消化できる消化力も大事に考えます。
あとは、バランスのとり方の方法が多い。

ダメ!!ってとこから入るんじゃなくて、じゃあどうしようという、食材の合わせ方、調理法、ハーブや、スパイスの使い方が豊富です。

なんだか、安心しますよね(笑)

数字で表せない本質的なところまでを考えた、アーユルヴェーダの人間らしさに魅力を感じるんです。

3.アーユルヴェーダでは人の体質(ドーシャ)はヴァータ、ピッタ、カパの3つに分けられますが、それぞれにおすすめの食事法があれば教えてください。

自分の体質を理解して、バランス重視で!

基本的には、自分の体質、消化力を理解した上で、季節を考慮し、自分のバランスを乱しにくい、食材や調理法を選び、バランスよく食べます。

各体質の、「特に」特徴的なところをポイントにし、それを乱さない方法を簡潔に答えます。

[Vata(ヴァータ)]
油を含んだ、温かく、重たいものを選びます。
生野菜より、炒めたり、蒸したりする方がいいです。
辛味、苦味、渋味を控え気味に、甘味、酸味、塩味をとります。

[Pitta(ピッタ)]
熱いものを避けます。
アルコールや刺激物は控えめに。
酸味、塩味、辛味を控え気味に、甘味、苦味、渋味をとります。

[Kapha(カパ/カファ)]
油っぽいのもや、重いもの、冷たいものを避けます。
食べすぎに注意します。
甘味、酸味、塩味を控え気味に、辛味、苦味、渋味をとります。

※アーユルヴェーダでは、ヴァータ、ピッタ、カパと呼ばれる3つのドーシャ(自然法則から導かれた生命原理)によって体が支えられていると考えています。これらのドーシャを全て持っていますが、そのバランスは個人によって偏りがあります。
(出典:organic natural beauty F&F | アーユルヴェーダ体質診断

4.特にどんな悩みを持っている人にアーユルヴェーダがおすすめですか?

情報社会でストレスを抱える現代人へ

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原因のわからない不調や、心も身体も疲れた人です。

食生活に関していえば、自分の食べ方が定まらない人。食べ物のことで、自分を苦しめ続ける人です。

人間は賢いので、いろんな知識を得て、流行りものを追って、迷って、疲れちゃいますよね。
特に、現代社会は、情報にあふれているし、心も身体もストレスでいっぱいです。

アーユルヴェーダは否定から入る必要はありません。

自分のことを認めてあげて理解し、その上でどうするかを考えます。
自分の判断が間違っていないか、自分の五感が正常かを冷静に判断します。

困ったら、西洋医学にも頼ってもいいんです。

その上で、5000年続いてきたアーユルヴェーダは、みなさんに、幸せに生きるための本当の知識を与えてくれるはずです。

何もない時代から、伝承され、体感され、また伝承され続いてきた知識。
比較的、体感しやすい知識です。

深く考えず、ぜひ実践していただきたいと思います。
気づいたら、自分にも人にも地球にも優しくなってるかもしれませんね。


Kazuya(冨岡和也)|アーユルヴェーダセラピスト・栄養士・Natural Lifestyle 代表
Natural Lifestyle 代表/Organic&Natural 料理教室「Love Smile Dinig」(vegan)主催/Ayurveda料理教室「be here now」主宰/栄養士/RYT認定ヨガインストラクター/アーユルヴェーダセラピスト(インド政府機関 BSS Diploma in Ayurveda Massage & PanchakarmaTherapy)/KIJ認定クシマクロビオティックフードコーディネーター/DJ/Composer/南インド古典楽器 Sarasvati veena (サラスワティ•ヴィーナ)奏者

料理人、栄養士、セラピスト、音楽家であるとともに、都内各所/近郊の全米ヨガアライアンス認定校にて、ヨガインストラクター養成講座(RYT500/200)の講師、及び教材作成も務める。

Natual Lifestyle オフィシャルサイト

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