逆流性食道炎の胃もたれ・胸焼け・ゲップ・呑酸(胃酸・胃液の逆流)…不快症状との付き合い方【体験談】
2016年9月、福山雅治さんやマツコ・デラックスさんも罹患していると、TVで告白して話題となった「逆流性食道炎」。
食の欧米化・生活習慣・ストレスが溜まりやすい現代社会。
胃腸は、最もストレスによる影響を受けやすい臓器と言われています。
逆流性食道炎は、様々な原因により胃酸が逆流することで、食道に炎症を起こし、胸やけやのどの違和感(呑酸:胃液などが逆流してきて、口の中が酸っぱくなる感じ)、ゲップ・吐き気などの不快な症状が起こる病気です。
今回カルーマガジン編集部では、
- 数秒おきのゲップが辛くて、会話も困難だったCalooユーザー りくおさん(30代女性)
- 不快症状に慣れてしまい、病気だと気付かなかったCalooユーザー もふもふさん(50代女性)
- 炭酸飲料を飲むと、ゲップの拍子に吐きそうになっていたCalooユーザー ひろぽんたさん(30代男性)
のお三方に、逆流性食道炎とのうまい付き合い方や患って気付いたことなど詳しい体験談をお伺いしました。
ストレスを上手にコントロールすることが「逆流性食道炎」予防の秘訣!
逆流性食道炎とうまく付き合っているりくおさん・もふもふさん・ひろぽんたさんには、以前「病院検索口コミCaloo」サイトに「逆流性食道炎」についての病気体験レポートをお寄せ頂きました。今回と併せ、是非お読み下さい。
- りくおさん:「病院検索口コミCaloo」-ゲップや膨満感など不快な症状の逆流性食道炎。原因が判明し対処できるように。 (写真あり)
- もふもふさん:「病院検索口コミCaloo」-ストレスで逆流性食道炎
- ひろぽんたさん:「病院検索口コミCaloo」-すぐそこに胃酸が上がって来ているような不快感と胃もたれ、逆流性食道炎
逆流性食道炎と判明する前の生活について、伺いました。
Q1. どのような食事を好んで食べていましたか?
エビフライやメンチカツなど脂っこい食事が苦手なので、野菜中心のあっさりしたものを好んで食べていました。(りくおさん)
酸っぱいものやコーヒーは、好きでした。肉や揚げ物などの脂っこいものは、あまり食べず、タンパク質は魚や大豆食品で摂り、野菜も多く摂っていました。(もふもふさん)
ラーメンや丼もの・揚げ物など油っぽいものが、好きでよく食べていました。外食では、その上セットで注文していつもお腹いっぱい食べていました。飲み会では、唐揚げや焼き鳥、ビールやサワーをよく飲んで、シメにラーメンといったパターンが多かったです。(ひろぽんたさん)
Q2. 不快症状が出始めても、 「病院に行ってみよう!」と思わなかった理由とは?
「胃がもたれることは、特に問題は無い」と思っていたので、医療機関への受診は考えませんでした。
”加齢とともに起こる自然なこと”と捉え、運動すると疲れるのと同じ生理現象であって、むしろ身体が正常な状態へ戻そうとしているだけだから、次からは少し気をつけよう程度の認識でした。(ひろぽんたさん)
Q3. 「逆流性食道炎」と判明したきっかけは?
胃液が上がってくるような症状(呑酸)が、とても気持ち悪くて仕方がなかったことやネットで逆流性食道炎の特集を見て、症状が似ていたので健康診断の際に相談してみました。(ひろぽんたさん)
Q4. 逆流性食道炎になった原因は、何でしたか?
暴飲暴食や夜寝る前の飲食など、ほとんどしていませんでしたが、ストレスには勝てなかったようです。(もふもふさん)
食事と食事の後に、すぐに横になって休んでしまうことだろうと言われました。ラーメンなど油っぽいものが好きでよく食べて、スープも飲み干していました。唐揚げなどの揚げ物も好きで、それに加えてお米をお腹いっぱい食べることがほとんどでした。満腹の状態で喉が乾くと炭酸飲料をグイグイ飲んでいました。仕事で疲れていたりすると、食事が仕事のストレス解消になってしまって、中々誘惑に勝てませんでした。(ひろぽんたさん)
Q5. 「胸やけ外来」は、知っていますか?
知りませんでした。興味はありますので、検討してみても良いかと。(りくおさん)
◆『胸やけ外来』や逆流性食道炎の名医については、以下の記事で詳しく説明しています。
「逆流性食道炎」治療の名医を探そう!|内科・胃腸科・消化器科・胸やけ外来
現在の症状や「逆流性食道炎」とのうまい付き合い方、予防法について、お伺いしました。
Q6. 「逆流性食道炎」になって、何が辛かったですか?
寝ているとき以外、空腹時満腹時関係なく、つわりのようにオエオエと胃液や食べ物が上がってくること。目から涙が出て、鼻水で鼻がつまり息ができない状態にも。仕事中や布団の中・会話中・電話中など場所を問わずやってくるため、返事をしたいのに、ゲップと吐き気が辛くて会話もできないのが、本当に困りました。(りくおさん)
家事をしようにも、体が動かず、非常に時間がかかってしまいます。
「重いものを持たない方が良い」などの行動制限があり、無理をすれば胃液が上がってきて、やりたいことができない点でもどかしく、悔しくもあり、何かにつけて不都合があり、生活の質が低下していると感じます。
また、胃酸が上がらないように、頭を高くして寝るようにしていますが、この体勢だと寝返りが打てず、寝心地がよくないので、眠りが浅いと逆流生食道炎には良くない話もあり、逆流を防ぐための行動が不眠につながっていることもあり、悩みどころです。
さらに「この症状が悪化したらどうしよう。」という恐怖心が強く、この精神的ストレスもよくないようです。
逆流性食道炎の期間が長いために、姿勢が悪く、背骨が曲がってきたようにも思われ、背筋を伸ばすようにしています。(もふもふさん)
Q7. 現在の「逆流性食道炎」の症状は、いかがですか?
薬を飲んでも、あまり変化はみられませんでした。薬に頼る前に、自分で過ごしやすくするため、食事の仕方や量をコントロールしながら過ごしています。(りくおさん)
良くならず、現在も通院加療中です。朝起きた時、喉が痛いです。
ストレスからの不眠が続いているため、最近は食事の途中で満腹になり、たくさん食べられないことが多く、また、胃部膨満感になり、タケキャブ錠20mgに加えてガスコン錠40mgも飲むようになりました。(もふもふさん)
通院も終わり、薬の内服も終わり、現在は、落ち着いています。
全体的に食事の量を減らし、腹八分で済ますように心がけています。飲み会で食べる時は、油っぽいものを避け、サラダや豆腐類を食べるようにし、炭酸も控え、仕事中などは水を飲むようにしています。
また、食事の後にすぐ横になるのもやめました。その結果、日々の食事の後や炭酸飲料を飲んで症状が出ることは無くなりました。
ただ、飲み会が続く期間は、通院していた時よりは軽いですが、呑酸やお腹がガスで張るような感覚は起こります。(ひろぽんたさん)
Q8. 現在は、どのように逆流性食道炎をコントロールされていますか?
服薬を朝と夜の2回に増やしてもらいました。
お肉系の脂っこいものを食べる時は、量を腹6分目くらいにして、絶対に服薬を忘れない。食べ終わったら3時間経つまで横にならないよう、逆算して食べるようにしています。(りくおさん)
できるだけ早く寝るようにしています。寝る時には、
- 不眠に効く足のツボ、逆流性食道炎に効くツボを押す。
- 自律神経の乱れを落ち着かせるために、リラックスするヨガをする。
- 胃酸が逆流しないように、座布団やクッションで頭を高くし、体の右側を下にして寝る
ようにしています。
また、夕食にキャベツを食べると良い(やや効いた)、炭酸飲料を飲むと良い(あまり効かない)など、医療機関で聞いたことは全部試してみて、最近は、多肉植物(カランコエ:白兎耳)のうさぎの耳のような葉っぱに、とても癒やされています。(もふもふさん)
食事は、なるべく満腹まで食べない。野菜などを多く摂るように心がけています。
ただ、あまり我慢しすぎるとかえってストレスがたまるので、月に一度は食べたいように食べています。
運動によってストレスを減らしたり、お腹を空かして食べる状態を作っています。また、食事後は、座って本を読んで寛ぐ、お風呂に入るなど徹底し、すぐに横になることをなくしました。(ひろぽんたさん)
Q9. 患ったからこそ気付いた「逆流性食道炎」を予防するには?
毎日の食事を腹八分目で過ごしたり、ストレスが溜まっても、ドカ食いしない。
ストレスが溜まったら食べる発散以外を見つける。(りくおさん)
食生活に気をつけ、できるだけ規則正しく生活することが良いでしょう。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、睡眠の過不足、過度のストレスなど行き過ぎることなく、何事もバランスが大切で、程よく行うこと。
逆流性食道炎に一番悪いのは、ストレスだと思います。なるべくストレスを減らし、質の良い睡眠を確保してよく眠る事が大切。(もふもふさん)
日頃から食べすぎないこと、バランスよく食事をすること、食事の後すぐに横にならないことなど注意する。
ただ、食事での我慢や辛抱は、溜まり過ぎると続かないので、前後で思いっきり運動するなど調整して、たまには好きなように食べることがあってもいいのでは。
食事の後にすぐに横にならないようにするため、お風呂に入ってから寝るようにしたり、録画した番組を見ることを習慣にするなどすれば、すぐに実践できるのではないでしょうか。(ひろぽんたさん)
◆逆流性食道炎の時、気を付けたい食事については、以下の記事で詳しく説明しています。
逆流性食道炎になってしまったら!気を付けたい食品と食事の仕方。
◆仕事のストレスが原因?逆流性食道炎の悪化対策については、以下の記事で詳しく説明しています。
仕事のストレスが原因?逆流性食道炎の体験談と悪化を防ぐ3つの対策
最後に同じく「逆流性食道炎」の読者さんに対して、メッセージを頂きました!
Q10. 「逆流性食道炎」を患って悩んでいる方に、メッセージをお願いします。
若い時はこんなに食べれたのに!みたいな記憶があるので、私は30代になっても20代みたいに大盛りを食べていました。
でも、年齢とともに、消化能力って違う。”体が生き方を変えなさい”と教えてくれたんだと思って、自分の体と上手く付き合っていきたいと思います。(りくおさん)
「ただの胸焼け」として我慢するのではなく、「これは逆流性食道炎だ」と早く症状に気づいて早く治すことで、苦痛から早く解放され、快適に過ごすことができます。
そして、何より過度なストレスを減らすことが大切だと思います。
休息が苦手で頑張りすぎるタイプの人は、逆流性食道炎にかかりやすいのでは、とも思います。
「人事を尽くして天命を待つ」という風に、”やれるだけやって、後は天とか運におまかせすること”も良いのでは?(もふもふさん)
食事や生活習慣の見直しで、かなり症状を改善することができました。ご飯の量をほんの少し減らしたり、揚げ物1つの代わりにサラダを一口食べるようにしたりなど、小さなことから変えてみることが大切。
食事の後にすぐに寝るより、TVを見たり本を読むことが、ストレス解消につながることも。また、生活習慣を変えてみることは、結果としてお財布にも身体にも優しいことでした。(ひろぽんたさん)
≪編集部より≫
りくおさん、もふもふさん、ひろぽんたさんの体験談は、いかがだったでしょうか?
りくおさんは、「逆流性食道炎」と分かったことで、”年齢とともに消化能力は違うと理解し、食べて発散は止めて、自分の体とうまく付き合っていこうと思うことが出来た”とのこと。
また、ひろぽんたさんのように、元々揚げ物が大好きで、お腹いっぱいまで食べてしまったり、体に良くないとわかっていながらも、ついつい夜遅くにご飯を食べたらすぐ寝てしまう男性も、結構多いですよね。
お三方とも、ストレスが発症原因の一つとなっていました。
まさに、ストレスは、百害あって一利なし。
どの方も共通して、①食事をストレス発散にしないで、バランスよい食事を取り、腹八分目の食生活でいること、②生活習慣を見直して、ストレスフリーな生活を送ることが、逆流性食道炎の予防や逆食症状を軽減させると仰っていました。
もふもふさんのように、逆流性食道炎に効くツボやヨガなどでストレス発散して、質の良い睡眠をとるよう努力することも見習いたいですね。
さぁ、逆流性食道炎で悩んでいる人も、予備軍の人も生活習慣を少し変えてみる方法からスタートしてみましょう!
その一歩がストレス解消につながって、胃の調子も変わるかもしれません。
同じく「逆流性食道炎」を患っている方や予備軍の方の参考になればと、お三方には今回のインタビューを快諾頂きました。
りくおさん、もふもふさん、ひろぽんたさん、お忙しいところ本当にご協力ありがとうございました。
コメントを残す