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2016年9月6日更新

最近物忘れがひどい…。原因は加齢?病気?まずは「物忘れ度」をチェック!

年をとると気になる「物忘れ」。人やモノの名前がすぐに出てこない…。こんなことは誰にでもありますが、症状が急激に進んだり、頻繁に起きている時、その陰には病気が隠されている場合も。セルフチェックで自分の「物忘れ度」をチェックしてみましょう!
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1.加齢による「物忘れ」が始まるメカニズム

最近、すぐに人やモノの名前が出てこない…。

「物忘れ」は、高齢になると始まると思っている方が多いのではないでしょうか?

物忘れの大きな原因は脳の老化ですが、実は脳の老化は20代から始まっています。

20代を過ぎると少しずつ脳の細胞は減り始め、「ワーキングメモリー(作業記憶)」と言われる短時間でいろいろな情報をとり入れ、整理して処理をする能力が徐々に低下していきますが、それと同時に記憶力も少しずつ衰えていきます。

とは言ってもその落ち方は緩やかですぐに問題になるものではありません。

特に20~50代は社会人としてバリバリ活躍している年代です。
その間、新しいことに挑戦したり、たくさんの人に会ったり、日々多くの経験を積み、変化に溢れた生活を送っています。

いろいろな状況への対応能力などは年々、磨かれている状態なので、多少脳の老化が始まっていたとしても、そういった毎日の経験が、脳への刺激訓練となり、十分脳の衰えをカバー出来ているのです。

ところが60代を過ぎると定年などで会社を退職される方も増えてきます。社会人として毎日出勤をしていたころに比べると、脳への刺激は極端に減ってしまいます。

そうなるとだんだん記憶力の低下が目立つようになり、これまで問題なくこなせていた「判断能力」「コミュニケーション能力」、「物事への対応力」といった能力にも衰えが見えてきます。

徐々に脳の老化に拍車がかかり、物忘れ症状も進行、「最近物忘れが多いかも…」とご本人やご家族が「物忘れ」を自覚する場合が増えてくるのです。

(参考)認知症ねっと 物忘れと認知症の違いは?
※こちらのサイトは認知症に関わる様々な情報が掲載されています。

(参考)健康脳ねっと ワーキングメモリーとは ~記憶の種類~
※こちらのページではワーキングメモリーについてわかりやすく解説されています。

2.老化だけでなく物忘れをおこす疾患もある!物忘れセルフチェック

脳の老化「物忘れ」は人間の加齢による自然な変化。年を重ねるとともに、少しずつ進むことは当たり前で、心配することはありません。

ですが、症状が急激に進むような時、その「物忘れ」の陰には以下のような病気が隠れていることがあります。

◆アルツハイマー型認知症

認知症のうちの6割を占めるアルツハイマー型は脳細胞が徐々に萎縮し、記憶や思考能力、言語に障害を及ぼす病気です。

◆脳血管性認知症

本人も気付かないくらいの細かい脳出血や脳梗塞が起こり、脳細胞に異常が発生して認知症を起こし、これまで出来ていたことが急にできなくなったり、会話がスムーズにできなくなるなどの症状が起こります。

◆脳梗塞

頭蓋内にできた腫瘍が大きくなり、脳組織や神経を圧迫することで、記憶や言語などの脳の機能に障害が現れることがあります。

◆慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)

頭部打撲などが原因で、脳を覆っている硬膜と脳の間に血液が溜まり脳を圧迫することで、記憶や意識障害、麻痺などの症状を起こすことがあります。

◆水頭症(すいとうしょう)

頭蓋内にある脳室に脳脊髄液が過剰に溜まって膨らみ、脳を圧迫することで物忘れなどの認知障害や記憶障害が起きることがあります。

◆うつ病

うつ病発症により、物事への意欲がなくなる、慢性的疲労、記憶力の低下や集中力の欠如などの症状が現れることがあります。

◆甲状腺機能低下症

免疫異常により甲状腺ホルモンがうまく働かなくなる病気で、脳細胞の働きに不可欠な甲状腺ホルモンが不足し、物忘れなどの認知障害を起こすことがあります。

◆ビタミン欠乏症

ビタミンB1やB12、葉酸といった身体の形成に必要な栄養素が不足すると、うつやイライラ、記憶力の低下等の症状が起こることがあります。

上記のように、加齢以外にも様々な病気で「物忘れ」が発症する場合があるということをお分かりいただけたでしょうか?

まずは気になるご自分やご家族の「物忘れ」症状がどの程度がチェックしてみましょう。

≪こんな時は要注意!!物忘れ度セルフチェック≫

  1. 知り合いの名前が思い出せなくなる。
  2. 同じ話を何度も話す。
  3. 物を置いた場所が分からなくなったり、いつも探し物をしている。
  4. 水道を出しっぱなしにしたり、ガスを消し忘れる事がある。
  5. 曜日の感覚が分からなくなり、約束の日や時間を間違えることがある。
  6. 今までより料理の手際が悪くなったり、同じメニューが続くことがある。
  7. 人付き合いや外出を避けるようになった。
  8. 身だしなみに気を使わなくなった。
  9. ちょっとしたことで怒りっぽくなる。
  10. 会話の中に「あれ」「それ」など代名詞が増えた。

いかがでしたか?

これらの症状があるからと言って、必ずしも病気ということではありませんが、上記のような病気が原因となっているケースも多く、その場合、放置しておくとますます進行する恐れがあります。

(参考)町医者の「家庭の医学」みやけ内科・循環器科
※こちらは認知症や物忘れの症状が現れる病気やケガの診断までのながれについてわかりやすくまとめられています。

(参考)脳神経外科 山本クリニック 認知症と鑑別が必要な病気
※こちらは認知症との鑑別が必要になる疾患や検査法について詳しく書かれているサイトです。

3.気になる時は早期に病院受診を!家族が気付いてあげることも大切。

物忘れの状態は、ご本人で気づくことは難しいもの。身近にいるご家族の方が代わりにチェックしてあげるのがおすすめです。

上記テストでチェックが5個以上ある時は一度医療機関へ受診することをお勧めします。

また、4つ以下であっても症状が頻繁に起こったり、ここ最近急に増えてきたような時は一度、受診して相談してみましょう。

受診する診療科は脳神経外科神経内科心療内科精神科でも良いですし、最近は「物忘れ外来」を開設している病院も増えており、ご自宅の近くの医療機関を探してみるのも良いでしょう。

物忘れ専門外来では口頭による確認テストから脳の状態を調べるCTMRIまで様々な検査を受けることが出来ます。
全国の物忘れ外来のある病院を「病院口コミ検索Caloo」で探す

もしも重大な病気が発見されたら…と思うと心配になりますが、「認知症」や他の病気が隠れている場合は、早期に治療を始めることで症状の進行を防いだり、遅らせたりすることが可能になるので、そのためにも早期発見はとても大切です。

気になる症状が現れ始めたら、その物忘れが自然なものか病的なものか、早期に一度検査をしてもらうと安心ですね!

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