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2016年10月5日更新

痛み、しびれ、痛む場所…。症状からチェック!あなたの「腰痛」原因は?

「腰痛」と一言で言っても、その原因や痛み方はさまざまです。気になる腰痛の痛みやその特徴から、腰痛を引き起こす原因は何かを突き止めてみませんか?代表的な腰痛の原因や特徴をまとめてみました。
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目次

ズキズキ、ピリピリ、片側だけ痛い…。腰痛の症状は原因によって違う。

なんだか腰痛が続くんだけど、この症状の原因はなんだろう…?

急性であっても慢性であっても不快な症状が続く「腰の痛み」はストレスが大きいものです。

「腰痛」「肩こり」とならんで、中高年を中心に国民の4人に1人が感じているほど患者数の多い症状ですが、その症状や原因は1つではありません。

スポーツ中の接触や交通事故のように直接、腰椎を損傷するもの筋肉の緊張によって引き起こされるもの精神的ストレス「内臓疾患」が原因となっているものまでさまざまです。

原因によって、それぞれ痛む場所痛みの種類や強さには特徴があり、治療法もそれぞれ異なります。

辛いその痛みの症状の特徴をチェックしてあなたの腰痛の原因を探ってみましょう。

(参考)『腰の痛み』全解説 腰はなぜ傷みやすいのか
※こちらのサイトでは様々な種類の腰痛の原因、症状などについて詳しい解説を見ることが出来ます。

【突然起きる激痛。急性の痛み】

症状1:重い物を持ちあげた、ひねるなど急な動作がきっかけで起きる痛み=「ぎっくり腰」の可能性

ある瞬間「ピキッ!」と突然激痛が走り、動けなくなる…。

急性腰痛の代表とも言える「ぎっくり腰(急性腰椎症)」は腰の捻挫です。

腰の筋肉疲労が溜まっているところに、重いものを持ち上げたはずみで起こる事が多いですが、くしゃみなどのかるい動作がきっかけになる事もあります。

発症時の痛みは「魔女の一突き」と言われるほど強烈で、動かすと痛みが増しますが、3日~4日安静にすることで次第に痛みは和らぎ、1週間ほどで自然治癒するケースがほとんどです。

痛みが強い時は湿布などで腰を冷やし、横になる時は膝を曲げて横向きで寝ると腰の負担や痛みが軽減されます。

【体験談】ピキーンと来た激痛で動けない!検査は異常なしで「ぎっくり腰」の診断。

何日か前から朝起きた時や、仕事中椅子に長時間座っている時など少し腰が痛いなと感じていましたが、そこまで気にはなっていませんでした。しかし仕事中に中腰になる時などに少しズキンという感じの痛みを感じることが多くなりました。時には一回前屈みになると腰の痛みで上体を戻すのが辛い時もありました。

そんな中洗濯物を干そうと前屈みになって上体を持ち上げようとした時にピキーンという激痛が走りました。

その状態から少しでも動こうとすると激痛が走りそのまま動けなくなりました。

(引用)ピキっと激痛が走ると動けない。ぎっくり腰の予兆を感じたら注意。

「ぎっくり腰」は発症すると、高い確率で再発すると言われているので、たかが筋肉疲労だと思わず、痛みが引くまでは安静を続けます。

日頃から疲労を溜めないようにする、腰の負担になる姿勢や動作が癖になっていないかなどを見直し、再発を予防することが大切です。

(参考)『腰の痛み』全解説 ぎっくり腰で腰が痛むケース

症状2:腰、お尻、足のしびれ。前かがみの態勢で痛みが強まる=「腰椎椎間板ヘルニア」の可能性

背骨(脊椎)は、ブロックのような椎骨と、椎間板と言われる軟骨が積み重なって形成されています。

腰椎椎間板ヘルニアは、椎骨の間にあってクッションの働きをしている腰の椎間板が押しつぶされ、中にあるゼリー状の物質(髄核)が外に飛び出し、脊柱の管の中を通っている神経に触れることで痛みがおきます。

椎間板ヘルニア図

(出典)疼痛.jp

※こちらのサイトは椎間板ヘルニアなどが原因でおこる坐骨神経痛について詳しく解説しています。

ぎっくり腰のように「重いものを持つ」などきっかけがある場合もありますが、特にきっかけもなく突然痛みが始まる場合があります。

ねじる前かがみになる同じ姿勢を続けるなど腰に負担のかかる姿勢の他、肥満も発症につながります。

腰の痛みの他、足にも痛みしびれといった症状が現れますが、両側に出ることはまれで片足にだけ現れることがほとんどです。

特に20代、30代といった働き盛りの男性の発症が多く、高齢者の発症が少ないのが特徴です。

少し歩くと下肢に痛みやしびれが現れて歩行困難になるが、少し休むと治る「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」という症状も椎間板ヘルニア特有の症状です。

発症と共に激痛が起きる急性型の他、鈍い痛みがダラダラと続く慢性型もあります。

中腰前かがみといった腰に良くない姿勢は避け、疲れが溜まらないようこまめに休憩をするように日頃から気を付けましょう。

また、腰の筋肉を付けることで、椎間板の負担を減らすことが出来るので「腰痛体操」を行うのも効果的です。

(参考)NHKマイ健康「腰痛体操~これだけ体操」(動画が見られます。)

 【安静にしていても変わらない痛み】

症状3:痛さや場所が日によって違う、動きや姿勢に関係なく出る痛み=心因性腰痛症の可能性

動きや姿勢に関係なく、何か心配事や気がかりなことがあったりすると痛みが現れたり、強くなったりする、精神的ストレスが原因で起こる腰痛です。

ぎっくり腰のように特に発症のきっかけが分かりずらく、鎮痛剤やシップ、外科的な手術をしても効果はありません。

レントゲンやMRIなどの検査でも異常なく、病気など他の要因が見られない場合で、腰痛以外にも不安や抑うつがある、ストレスが多い生活をしている、などが診断の決め手になります。

精神的なストレスが蓄積されると、脳は痛みを抑える機能が低下してしまい、痛みに対してさらに過敏になります。

まずはストレスの原因となっている原因を見極め、解決することやうつの治療を並行して行うことで腰痛も改善されます。

(参考)『腰の痛み』全解説 精神的ストレス・心の不調によって起こる腰痛

症状4:発熱、吐き気などの他の症状がある=内臓疾患や脊柱の病気による腰痛の可能性

以下のような内臓疾患や脊柱の炎症、腫瘍などの異常が原因で、急な強い痛み又は鈍痛を引き起こすことがあります。

≪内臓疾患や病気が原因の腰痛≫
消化器系 胆石症
泌尿器系 尿路結石
婦人科系 子宮筋腫・子宮内膜症・子宮頚管炎
脊髄・脊椎 化膿性脊椎炎・脊髄腫瘍・脊椎腫

内臓疾患が原因の腰痛の場合、発熱、寒気、吐き気、などの他の症状があったり、腰以外の場所も痛むといった特徴があります。

しばらく時間を置いたり安静にしても痛みが変わらなかったり、むしろ痛みが強くなる場合もあります。

そもそもの病気の状態が改善されないと、腰痛も改善されないので、内臓などの詳しい検査を行い、基礎疾患の治療をしっかりとすることが重要になります。

(参考)『腰の痛み』全解説 腰痛の主な原因 – 種類別の病名一覧

【ピリピリ、チクチク、表面近くで感じる神経の痛み】

症状5:ピリピリ、チクチク針で刺したような痛みが腰やお尻、足に現れる=坐骨神経痛の可能性

腰から足先に向けて走っている「坐骨神経」が何らかの理由で圧迫されたり、つぶれることによって痛みを生じます。

表皮に近い場所にピリピリ、チクチクといった「神経痛」が現れますが、痛みの感じ方には個人差があり、ひどい場合は針で刺すような激痛になる事もあります。

腰の痛みだけにとどまらず、お尻、足の裏まで痛みやしびれが現れます。

骨や筋肉が原因のズキズキする「器質的な痛み」とは違う神経性の痛みのため、問診でもある程度は診断することができます。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった障害や糖尿病、うつ病といったケガや病気が原因で起きることもあります。

悪化すると麻痺につながることもあるので、「脱力感が強く上手く歩けない」「力が入らない」「しびれ」といった自覚症状がある場合は早めに整形外科を受診しましょう。

(参考)『腰の痛み』全解説 坐骨神経痛で腰が痛むケース

症状6:水ぶくれや腫れが腰に帯状に現れ、神経性のピリピリした痛みがある=帯状疱疹の可能性

身体の中に潜伏している水疱瘡をおこしたウイルスが加齢や疲れ、免疫力の低下したときに再び活性化し、ピリピリとした神経痛が現れることがあります。

腰の神経に沿って身体の左右のどちらかに、赤い腫れや水疱がずらっと帯状に現れ、ピリピリとした神経痛が現れます。

悪化すると高熱を伴う場合があり、数週間で水疱が破れ、かさぶたになって治りますが、中高年は神経痛が後遺症として残ることがあります。

強い痛みには鎮痛剤を使い、抗ウイルス薬で治療します。1度感染すると免疫が出来るため2度かかることはありません。

(参考)『腰の痛み』全解説 帯状疱疹で腰が痛むケース

【特定の動きをした時に強くなる痛み】

症状7:歩いたり、反らすと痛む。寝る時や座る時は痛みがない=腰部脊柱管狭窄症の可能性

背骨(脊椎)の中は筒状(脊柱管)になっていて、その中を中枢神経と呼ばれる脊髄血管が通っています。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は骨の老化肥満椎間板ヘルニアなどの何らかの理由で脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することが原因です。

特に、中年以降の太った男性の発症が多く、腰椎の脊柱管内の下半身へ続いている「馬尾神経(ばびしんけい)」という神経が圧迫されることで神経性の痛みやしびれが起こります。

寝ている時は痛みがなく、歩くと痛みが起こり、300m程度の歩行でも痛みが強くなりますが、前かがみになって休むと回復する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」も特徴的な症状です。

痛みは鎮痛剤などでやわらげたり、コルセットを付けたり、腹筋を鍛えることで改善します。

それでも痛みがなくならない場合は、脊柱管を広げる手術を行う場合もあります。

(参考)『腰の痛み』全解説 脊柱管狭窄症で腰が痛むケース

【若い世代の腰痛】

症状8:長時間同じ姿勢や反ると太腿の裏や足に鈍痛やしびれがある=腰椎分離症・すべり症の可能性

背骨(脊椎)椎骨椎弓という部分から出来ていますが、脊椎の関節や靭帯がゆるむことでこの二つが分離し、椎骨が前後にずれるしまうものが腰椎分離症です。椎体が分離することで脊椎の負担が大きくなり、腰や足に慢性的な鈍い痛みを生じさせます。

遺伝生まれつきの場合もありますが、10代の成長期にジャンプや腰をひねる運動、身体を反る動きなどを伴う激しいスポーツ(水泳、バドミントン、テニス、野球など)を行っている場合に脊椎分離が多く起こることが多く、若者に多い腰痛です。

症状が悪化し、脊椎の分離が進むと、椎間板にも歪みが起こり、椎体そのものがずれてしまう「脊椎すべり症」になる危険性が高まります。

椎弓説明

(出典)「背中の痛み」全解説

痛みには鎮痛剤を使い、コルセットなどで固定することで痛みが和らぐことがあります。

痛みの他にも麻痺排尿障害など、生活に支障が起きる場合は手術を行うこともあります。

(参考)『腰の痛み』全解説 腰椎分離症・すべり症で腰が痛むケース

【老化による痛み】

症状9:最近腰や背中が曲がってきた、腰や背中のしつこい鈍痛=骨粗鬆症の可能性

50代以上の女性に多い疾患「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」によって腰の痛みが起こることがあります。

女性は男性に比べ骨が細い上、カルシウムの吸収を助け、骨を強くする作用のある女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が閉経により急激に減ることが原因です。

年齢とともに骨も老化します。骨密度が減り骨がスカスカにもろくなると、咳やくしゃみなど、かるいはずみで簡単に骨折することがあります。

骨密度の低下だけでは自覚症状はありませんが、自分の体重の重みで背骨がつぶれる「圧迫骨折」をおこすと、背中や腰に突然痛みが現れ、少しずつ脊椎が変形(腰が曲がる)してゆきます。

発症時は寝返りを打つのも辛い激痛が続きますが、2~3ヶ月ほどで慢性的な鈍痛やしびれに変わっていきます。

患者さんによっては進行がゆっくりの場合もあり、急性の症状(激痛)が起こらず、重苦しさや鈍痛症状のみの場合もあります。

若いころの偏食(インスタント食品の多食や塩分過多の食事)や運動不足などは年を取ってから発症のリスクを高めます。

また、最近では過剰なダイエットカルシウムが不足することが原因で骨粗鬆症になるケースも目立って増えてきており、患者の低年齢化も目立ってきています。

急性の痛みには鎮痛剤を用いますが、慢性に移行してしまった場合はリハビリを行い、改善を目指します。補助的にカルシウム剤やビタミンD 剤を服用する場合もあります。

生活の支障が大きく、これらの治療で効果が見られないときは手術(経皮的椎体形成術:骨セメント術)を行う場合もあります。

高齢者の場合、骨の老化はある程度仕方ないものですが、転倒による骨折を防ぐ対策をとることも大切です。

手すりの設置、家の中のバリアフリー化など、家の中の環境面から予防策を講じることも有効です。

(参考)『腰の痛み』全解説 骨粗しょう症で腰が痛むケース

症状10:股関節、腰、お尻、腿や膝に感じるしびれや痛み=変形性腰椎症(変形性脊椎症)の可能性

老化が進むと、脊椎のクッションの働きをしている椎間板の機能が落ちるため、腰の痛みや下半身のしびれといった症状をおこします。

腰を曲げる、腰をそらせたりすると痛くなり、足に力が入らないこともあり、ひどくなると安静時でも痛みが続く、慢性的な痛みに悩まされます。

30歳代後半~50歳代の中年の女性に多い症状で、股関節の動きが悪く、曲げ伸ばしがしずらいのが特徴です。

股関節の病気やケガ、若い頃にスポーツや肉体労働をしていたりすると、比較的早い年齢で現れることがあります。

鎮痛剤などの薬物治療を行ったり、コルセットを巻いたりすることで痛みが軽減することがあります。

腰に負担をかけないようにすることも大切ですが、適度な筋力をつけるために、日頃からウォーキングアクアビクス(水中歩行)などの運動を行うと改善効果があります。

(参考)『腰の痛み』全解説 変形性腰椎(脊椎)症で腰が痛むケース

「痛み」は体からのサイン。自分の身体に敏感になる事でいち早く異常に気付くことが出来る!

いかがでしたか?何か心当たりの症状はありましたか?

今回、腰痛をおこす代表的な病気ケガをご紹介しましたが、腰痛をおこす原因は1つではなく、複数の原因が関係している場合もあります。

また、腰は今回ご紹介したものだけではなく、「生活習慣」によっても痛みをおこすことがあります。

例えば右の腰だけが痛いような時は、いつも右側にカバンをかける癖、右足を組む癖など、自分でも無意識に行っている「癖」が原因で痛みが現れている場合もあります。

まずはなるべく均等に体を使うようにするなど、生活習慣を改善することから始めましょう。

腰の痛みは本当に辛いものですが、その痛みは体からの病気やケガなどの異常を知らせるシグナルなのかもしれません。

身体の声を聞き、早い段階で症状をケアすることで、身体の不調を早期発見し、もっと深刻な症状を防ぐきっかけになることもあるのではないでしょうか?

「ぎっくり腰」のように、1週間程度でほぼ痛みがなくなるような場合はそれほど心配はありませんが、今回、「もしかしたらこれかも?」と何か思い当たるケースがあった方は、是非一度詳しい検査を受けてみて下さい。

自分の身体の辛さを一番、理解できるのは自分しかいません。「何かおかしい」と感じたら、先延ばしにせず、早期で病院を受診する行動力を持つことも大切です。

今回の記事が、あなたの辛い腰痛の原因や治療を見つける手助けになり、1日も早く不快な痛みが改善されることを事を願ってやみません。

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