2016年10月12日更新

【体験談】突発性難聴とうまく付き合っていく第一歩は「受け入れる」こと。

近年、患者数が増加している突発性難聴。完治は難しく、患者さんの2/3は何らかの障害が残ることも。今回、突発性難聴を発症され、現在もうまく付き合っていらっしゃるCalooユーザーのkarasさんにその秘訣を伺いました。
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その名の通り、ある日何の前ぶれもなく、片方の耳が聞こえなくなる「突発性難聴」。

年間4万人以上の患者がいると言われ、その数はこの10年で1.5倍に増加している一方、原因は未だに解明されておらず、厚生労働省の難病指定も受けている病気です。

(参考)突発性難聴に悩む人のための対処マニュアル
※こちらのサイトでは症状や原因など突発性難聴に関する詳しい情報が解説されています。

突発性難聴は発症すると、完治するのは1/3にすぎず、残りの2/3の患者さんは片側の聴力を失ったり、「耳鳴り」など何らかの障害と一生付き合っていかなければなりません

これまで何気なく聞いていた音が聞こえなくなり、生活に支障をきたし始めた時、患者さんは大きなストレスを抱えることになり、現在もその不快感や不安に悩まされている患者さんは大勢いらっしゃいます。

そこでカルーマガジン編集部では、今回特別に、突発性難聴を発症され、現在も症状とうまく付き合いながら暮らしていらっしゃるkarasさん(50代・男性)にインタビューをお願いしました。

目次

突発性難聴の患者さんが本当に知りたいこととは?

突発性難聴がどういう病気なのかはネットや書籍でたくさん探すことが出来ますが、実際の患者さんのお気持ちやその後の経過などはなかなか情報として知ることは出来ません。

私たち編集部は、突発性難聴でお悩みの方が本当に知りたいこと、必要なことは、同じような体験をされた方の体験談や実際の経過なのではないかと考えました。

「実際に病気を乗り越えてきた経緯や症状とうまく付き合う方法」を知ることで、ご自分の病気と向き合い方を考えるきっかけや励みになるのではと思ったからです。

karasさんは以前、「病院口コミ検索Caloo」の病気体験レポートに突発性難聴の体験談をお寄せ下さったユーザーさんです。

病気を乗り越え、前向きに明るく毎日を送られているkarasさんのお話は参考になる事が多いはず!

前回の投稿と合わせてお読みいただければと思います。
耳鳴りが続き、突発性難聴に。うまく向き合って生活しています

karasさんの突発性難聴の発症時の症状について伺ってみました。

Q1.発症時の状況を教えてください。

発症時の年齢は、46歳くらいだったかと思います。

突然、左耳に「キーン」という高音の耳鳴りが発生しました。

音の大きさは、確か、1日の中でも強弱があったと思います。ただ、継続的にずっと続いていました。

その他にも、普段なら気にならない食器と食器がぶつかる音などが、異常なほど耳に響くといった症状もほぼ同時に起こりました。

Q2.ご自分で突発性難聴を発症した原因に心当たりはありましたか?

私はフリーライターをしているのですが、当時、原稿の締め切りに追われ、徹夜などの不規則な生活が続き、精神的にも肉体的にも、とてもハードな毎日を送っていました。

そうした状況下で発生したため、過労とストレスが原因なのではないかと、自分自身では考えました。

Q3.病院を受診しようと思ったきっかけやその病院を選ばれた理由はありますか?

耳鳴りが、2、3日間もずっと続くという経験がそれまでなかったため、不安になって、とりあえず耳鼻科を受診しました。

その耳鼻科を選んだのは、単に、近所だったという理由です。

Q4.お医者様から「突発性難聴」と診断をされたときのお気持ちを教えてください。

自分の中では、「脳」の病気という不安もあったので、「突発性難聴」と聞いて、ちょっと安心した記憶があります。

また、確か、原因不明で治りにくいという説明が医師からありましたが、自分としては、「規則正しい生活に戻れば、そのうち治るだろう」と、楽観的に考えていました。

Q5.ご家族や親族の中に同じく突発性難聴を発症された方はいらっしゃいますか?

いません。

Q6.通院中はどのような治療を受けられましたか?

鼻から管を挿入し、耳に空気を送るような治療を通院のたびにしていました。

また、名前はわかりませんが、飲み薬も処方されていました。

発症から5年ほど経過しているkarasさん。現在の状況についてお伺いしてみました。

Q7.発症時から現在で症状の変化はありますか?また、お天気などで違いはありますか?

現在も、耳鳴りは続いていますが、当時よりも状態は改善されています。

慣れなのかもしれませんが、ほとんど気にならない状態です。

ただ、体調が良くなかったり、睡眠不足が続いたり、締め切りに追われて精神的にキツイ状態になったりすると、耳鳴りは大きくなるようです。

私の場合、症状の強弱と大きく関わっているのは、精神面も含めた体調だと自分では解釈しています。

天気などの影響は受けないと思います。

Q8.現在、通院はされていますか?また、耳のために特に何か気を付けていることはありますか?

現在は、通院もしていませんし、薬も服用していません。

耳のためにも、なるべく規則正しい生活を送るよう心掛けています。

ただ、やはり原稿の締め切りが迫ってくると、生活が不規則になってしまいます(笑)

Q9.「耳鳴りに慣れてきた」と思えたのはいつ頃ですか?何か特別な訓練をされましたか?

自分の場合、脳外科を受診し、「脳に異常がない」とハッキリとわかったことが、慣れるきっかけだったと思います。

「耳鳴りがするだけで、なにも死ぬわけではない」と、ある意味、開き直ることができたのです。

その開き直りによって、耳鳴りを過度に気にすることがなくなり、それが慣れにつながったのではないかと自己解釈しています。また、特別な訓練はしていません。

Q10.発症時と現在のお気持ちの変化や「上手く付き合おう」と前向きに考える秘訣を教えて下さい!

発症時は、やはり不安でいっぱいでしたが、現在は、耳鳴りはしていても、不安を感じることはありません。

それが一番の気持ちの変化だと思います。

気にすれば気にするほど、ストレスが大きくなり、その結果、耳鳴りも酷くなってしまうと自己解釈しています。

ですので、「鳴っているなら、鳴っていればいいじゃん!」くらいに開き直ってしまうのが一番なのではないかと思います。(もちろん、性格によってそのように開き直ることができない場合もあるかと思いますが……)

また、自分くらいの年齢になると、誰しも何かしらの健康問題や持病を抱えているかと思います。

突発性難聴も、そうした健康問題の一つに過ぎない、しかも、死に直結するような病ではないと自分に言い聞かせています。

また、「病は気から」という言葉もありますし、「一病息災」という言葉もあります。病気に対するそうした前向きな言葉も、私の支えとなりました。

最後に同じお悩みをお持ちの読者さんへのメッセージをいただきました!

Q11.現在、同じ突発性難聴でお悩みのユーザー様へメッセージをお願いします。

個人的には、仕事などせず、南の島でのんびりと過ごすことができれば、突発性難聴は治るのではないかと密かに考えています(笑)。

でも、現実的にそれは無理な話なので、自分には、突発性難聴を「受け入れて生活していく」しか選択肢はありません。

「受け入れる」ということが、悲観的にならず、前向きにこの病気と付き合っていく第一歩なのではないかと思います。

最後に、現在、症状がそれほどひどくないからこそ言えることなのかもしれませんが、突発性難聴になって、それまでよりも、健康に気をつけるようになりましたし、会話の際のネタにもなっていますから、自分としては、悪いことばかりではないのかなとも感じています。

≪編集部より≫

karasさんの突発性難聴の体験談はいかがでしたか?

フリーライターという忙しいお仕事をされながらも、病気とうまく付き合って毎日を送られている体験談は、同じ病気を抱えていらっしゃる読者さんに大きな勇気を与えてくれますね。

もちろん症状は個人差もあるとは思いますが、発症直後は不安に感じ、ストレスだった耳鳴りが、現在「慣れてほとんど気にならない」までになったというのはとっても嬉しい情報です。

今はまだ気になってしまう症状があったとしてもこれは期待が持てますね!

やはり実際に体験された方にしか伺えない貴重なお話です。

「受け入れることが前向きに付き合っていく第一歩」というkarasさんのポジティブさはとても参考になります。

確かに現代人は、ある程度年齢を重ねてくると1つや2つ健康問題を抱えている人も多いもの。

「突発性難聴もその一つ」とポジティブに捉え、受け入れていることも自覚症状を軽くするコツなのかもしれません。

突発性難聴になったことで今までよりも健康に気を付けるようになったり、話のネタにできたり(?)と、ユーモアたっぷりで常に良い点に目を向けていらっしゃる点など、見習うべきところがたくさんありました。

「南の島でのんびり……」とはなかなかいかず(笑)、締め切りに追われる執筆業のお忙しい中、快くインタビューをお受けいただいたkarasさんのご協力に心より感謝いたします。

どうもありがとうございました!

突発性難聴については以下の記事で詳しく説明しています。
片耳だけに耳鳴りなどの異常があるときは突発性難聴の初期症状かもしれません!48時間以内に要受診!
仕事のストレスが要因に!後遺症の危険も。突発性難聴の症状・治療・体験談

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