手足口病は大人も感染する?仕事は休むべき?症状画像と治療方法
1. 手足口病は大人にも感染します。その感染経路は?
大人は子どもに比べて、抵抗力があるため、手足口病はほとんどうつらない、感染しないと聞くことがあります。
しかし、体調不良や疲れが原因で大人に手足口病が感染することも稀にあります。
大人の場合は、手足口病の症状が重たく出る傾向にあります。
以下に、大人の手足口病を経験した方の病気体験談をご紹介します。
感染経路は様々ですが、多くの場合、手足口病を患っているお子さんや職場の同僚やお客さんから感染しています。
ケース1:職場(お客さん)での感染
当時老人介護の仕事をしていました。
入浴介助の際は一緒に湯船に入ったり(短パン着用)、バスマットは利用者さんと一緒のを使用していました。
水虫を移されないようにするのが大変で、皮膚科医の「すぐ洗い流せば移らない」という言葉を信じて足は念入りに洗っていました。
ところが、足の裏に赤くポツポツができはじめ、痒いような、掻くと痛いような状態になったため皮膚科を受診しました。
すぐ皮膚組織を顕微鏡で確認してくださり、水虫ではないことがわかりました。先生に「手もポツポツできてる?」と聞かれ、できてないと答えましたが、「口内炎はあるよね?」と聞かれ、そういえば口内炎で喉まで痛かったことを思い出しました。そこで言われた診断名が手足口病でした。
手足口病といえば子どもの病気では?と聞き返すと、大人もかかるとのこと。
私の場合はストレスと過労が原因のようでした。そして効く薬がないとのこと。
ケース2:お子さんからの感染
娘が保育園に通いだして半年程たったころ。
保育園から帰ってきた娘の手に小さな発疹がたくさんできていました。
園でも手足口病の子が増えてきているとお便りがあったので、もしかしたらと思い、かかりつけの皮膚科に受診したところ、やっぱり手足口病とのこと。
「子どもはよくかかるし、いま流行してるから」という先生の言葉に安心し、そのときは口の中にもでき始めていたので口腔内用軟膏の薬をもらって帰りました。
その3日後、娘の発疹はだんだん枯れかけてきて「あとは口内だけだな~」なんて思っていたら…
なんだか私自身も指と指の間が痛痒くなってきて、よく見たら娘とよく似た発疹がちらほら。
しかし、以前大人はかからないと聞いていたのでただのかぶれかと思っていたらついには足の裏にまでできてしまいムシロの上を歩いているような痛さに耐えきれず、再び皮膚科にいきました。
先生曰く「大人が移ることは稀で、かかるとしたら子供の頃に感染してなかった人だけ」だそうで、とても珍しがられました。
手足の発疹が引いてきたころ、一気に口内にアフタ(口内炎?)ができ飲むのも食べるのもつらかったです。
ケース3:職場(同僚)での感染
職場で、隣の席の方が手足口病に感染していて、病み上がりの時に無理して職場に復帰し、咳をしていました。
すると、私にも手と足に痒みと発疹が出来てしまいました。うつされてしまった、と軽い気持ちで取りあえず会社を休んですぐに良くなると思っていたのですが、これが地獄の始まりでした。
口の発疹は、痛くて食べ物も、飲み物も飲む事が出来ませんでした。
喉にも発疹が出来ているのか、飲み込む時に苦痛が伴いますし、食べ物や、飲み物を口にする気力が無くなりました。
唾液もネバネバと、ゴムの様で、ダラダラと出てきますし、唾液を飲み込むとゴムを飲んだみたいになって嘔吐してしまいました。
なので常に唾液が口から出ている状態でしたし、非常に辛かったです。
家族にうつしては困ると思って、部屋に閉じこもっている状態が2~3日続いていました。
病院へ相談した所、唾液の分泌を抑えてくれる塗り薬を貰って非常に助かりました。
その塗り薬を塗ると、口の発疹が短期間だけ収まるので、食べ物や飲み物を口にすることが出来ました。
ケース4:感染経路不明
2年前の7月末に左腕を骨折し、ギブスをしていました。
そして8月に入って、ギブスをしていた左の手のひら全体に赤い小さな斑点が広がっていました。
当時、子供たちに「手足口病」が流行っていて、ニュースで良く報道していましたので、赤い斑点が「手足口病」だとすぐにわかりました。
手足口病は接触で感染する病気ですが、大人にはあまり感染しないとニュースで報道していましたが、私はものの見事に感染してしまいました。
おまけに子供より、大人の方が痛みなどの症状がひどく現れるそうです。
その後の症状はというと、「手のひら」だけだった赤い斑点が足の裏にもできて、しだいにチクチク痛くなってきました。
さらに痛みがひどくなり、軽く触れるだけでも激痛が走るようになりました。
この痛みがなくなるまでに1週間近くかかりました。
結局、病院には行かず自然に完治しましたが、病院に行って治療を受けていれば、もっと早くに完治していたと思います。
骨折と手足口病のとの因果関係は謎のままですが、「病院には早くいくべきだ」と学習しました。
(夏の暑いときにギブスをして、衛生的によくない状態だったからかもしれませんね。)
2. 大人の手足口病の症状
手足口病の一般的な症状としては次のようなものがあります。
- 口内炎
- かゆみ
- 発疹
- 発熱
- 水泡状の湿疹
特に、喉の痛みやたくさんの口内炎により、飲食が大変になったという声をよく聞きます。
(引用)大人の手足口病|整形外科医★リエチ★のEnjoy Cycling & Running
こちらのページでは、手の発疹だけでなく、爪も剥がれてきてしまったとのことで、手足口病での爪画像(写真)もご紹介されています。
手足口病による口内炎体験談
喉の奥や扁桃腺の辺りに大きな口内炎が10個近くできました。頬、唇の裏にもたくさんできて飲み込むのか本当に辛いし、醤油等もとても滲みるので食欲が落ちてしまい、体重も3kgぐらい減りました。
手足口病はこれといった治療法もないので、ひたすら痛みに耐える日々でした。
一応イソジンでうがいはしていました。意味があったのかどうかは分かりませんが気休めにはなりました。
余りにも喉が痛くてたまらないときはカロナールを飲みました。
痛すぎて効いているのかどうなのかも不明でした。
結局発熱から数えて1週間から10日ぐらいで完治しました。
友人が手足の湿疹や、口の痛みを訴えていたので、看病しに友人の家に行きました。
固形物は食べる事ができないというので、おかゆを作ってあげたりしていました。
当時、私は手足口病という病気を一切知らず、ただの風邪から来る口内炎だと思い込んでいました。
次の日、口の炎症が余計に酷くなり口腔外科に友人を連れて行った所、手足口病だという診察をされました。
先生からは、この病気は感染る病気なので、看病していた私に手洗いうがいを徹底するように指導されました。
しかし、次の日になると私も手や足のかゆみに気づき、うつされてしまったと確信しました。
ただの蕁麻疹症状なら大丈夫と思っていたのですが、辛いのは口内炎の方でした。
友人の言うとおり、固形物は一切受け付けなくなりましたし、そもそも口に物が入るだけでも激痛が走ります。
なんとかジュースを飲もうとするのですが、口内炎が邪魔をして喉を通りません。
一般的な口内炎症は頬等にできますが、手足口病の場合、喉付近中心にできてしまいます。
なので無理に飲もうとすると嗚咽して吐いてしまいます。
すぐに病院に行き、軟膏を貰い口内炎の症状を緩和する事に成功しました。
その後、2~3日間飲まず食わずで過ごしました。
みなさんも、手足口病の方の看病をする時はマスク等を忘れずにつけてくださいね。
3. 大人の手足口病の治療
手足口病に直接的に有効な治療法、薬は存在しません。
ですので、症状に応じて対処療法をおこない、少しでも症状を抑えて、手足口病そのものの自然治癒を待つことが重要になります。
潜伏期間が3-5日で、発症後は10日前後で自然治癒に至ります。
口内炎が辛い場合は、病院やドラッグストアなどで、軟膏を調達し、症状を緩和できないか試みましょう。
かゆみが辛い場合は、患部を保冷剤等で冷やし、症状を緩和できないか試みましょう。
(参考)手足口病|国立感染症研究所
4. 手足口病の仕事への影響
大人の方で手足口病を患ってしまうと、どうしても仕事への影響がどの程度出るのか、気になると思います。
基本的には他の人への感染を避けて、適切な場所で療養していただくのが良いでしょう。
ただし、都合等でどうしても休めないという場合には、周囲の方との接触を控え、手洗いを徹底し、またマスク着用で他者への感染を防ぎましょう。
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