【健康読書vol.5】鈴木登士彦さんインタビュー「自分を変える最強の体調管理」
鈴木登士彦(すずきとしひこ)さん|せたがや手技均整院 院長
自然手技療法学院 学院長/一般社団法人・自然手技療法協会 理事長/NPO法人・日本不妊カウンセリング学会会員/一般社団法人・日本抗加齢医学会会員
せたがや手技均整院を開業後、頭蓋仙骨療法、カイロプラクティック、野口整体、操体法、日本古来の整体術、東洋医学、気功法やヨーガなど様々な呼吸法を取り 入れた独創的な手技療法を主軸として、人間の根源的な営みである「食・息・動・想・環境」を改善して行く事により、細胞レベルで元気になって行く事を目指す『自然手技療法』を創始、実践する。政府要人、世界的な芸術家、オリンピック選手、芸能人など多岐にわたるのクライアントから絶大な信頼を得ている手技矯正家である。また理想の手技療法習得の場である「自然手技療法学院」を開校し、後進の指導につとめている。せたがや手技均整院 ウェブサイト より一部抜粋
新刊「自分を変える最強の体調管理」の内容・見どころは?
「食・息・動・想・環境」を整えて、体から心を強くする
人の心と体はくっついています。
いま、心が折れてしまう方ってとても多いですよね。そういう時に、心を変えるよりも体を変えてあげることで、けっこう簡単に心も良くなることがあるのです。つまり“フィジカルでメンタルは変わる”ということです。
食事、呼吸、運動、想念、環境をまとめ、「食・息・動・想・環境(しょく・そく・どう・そう・かんきょう)」という言葉があります。
人が病気になるときは、必ずこの「食・息・動・想・環境」の5つのどれか、あるいはすべてが原因です。ですから、健康を手に入れるためには、この5つを見直し、整えていく必要があります。
「食・息・動・想・環境」を整えないと、本当の意味での健康は手に入りません。また、人は不調の時に筋肉が緊張し、必ず体が歪んでしまうので、体の歪みをとりながら、運動療法や食事の見直しなどを行うことで、細胞レベルの健康体になることができます。そのことを書いたのが、前著の「究極の体調管理(日本実業出版社 (2016/2/4))」です。この本では「食・息・動・環境」について書きました。ここで書けていなかった「想」、つまりメンタルに焦点を当てたのが、今回出版した「自分を変える最強の体調管理」です。
首が長く、なで肩で痩せている人は、なんとなく他人に「元気が無さそうだな……」という印象を与えますよね。実はこれは間違っていないのです。
首が長く、首に負担がかかる人は自律神経のバランスを崩しやすいです。そしてなで肩、つまり胸郭が下がっているということは、呼吸が浅いということです。また、内臓も圧迫されやすくなります。ということは、自律神経も乱れやすく、酸素や栄養などのエネルギーを取り入れるのが難しい、つまりメンタルを崩しやすい体と言えます。こういった方が、元気になるには、メンタルを体から変えていくしかありません。
この本では「食・息・動・想・環境」の中の自分でコントロールできる部分を調整し、メンタルを変えていく方法を紹介しています。
代表的なのは呼吸法です。呼吸というのはとても面白いもので、落ち込んでいたり、元気がなかったりする人は、呼吸に共通点があります。それは“浅い呼吸”であることです。元気な人、エネルギッシュな人の呼吸にも共通点があります。それは“深い呼吸”であることです。
呼吸は普段、意識せずに行っていますよね。でも意識的に息を吸うこともできる。つまり、呼吸というのは“意識的に変えられる”生理作用なのです。呼吸を意識的に変えることで、自分のメンタルも簡単に変えられます。とても面白いですよね。
呼吸は意識的に変えても大抵すぐに忘れてしまうので、継続的に改善していく必要がありますが、もっと簡単に変えられるのが“食事”です。
本の中でも述べていますが、精神科を受診する患者さんの体形にはある傾向がみられるそうです。ほとんどの人が“肥満”か“痩せすぎ”なのです。つまり、食生活に異常のある人がとても多いのです。食生活が乱れてしまうと、精神もおかしくなってしまう。本の中では、食事法も紹介しています。
どんな人に読んで欲しいですか?
超一流に一歩でも近づきたいビジネスマンへ
ビジネスマンの方ですね。その中でも特に、これからエグゼクティブを目指す、上昇志向の強い方にはぜひ読んでいただきたいです。もう少しパワーが欲しい、息切れせずに仕事をしたいという、一流を目指すビジネスマンには必読の書だと思います。
平日に一生懸命仕事をして、土日は昼間で寝ている、という方って多いですよね。でもこれは、体内リズムが狂ってしまうため、絶対にNGです。休日は平日よりも早く、もしくは同じ時間に起きるべきなのです。
休みの日にはいつもより早く目が覚めて「今日は何をしよう!」と考えてしまうのが、健康な体のしるしです。
実際、エグゼクティブクラスの一流のビジネスマンは休日とても早起きの人が多い。人の何倍も仕事をしている人は、人の何倍も遊びます。これが一流とそうでない人の差なのです。
私は治療院を開業し、26年間、のべ10万人以上のクライアントを見てきました。グローバル企業のCEOや、世界的な演奏者、プロスポーツ選手、政府の要人など、誰もが知っている超一流の方にも来ていただいています。
一流の人たちと、私たち一般人は体がまったく違います。彼らはとんでもなく元気なのです。この本では、私が見てきた一流の人たちの共通項と、その科学的な裏付けについて書いてあります。一流の人が何を食べ、何を考え、どんな生活を送っているのかを知りたい方、一流の人に一歩でも近づきたい方へおすすめします。
読者へのメッセージをお願いします。
肉体をハイポテンシャルに保ち、心も健康に
今ものすごい勢いで世の中は変わっています。
150年前の明治維新の時は、だれもスマートフォンなんて想像できませんでした。でもこの10年の間に、明治維新から現在の150年よりも、もっと激しい世の中の変革が予測されています。人工知能(AI)やロボット技術など、どんどん進化していくでしょう。
そんな世の中の革新と相反して、どんどん脆弱になっていくものがたった一つだけあります。それは私たちの肉体です。
画面の操作だけでなんでもできてしまう現代では、どんどん人の肉体は弱っていきます。ですが、体と心はくっついています。体が弱くなるにつれ、心の健全性も弱ってしまうのです。
肉体をいかにしてハイポテンシャルに保つかが、これからより良い人生を歩むための最重要キーワードになると思います。ぜひ、『究極の体調管理 人生を変えるハイパフォーマンス計画』、『自分を変える最強の体調管理』の2冊を読んで、「食・息・動・想・環境」を整えて、最高の肉体を作ってください。
【紹介書籍】
鈴木 登士彦 (著)
PHP研究所 (2016/10/27)
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