逆流性食道炎になってしまったら!気を付けたい食品と食事の仕方。
1.逆流性食道炎と診断を受けたらまずは食事の見直しを。
検査の結果、病気が見つかってしまうと、「どうしよう……」とパニックになってしまうかもしれません。
ですが、逆流性食道炎は「食の欧米化」などにより、今や国民の4分の1が患っている「国民病」であり、日々の食事と生活習慣を見直すことで、自分である程度のコントロールが期待できる病気です。
いたずらに怖がるのではなく、まずは今の自分の食事を見直してみましょう!
みんなの体験談
(体験談)逆流性食道炎は完治が難しい病気。辛抱強く治療を続けることが大事!
ネットで何気なく自分の症状を検索したところ、当てはまる症状が逆流性食道炎でした。
近所のクリニックに行き診ていただいたところ、症状的には食道炎に当てはまるので、薬を3週間ほど飲んでくださいとのこと。
薬を飲み始めると症状はマシになりましたが、薬がきれると又同じように胸痛が現れるの繰り返しです。
一度内視鏡をしておいたほうがいいと言うことで、紹介状をいただき内視鏡をしました。
案の定、逆流性食道炎でした。
幸いそれほどひどいものではなく、薬を続けていけばいいという事でした。
ただ、逆流性食道炎は完治が難しく辛抱強く薬を飲み、脂っこいものやアルコールも控えないといけないとの事でした。
ネキシウムという薬を飲み現在はそれより少し軽い薬を飲んでいます。
完治はしていませんが、以前ほど辛い胸痛も喉の異物感もなく快適に日常生活を過ごすことができております。
(体験談)仕事のストレスで逆流性食道炎&胃潰瘍に。
朝食抜きで、珈琲やタバコのみで出勤して、昼食も夕方頃。
帰宅後夕食を食べて1時間程度で就寝というような生活でした。
2ヶ月間ほどみぞおちの辺りの痛みとむかつきの症状がありました。
食べ物を少し食べれば症状が落ち着いていたので、仕事中でも簡単に食べられるようなカロリーメイトの様なものを一口二口食べては仕事を続けるような状態でした。
(体験談)母が逆流性食道炎に。食欲がなくなりほとんど何も食べられなくなった。
母が逆流性食道炎になりました。
朝起きた時に口の中が苦い時が、何ヶ月か続いていました。
急に食欲がなくなり、胸やけやひどくほとんど何も食べれないようになってしまいました。
病院へ行き、胃カメラをしてもらいました。
そしたら、逆流性食道炎でした。
逆流性食道炎の原因は、食事・ストレスが主みたいです。
脂っこい食事は元々あまりしてなかったのですが、間食が多かったと思います。
夜遅くにお菓子を食べることも少なくなかったので、逆流性食道炎とわかってから夜8時以降には何も食べないようにしました。
2.逆流性食道炎に良い食品は?気を付けたい食品は?
胸やけや呑酸(どんさん)など逆流性食道炎の症状が進行してしまうと、食事がとれなくなって、体重減少につながってしまい、体力や免疫力が落ちてしまうことがあります。
これ以上病気を悪化させず、少しでも症状を緩和するにはどんな食事をすればよいのでしょうか?
症状を悪化させてしまう!?避けるべき食品あれこれ
1.脂肪分の多い肉・魚
肉食中心の食事、脂肪分の高いウナギなどの魚は避けましょう。胃酸が逆流しやすくなります。
ラーメンもスープにはラードなどの動物性油脂が大量に使われています。
2.糖度の高いお菓子
糖分も消化に時間がかかり悪影響を及ぼします。
特にチョコレートは脂肪分も糖分もどちらも高いので要注意です!
3.刺激の強い食品(香辛料、カフェイン、アルコール)
カレーやキムチなどの香辛料をたくさん使っているもの、梅干しなどの塩分の高いものは胃酸の分泌を増やしてしまいます。
柑橘類やイチゴやトマトなどは酸味があり、胸やけをひどくします。
アルコールは胃と食道をつないでいる下部食道括約筋を緩めてしまうため、全般的に控えたほうが良いでしょう。
なかでもビールは胃の中で炭酸ガスを発生し、胃が膨らんでしまうので避けましょう。
症状緩和に役立つ!積極的に取りたい食品あれこれ
1.乳製品(胃の粘膜を保護してくれる)
乳製品は胃の粘膜を保護してくれますが、生クリームは脂肪が多いので控えましょう。
牛乳は胃酸の分泌を抑える効果もあるので、積極的に取り入れたい食品ですが、この場合も低脂肪や無脂肪のものを選ぶなどの配慮が必要です。
2.野菜・豆類
野菜や豆類は必要な栄養素がたくさん含まれていておすすめですが、食べ方に注意が必要です。
・野菜は生食は避け、柔らかく火を通しましょう。
・食物繊維は胃を傷つけてしまうことも。葉野菜は繊維が多い茎は避け、葉の部分を食べましょう。
・豆類は繊維質が多いですが、豆腐や納豆などは加工されることにより、消化が良くなっているのでおすすめです。
3.白湯、番茶
氷を入れた冷たい飲みものは良くありませんが、熱すぎるものも良くありません。
ぬるいくらい、もしくは常温のものをゆっくり飲むようにしましょう。
少しずつならOK?食べる回数にも注意が必要。
一度にたくさん食べることがダメだからと、やたらと回数を増やしてしまうのも良くありません。
頻繁に食べていると、胃は常に休む間もなく働き続けなければならず、負担となってしまいます。
なるべく間食も控えましょう。
3.何をどう食べる?こんな献立がおすすめ!
調理の際には以下の3つのポイントを抑えたメニューを作りましょう。
- 薄味のもの
- 消化しやすいもの
- 温かいもの
【メニュー例】主食:卵入りうどん(雑炊でもOK)
うどんは柔らかくゆで、味付けは「だし」をきかせて薄味にしましょう。
たんぱく質もしっかりとる必要があるので卵は最適ですが、生のままではなく、半熟程度に火を通しましょう。
お麩もたんぱく質が豊富で、柔らかく消化にもよいので具としておすすめです。
青菜の葉の部分のゆでたものも消化に良いので、プラスするとビタミンがとれて栄養のバランスが良くなります。
そして食べる際には熱々をズルズルとすするのではなく、少し冷ましてからゆっくりと噛んで食べるようにしましょう。
【メニュー例】主菜:鶏ささみと野菜の蒸し物
うすく塩味をつけた脂肪分の少ない鶏ささみ(タラなどの白身魚でもよい)と消化の良い青菜、ニンジンなどをクッキングペーパーに包んでオリーブオイルを小さじ1程度回しかけてから、蒸し器などで蒸します。
オリーブオイルは脂肪ですが、植物性で胃の粘膜を保護する作用がある上、風味をプラスしてくれます。
【メニュー例】デザート:はちみつ入りフルーツヨーグルト
胃に優しい食事は食物繊維が少ないので便秘になりがちです。
ヨーグルトには胃の粘膜を守る働きがある他、腸のバランスを整える乳酸菌が含まれているので便秘予防に役立ちます。
はちみつにも胃の粘膜を保護する効果が期待できます。
フルーツはみかんなどの柑橘類は胃酸の分泌を増やしてしまうので避けましょう。バナナが特におすすめです。
トッピングにはきなこも良いでしょう。
自分で作る際は、「材料はなるべく細かく切る」「生ではなく火を通す」「シンプルなレシピで」作るようにしましょう!
コンビニでも実現できます!胃に優しい食事。
「そうは言ってもお昼は外食だし……。」「忙しくて自炊はなかなか難しい。」
だからといって初めから諦めてしまうことはありません。
コンビニエンスストアでもチョイス次第で胃に優しい食事に近づけることはできます。
・おでん
長時間煮込んであるので消化に良いです。
魚のすり身であるはんぺん、たまご、大根がおすすめです。
・おかゆ、雑炊のレトルト
温めるだけなので簡単です。消化に良く、時間のない時にもおすすめ。
温めることによって胃にも優しくなります。
また、どうしてもおやつが食べたいときはカステラや蒸しパン、ヨーグルトなどを選びましょう。
ただし、どんなものでも食べ過ぎは厳禁です。
また、症状が辛くて普通の食事がとれないときは、ウィダーインゼリーのようなゼリータイプ飲料を摂るのもおすすめです。
手軽にエネルギーを補給することが出来ます。
基本は食事!!さらにサプリメントも活用!
栄養サプリメントの中には胃腸の調子を整える効果があるものも。
過剰摂取は良くありませんが、食事とともにサプリメントで栄養素を補助的にに取り入れてみましょう。
・亜鉛
胃の粘膜を傷つける物質を抑制し、潰瘍や炎症を予防してくれる。
・βカロチン(ビタミンA)
胃の粘膜を正常に保つ。潰瘍などを修復してくれる。
βカロチンの抗酸化作用が胃粘膜の保護をしてくれる。
・マグネシウム
胃酸を中和してくれ作用があり、潰瘍などの治りを良くしてくれる。
4.逆流性食道炎の食事まとめ
逆流性食道炎は1日や2日で劇的に治るものではありません。
お薬を飲んでいる時、つらい症状が出ている間だけ気を付ければ良いのではなく、これからの永続的に食事と生活習慣の改善をすることが必要なのです。
いくら病院での治療を受けていても、毎日の食事や生活習慣が乱れたままでは回復は望めません。
「週に数回、ウォーキングなどの軽い運動をする」「きちんと睡眠を取る」「禁煙をする」など、食事以外にも規則正しい生活を送ることが改善への近道です。
これまでの長い間続けてきた生活を変えるのはなかなか大変なことです。
ですが、ずっとこのままの生活を続けていると、もっと深刻な病気をひきおこすことにもなりかねません。
「逆流性食道炎」になったことをきっかけに、ぜひこれまでの自分の生活を見直し、健康的な生活スタイルを手に入れましょう。
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