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2018年6月13日更新

内視鏡手術で鼻水・鼻づまりを解消!慢性副鼻腔炎の手術方法・体験談

慢性副鼻腔炎は、薬物療法(マクロライド系抗生物質など)で改善することもありますが、改善しない場合や再発を繰り返す場合には手術が必要となります。現在の主流は身体への負担が少ない内視鏡手術。今回は副鼻腔手術の種類や内容、体験談をご紹介します。
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粘りのある黄色い鼻水や鼻づまり、頭痛などが3ヶ月以上続く「慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)」

副鼻腔の炎症が慢性化してしまっているだけに、治療はじっくりと時間をかけて行う必要があります。

慢性副鼻腔炎の治療は、鼻腔内の膿を吸引器で吸い取る「鼻清掃」「薬物療法」が基本。少量のマクロライド系の抗生物質を長期間服用する「マクロライド療法」を中心とした治療を行います。

通常、2~3ヶ月かけて行うマクロライド療法は慢性副鼻腔炎を完治させることができる有効性の高い治療法ですが、患者さんの状態によっては、治療を行っても思ったような効果が得られないケースもあり、数ヶ月継続しても症状が改善しない場合には、次の段階として「手術療法」を検討することになります。

そこで今回は、慢性副鼻腔炎の手術が必要なケースや手術治療の内容、さらには実際に手術を受けた患者さんの体験談などを詳しく紹介していきます。

なお、慢性副鼻腔炎の原因や症状、薬物療法などについては下記の記事で詳しく説明しています。ぜひこちらも併せてご覧ください。

治らない鼻水・鼻づまりは慢性副鼻腔炎(蓄膿症)かも?症状・治療・薬・体験談

1.手術が必要になるのはどんな時?副鼻腔炎に見られる症状と重症度

慢性副鼻腔炎といっても軽い鼻かぜ程度の症状が続く軽症のものから、日常生活に大きな支障をきたす重症のものまで、患者さんによって程度はさまざま。

どのような場合に手術が必要になるのか、まずは慢性副鼻腔炎の症状や重症度から見ていきましょう。

慢性副鼻腔炎の主な症状とは?

鼻腔(鼻)の周りにある副鼻腔は、「上顎洞(じょうがくどう)」「篩骨洞(しこつどう)」「前頭洞(ぜんとうどう)」蝶形骨(ちょうけいこつ)」という左右それぞれ4つの空間に分かれています。

4つの副鼻腔

(画像引用)副鼻腔炎(蓄膿症)の症状と治療 医療法人梅華会グループ
※こちらのサイトでは、副鼻腔炎について分かりやすい説明を見ることができます。

副鼻腔炎は、副鼻腔の粘膜が慢性的な炎症を起こしている状態で、主に以下のような4つ症状が現れます。

  1. 鼻汁(びじゅう:はなみず)……粘りがあり、黄色や黄緑色をしている鼻水が出ます。症状が続くと、溜まった鼻水が刺激となり炎症をさらに悪化させて慢性化します。
  2. 鼻閉(びへい:鼻づまり)……鼻腔や副鼻腔内の炎症によって粘膜が厚くなり、鼻腔と副鼻腔をつなぐ細い道(自然口)が狭くなると慢性的な鼻づまり症状になります。また、粘りのある鼻水が副鼻腔内で固まってしまうことで鼻づまりを引き起こす場合もあります。もともとの患者さんの鼻腔内部の造りが狭いケースには、より症状が起こりやすくなります。
  3. 頭痛、顔面痛、歯痛……副鼻腔内の炎症部分に溜まった膿で痛みが起こります。副鼻腔は、鼻の周りから目の周り、上あごまでと広く、顔の2/3を占めているので、膿の溜まった箇所によって痛みが出る場所は異なります。
  4. 鼻茸(はなたけ)……症状が進行すると、鼻腔や副鼻腔の腫れた粘膜の一部が突起状に膨らんだ鼻茸(鼻ポリープ)ができることがあります。鼻茸によってさらに空気の通りが悪くなり、鼻づまりはさらに悪化します。

慢性副鼻腔炎の代表的な症状であるひどい鼻水や鼻づまりは、口呼吸の原因になります。

口呼吸になると、頭がぼーっとして集中力や注意力を保つのが難しくなるほか、喉が乾燥するため気管支炎や喘息症状などを起こしやすくなります。

さらに、夜間の鼻づまりは、いびきや睡眠時無呼吸症候の原因になるうえ、睡眠不足によるイライラ憂鬱などの精神症状を引き起こす場合もあります。

このように慢性副鼻腔炎は鼻だけの炎症であっても、全身の疾患につながることもあるので、早期に治療を行う必要があります。

手術が必要になるケースとは?副鼻腔炎の重症度と手術を選択する基準

慢性副鼻腔炎の治療は、薬物による治療と鼻腔内の清掃が基本。軽症や中等度の慢性副鼻腔炎の場合、マクロライド療法ネブライザーによる吸入鼻の清掃(吸引)などを並行して行います。

マクロライド療法で使用するマクロライド系抗生物質には、副鼻腔粘膜の繊毛(せんもう:細菌などの異物を排出する働きがある細毛)の働きを良くし、鼻腔内をきれいにする効果があります。

しかし、中には数ヶ月治療を継続しても症状が改善しない患者さんや、一度は改善しても何度も再発を繰り返す患者さんもいらっしゃいます。このように薬物での治療が難しいと判断された場合には手術を検討します。

また、すでに症状が進行し、鼻腔内に大きな鼻茸ができているような中等度~重症の慢性副鼻腔炎の場合には、最初から手術を選択するケースもあります。

さらに、多発する鼻茸が特徴の「好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん)*1」、やカビが原因で起こる「真菌性副鼻腔炎(しんきんせいふくびくうえん)*2」などの難治性の慢性副鼻腔炎の場合も手術による治療が優先されます。

そのほか物理的な原因として、鼻中隔(びちゅうかく:鼻の内部を左右2つに分けている壁)のゆがみが原因で鼻づまりなどが起こる「鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)*3」の場合も、程度によっては手術で矯正する場合があります。

*1難病指定されている新型の慢性副鼻腔炎。マクロライド療法では効果がなく、唯一効果があるとされているのはステロイド(プレドニン、セレスタミン)の投与です。軽症~中等度で、ステロイドの効果が認められる場合は、手術を選択せずに薬物療法を行う場合もあります。

*2 アスペルギルスやカンジダなど空気中に普通にいるカビが原因。病原性が弱いので通常、炎症を起こすことはありませんが、高齢者や持病がある方など免疫力が落ちている方の場合、副鼻腔炎を発症する場合があります。

慢性副鼻腔炎の治療の流れ_2

(図)慢性副鼻腔炎の治療プラン Calooマガジン編集部 ※画像をクリックすると拡大されます

2.現在の主流!内視鏡を使った慢性副鼻腔炎の手術の種類と特徴

手術の決定には、医師による診察のほか、採血やCT、内視鏡検査などの検査を行って副鼻腔炎の進行状態や原因を確定することが必要で、それらの結果から手術が効果的と判断された場合に行うことになります。

慢性副鼻腔炎の手術は、かつては上あごの歯肉のところから切って骨を削り、副鼻腔内の病変部の粘膜を広範囲に摘出するなどの大掛かりなものでしたが、現在は内視鏡を使った手術が主流になっています。

内視鏡手術のメリットは、鼻腔内の切除が最低限で済むことや、手術後の痛みや腫れ、出血などを大幅に軽減できること。従来の外科手術に比べると患者さんにとって身体への負担の少ない手術ではありますが、モニターを見ながら行う手術であるため、執刀する医師の高度な技術が要求される手術でもあります。

どんな手術を行う?慢性副鼻腔炎の手術の種類

慢性副鼻腔炎を起こしている原因が炎症鼻茸なのか、鼻の構造によるものなのかは患者さん一人一人によって異なります。患者さんの副鼻腔の状態に合わせ、手術方法にも様々なパターンがあり、主に以下のような手術を単独または組み合わせて行います。

①腫れた粘膜や鼻茸を切除する「内視鏡下副鼻腔手術(ESS:Endoscopic Sinus Surgery) )

先端に特殊なカメラが付いた内視鏡(ファイバースコープ)を鼻から挿入し、鼻腔内の状態をモニターに映し、確認しながら鼻茸や腫れた粘膜の切除を行います。

最近では3Dのフルハイビジョンタイプの内視鏡も登場しており、高性能な内視鏡カメラで肉眼では確認できない鼻の奥の炎症も鮮明に映し出すことができます。

切除は鼻の中から「マイクロデブリッダー(別名シェーバー)*3と呼ばれる手術用の切除器具を使用して行うため、顔の表面に傷が残る心配はなく、手術時間の短縮や術後の回復が早いなどのメリットもあります。

手術は局所麻酔で行うことが可能で(医療機関によっては全身麻酔で行う場合もあり)、所用時間は片側で30分程度、両側の場合は60分程度が目安です。

*3 マイクロデブリッダーは鼻茸や膿を吸引しながら正確に細かく削り取ることができる安全性の高い装置です。

内視鏡手術

(画像引用)内視鏡下副鼻腔手術の様子 社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院
※こちらのページでは慢性副鼻腔炎の内視鏡治療について分かりやすい説明を見ることができます。

②曲がった鼻中隔(びちゅうかく)を治す「鼻中隔湾曲矯正術」

鼻中隔(鼻腔を左右に区切っている中央の壁)の湾曲(曲がり)が原因で、嗅覚障害や鼻づまりなどの慢性的な副鼻腔炎になっている患者さんに行う手術で、粘膜下の曲がっている部分の骨や軟骨を取り除く手術です。

鼻の中から行うため、摘出は必要最低限に抑えることができ、術後に鼻の高さや形が変わってしまうということはほとんどありません。

手術は局所麻酔で行うことが可能で(医療機関によっては全身麻酔で行う場合もあり)、手術の所用時間は15~30分程度です。

③鼻詰まりの原因の突起を取り除く「粘膜下下鼻甲介骨切除術(ねんまくかかびこうかいこつせつじょじゅつ)」

患者さんによっては、鼻腔の中にある「下鼻甲介(かびこうかい)」という突起が大きく出ているために、空気の通りが悪くなり、慢性的な鼻づまりを起こしているケースがあります。

この手術では、下鼻甲介の粘膜にメスを入れて中にある骨を取り除きます。下鼻甲介の突起が小さくなると空気の通り道が確保できるようになるため、鼻の通りを良くすることができます。

局所麻酔で行うことが可能で(医療機関によっては全身麻酔で行う場合もあり)、手術の所要時間は10~15分程度です。

鼻中隔湾曲矯正術、粘膜下下鼻甲介骨切除術

(画像引用)医療法人福耳会 耳鼻咽喉科いぐちクリニック 
※こちらのページでは鼻中隔湾曲矯正術と粘膜下下鼻甲介骨切除術の解説を見ることができます。術後は鼻中隔がまっすぐになり、下鼻甲介が小さくなっています。

副鼻腔炎手術の入院期間は?日帰り手術は可能?

いざ手術となると会社や学校への影響がどれくらい出るのか、入院期間はとても気になりますよね。

従来のメスによる外科手法は、痛みや腫れ、出血なども多かったため、両側手術のケースで2~3週間程度の入院が必要でした。

それに比べ現在の内視鏡を使った手術は、痛みや腫れ、出血量が少ないため、患者さんの回復も早く、1週間程度の入院で済むことがが多いようです。

医療機関の中には、2泊3日間程度で行っているところや、日帰り手術を行っているところもありますが、実際の入院期間は患者さんの患部の状態にもよるため、事前に主治医の先生に確認するようにしましょう。

保険適用OK!慢性副鼻腔炎手術の費用は?

慢性副鼻腔炎の治療はすべて保険が適用できるため、厚生労働省によって費用が定められています。

一番ベーシックな「内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)」は、片側手術の場合、3割負担で10,800円~96,240円です。※治療内容や何か所の治療を行うかによっても患者さんの状態によって金額が異なります。

鼻中隔のゆがみを矯正する「鼻中隔湾曲矯正術(鼻中隔矯正術)」は、3割負担で24,690円(片側)となります。

下鼻甲介を小さく整える「粘膜下下鼻甲介骨切除術(内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型)」は、3割負担で19,860円(片側)となります。

ただし、上記の費用は手術代のみの費用であるため、麻酔や点滴、入院費用などは別途かかります。

また、「ESS+鼻中隔矯正術」などのように組み合わせて手術を行う場合はその分がそれぞれ加算されます。

なお、手術やそのほかの処置費用の合計金額によっては高額療養費制度(患者さんの年収に応じ、一ヶ月に支払う医療費の上限金額が定められている)が適用できる場合があります。

限度額を超えた分については健康保険組合などに申請すれば、後日支給されますが、事前に申請して限度額適用認定証を受け取っておくと、会計時に患者さんの収入に合わせた定額の支払いで済ませることができるのでおススメです。

詳しくは厚生労働省 高額療養費制度を利用される皆さまへをご覧ください。(※外部サイト)

慢性副鼻腔炎手術

(図)慢性副鼻腔炎手術の種類と内容 Calooマガジン編集部 ※画像をクリックすると拡大されます

(参考)今日の臨床サポート 
※こちらのサイトでは保険診療の点数を調べることができます。
(参考)社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院
※こちらのページでは慢性副鼻腔炎の内視鏡治療について分かりやすい説明を見ることができます。
(参考)医療法人かくいわ会 岩野耳鼻咽喉科サージセンター
※こちらのページでは副鼻腔炎(蓄膿症)の手術についての説明を見ることができます。

3.手術後の経過と生活上の注意、後遺症(合併症)

内視鏡手術は従来の外科手術に比べ患者さんの体への負担が少ない手術とはいえ、手術後のケアはとても重要。

主治医の先生の指示を守り、無理をしないように気を付けながら完全回復を目指しましょう。

手術を受けた後の注意点

手術当日は鎮痛剤を服用しているので痛みはほぼありませんが、鼻には止血用の綿やガーゼなどが詰めてあるので、出血やそのほかの合併症を防ぐためにも安静が必要です。

日帰り手術で当日家に帰宅する場合でも入浴や飲酒は控えなければなりません。

翌日からはシャワーが可能になりますが、洗髪や入浴は2日目以降から再開します。ただし、長時間の入浴は出血の危険性もあるので避けるようにしましょう。

また、軽い作業も手術後2日位から行うことが可能ですが、肉体労働などのきつい作業は避けましょう。

水泳などの運動は、患部の状態が落ち着いてくる2週間以降を目安に再開することが可能です。

ただし、回復には個人差があり、あくまでも目安です。自分で判断してしまわずに、主治医の先生に確認しながら、少しずつ以前の生活に戻していくようにしましょう。

副鼻腔炎の手術による後遺症(合併症)について

慢性副鼻腔炎のスタンダード治療になってからすでに20年以上の実績がある内視鏡下副鼻腔手術(ESS)は、安全性が高い方法ですが、まれに手術の後に以下のような後遺症(合併症)が起きることもあります。

  • 鼻血
  • 鼻腔内が狭くなる
  • 視力障害、目が見えにくい
  • ものが二重に見える(重視)
  • 涙が止まらない
  • 髄膜炎(ずいまくえん:ウイルスや細菌に感染などによって脳の髄膜に炎症が起きる)

副鼻腔は目や脳に近い場所にあるため、鼻だけではなく、目や脳に症状が出る場合もあります。とくに重いものでは失明や髄膜炎などにつながることもあるので、手術後の経過観察はとても大切。すぐに処置が必要になる場合もあるので、術後、何か異変を感じた時には放置せずにすぐに医師に相談するようにしましょう。

傷が小さいとはいえ、大切な体の一部に行う手術。事前にしっかりと情報収集を行い、信頼してお任せできる先生を見つけることが重要です。

手術後も薬物治療を継続

副鼻腔炎の手術は、手術をしたら治療が終わるというわけではありません。

手術後も病変をしっかりと治すためにマクロライド療法を続けていきます。(マクロライド療法では効果が見られない好酸球性副鼻腔炎の場合はステロイド剤の投与を続けながら経過観察)

術後1~2週間の間は、鼻腔内に粘液や血液の塊が残るため、週に数回通院して取り除く必要があります。手術直後は通院回数も多くなりますが、徐々に通院の間隔は延ばしていきます。

個人差もありますが、鼻の中の傷が完全に治り、鼻の粘膜の状態が落ち着くまでには通常2~3ヶ月かかります。

手術後も地道な治療を続けることで、慢性的になっていた粘膜の炎症を回復させることができ、再発の予防にも繋がります。自己判断でお薬や通院をストップせず、医師の指示のもと治療を続けていくようにしましょう。

(参考)たけむら耳鼻科
※こちらのページでは鼻の手術の種類や流れ、費用などについて詳しく書かれています。
(参考)石戸谷耳鼻咽喉科
※こちらのページでは鼻の手術の種類や術後の経過、費用などについて詳しく書かれています。
(参考)細田耳鼻科
※こちらのページでは副鼻腔炎の原因や症状、手術などの治療法について詳しく書かれています。
(参考)内視鏡下鼻内手術における術中副損傷および術後合併症の検討
※こちらは内視鏡手術による合併症について書かれた論文です。

4.手術を受けるきっかけは人それぞれ!みんなの手術体験談

ここまで慢性副鼻腔炎の手術の種類や内容についてご紹介してきました。

実際に手術を考えていらっしゃる方は、手術の痛みや術後の経過など、何かと不安や心配事なども多いもの。

そこで、この章では実際に手術を受けられた方の体験談を3つご紹介します。

現れる症状が幅広い慢性副鼻腔炎の場合、患者さんの数だけ治療があるともいえますが、手術前の症状や手術を決めたきっかけ、術後のケアや医療機関選びのポイントなど気になる事もたくさんあると思いますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

【体験談①】薬物療法を半年続けたが症状が悪化して手術を決意。

数年前から頭がぼーっとする、左頬の当たりが火照る、ズキズキする、黄色い膿が喉をつたって口から出てくる等の症状が出てきました。

初めは思い当たるふしが無かったためとりあえず近所の耳鼻科にかかり、診察を受ける中でレントゲンを撮った結果『上顎洞の部分が白く曇って見えるので、恐らく副鼻腔炎でしょう』といわれ、炎症を抑える薬を処方されました。

しかし、その後半年程度通院し炎症を抑える薬を飲み続けたのですが一向に良くならずむしろ悪化していくような傾向さえあり段々と不安になってきてしまう状況に陥りました。

そこで実家の近所で評判の良かったサージセンターを受診し精密検査を受けてみると、上顎洞と鼻の穴の空気の通り道がほとんど塞がった状態になっており通気が出来ないため手術をして一度上顎洞内を清掃しないと良くならない可能性が高いとの診断に…

その時は良くなりたい一心でその場で手術を決意し、精密検査を受けた後数ヵ月後に内視鏡での手術を実施しました。

結果としてはアレルギー体質で上顎洞の入り口が塞がってしまっていたために上顎洞内に真菌(カビ)が蔓延り炎症を起こしてしまっていたとのことで、手術をしなければ更に悪化していた可能性があったと言われ、本当に早めに手術を決意して良かったと思いました。手術としても全身麻酔で内視鏡手術だったためとても安心して受けることが出来ました。

同じ様な症状で悩んでいる方は軽い症状でも放置せず早めに信頼のおける病院でしっかりとした診察を受けられることをお勧めしたいと思います。

(引用)真菌性の副鼻腔炎が悪化してきて手術。上顎洞内に真菌が・・・。lassy(30歳代・男性)

体験談①の方の場合、半年間薬物療法を続けても効果が見られなかったため病院を変えたところ、真菌が原因の副鼻腔炎と判明しました。

真菌性の副鼻腔炎の場合は、初めから薬物治療ではなく手術を行うケースが多いのが特徴。この方も内視鏡手術を受けられたことで、さらなる悪化を防ぐことができました。

【体験談②】ある日突然、食べ物のにおいを感じなくなって受診。内視鏡手術で鼻腔内の鼻茸を切除

はっきり言って自覚症状がまったくなかったんです。日頃、鼻の調子が悪いとか風邪をひいた際も鼻の調子は至って普通でした。

診断される半年前から耳の調子が悪くなり、耳閉塞感や耳鳴り等があり地元の耳鼻咽喉科に通い出して、あまり通院の甲斐もなく数か月置きに症状を繰り返していました。当時、他の箇所にも身体の不調があり、きっと更年期のせいだろう・・・と安易な気持ちでいました。(この症状は、副鼻腔炎と関係があったのかは不明です。)

ところが、鼻が詰まっているわけではないのに突然食べ物等のにおいがまったく感じなくなって、これはおかしいと思い、今度は鼻の中を診てもらったら「鼻腔にポリープ(鼻茸)が出来ているから即入院して切除しなくちゃぁダメだ!」と言われビックリ! また、手術は口の中を切って頬の骨を削りポリープを取る方法との事でまたまたビックルで恐ろしくなりました。

それからいろいろネットで情報を得て、結局手術は地元の医院ではなく都内の大学病院にて内視鏡手術でした。先生曰く「いまどきよっぽどの田舎でない限り骨を削っての手術なんて聞いた事がない」と驚かれ、自分の選択が間違っていなかった事を実感しました。

だた、手術まで4ヶ月も待たされどんどん鼻腔に膿が溜まっていき頭痛に悩まされました。

術後4年が過ぎ、年3回定期健診に行っていますが今のところ再発はありません。毎朝の鼻うがいと膿が溜まってきたらステロイド剤の服用で小康状態を保っています。

(引用)突然の「慢性副鼻腔炎」との診断にビックリ!内視鏡手術の後、小康状態を保っています。tiara(60歳代・女性)

体験談②の方の場合、特に鼻の調子が悪いなどという自覚症状はなかったようですが、突然起こった臭覚障害で異常を感じ、医療機関を受診されました。

この方の場合、臭覚障害や鼻茸などの症状が見られ、ステロイド剤を使用していることから難治性の好酸球性副鼻腔炎と推測されますが、定期的な健診を続けているおかげで術後は小康状態を保つことができているようです。

【体験談③】副鼻腔に溜まった膿で副鼻腔炎が進行。アレルギーの影響もあるため内視鏡手術を決断

初めは軽い副鼻腔炎と診断され、耳鼻科に通院していました。抗生物質を2ヶ月飲み、だいぶ調子が良くなった頃に引っ越しで別の耳鼻科に転院しました。そこでは鼻の粘膜が腫れているので、まずはアレルギーの治療をしましょうと言われ、しばらく抗アレルギー薬を服用する治療をしました。

あるとき、CT撮影する機会があり先生に診てもらったところ、自然口が塞がっていて副鼻腔炎が進行していると言われました。

これを機に、耳鼻咽喉科の名医を受診し、すぐに持参したCTを診てもらいました。膿が上顎洞だけでなく前頭洞まで溜まっている状態で、アレルギーの影響で鼻の粘膜も腫れているため手術をすすめられました。鼻茸はありませんでした。

二つ目の耳鼻科で、アレルギーの治療と副鼻腔炎の治療を並行してしてくださっていれば手術することにはならなかったかもしれません。手術は内視鏡でできるとのことで、全身麻酔に抵抗はありましたが、鼻づまりから解放されるならと手術することにしました。

術後は、顔の腫れはほとんどありませんでした。痛みはありましたが、思っていたほどではなく痛み止めでおさまる程度でした。鼻にガーゼを詰め込むので、常に口呼吸しないといけないのが痛みよりも辛かったです。11月の乾燥し始めた時期だったからかもしれません。分泌液を吸ってもらうために、週5で通院しました。専業主婦だったのですが、仕事していたら一週間と数日休みたいなと思いました。

(引用)副鼻腔炎が進行。鼻づまりから解放されるならと手術することにしました。カトレア685(30歳代・女性)

体験談③の方の場合、CT撮影で副鼻腔炎の進行が判明しました。最初は軽症だった副鼻腔炎ですが、正しい治療を行わないと症状が進行してしまうことがあります。

この方の場合、つらい鼻づまり症状から回復することを望まれ、全身麻酔による内視鏡による手術を受けられました。

5.鼻のコンディションを整えることの重要性

再発予防のために気を付けたいこと。

せっかく手術を行っても鼻茸は再発することがあるため、術後も油断はできません。一般的な副鼻腔炎の場合、再発はそれほど多くありませんが、経過観察のために定期的に診察を受けて、鼻腔内の状態をチェックするようにしましょう。

風邪やアレルギー性鼻炎を発症すると、副鼻腔炎が再発し、再度慢性化してしまうことがあります。
鼻の症状が悪化すると喘息や気管支の状態も悪くなりやすいので、日頃から免疫力を落とさないように体調管理をしっかりと行い、万一、症状が出始めた時には放置せずになるべく早く耳鼻科を受診しましょう。早めに鼻腔内の治療をすればそれ以上の症状の悪化を防ぐことは可能です。

そしてもうひとつ忘れてはいけないのが「たばこの害」。喫煙も再発の可能性を高める要因の1つなので、これを機会に禁煙を心がけましょう。

鼻づまりの症状は長く続くといつの間にか慣れてしまう恐れがあります。「鼻がすっきりとしてスムーズに通るようになった感覚」をしっかり覚えておき、その感覚を忘れずに常に良い鼻のコンディションをキープできるようにしておくことが大切です。

(参考)両国耳鼻咽喉科
※副鼻腔炎手術の内容や術後の経過についての情報を見ることができます。
(参考)順天堂大学医学部附属順天堂病院 難治性・再発性の慢性副鼻腔炎・鼻ポリープについての術後管理のご説明
※こちらのページでは好酸球性副鼻腔炎などの難治性副鼻腔炎の術後のケアなどについて紹介されています。

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