耳痛を早期改善!中耳炎の治療で「鼓膜切開」をするメリット・デメリット、体験談
中耳炎は、耳の構造や換気機能、免疫力の未発達が原因で発症する、子どもに多くみられる病気の一つです。
しかし、まれに重症化して手術が必要となったり、特に乳幼児期に難聴になることで発語や言語理解力の低下に繋がったりする可能性もあるため、しっかりと治るまで治療する必要がある病気です。
そんな中耳炎の治療というと、昔から行われている「鼓膜切開」が有名です。
とはいえ、名前自体は有名ですが、実際のところどんな処置が行われるのか、よく知らない方も多いのではないでしょうか?
今回は「鼓膜切開」について、どんなことをするのか?どんな場合に必要となるのか?メリット・デメリットや費用、具体的なやり方についてご紹介します。
また、切開は痛いの?何度も切っても問題ないの?お風呂・プールは?など「鼓膜切開」で気になる問題や「鼓膜切開」を行われた方の体験談についても、あわせてご紹介します。
早期改善と再発防止の効果も!中耳炎治療の「鼓膜切開」とは?
昔は、「中耳炎治療=鼓膜切開」というくらいよく行われていたので、子どもの頃に中耳炎になって鼓膜切開を行ったことがある方もいることでしょう。
また、鼓膜切開をしたことがない人からすれば、名前からして痛そうなイメージを持っている方も多いかもしれません。
闇雲に恐れるのではなく、知ることから始めてみましょう。
鼓膜切開とは?-鼓膜に穴をあけて、溜まっている膿や滲出液(しんしゅつえき)を出す
「鼓膜切開」とは、鼓膜切開用のメスやレーザーで数ミリ程度、鼓膜を切開して、中の膿や滲出液*1を排出させる方法です。
*1 滲出液:中耳腔の細胞内から滲み出た炎症性の水。
「鼓膜の奥に膿や滲出液が溜まっている」ということは、感染によって炎症が起こっている(≒耳の痛みや発熱等の症状が起こる)、聞こえが悪くなっている状態で、中耳にはとても負荷がかかっているのです。
そのため、鼓膜切開には年齢制限はなく、赤ちゃんでも必要があれば行われます。
(出典)鼓膜切開による創(傷口)の回復イメージ|医療法人梅華会グループ 中耳炎の症状と治療
こちらのページでは、鼓膜切開の様子を確認することができます。
上記の図をみると分かる通り、切開直後は少し傷口が開いているように見えます。
しかし、鼓膜は再生が早いので、しばらくすると非常に小さくなります。
そして、4日後には、かなり小さな孔(あな)になっています。
通常、1週間前後で孔は自然に塞がります。
完全無痛ではない!鼓膜切開の痛み
やったことがない人には、想像つかないくらい痛そうなイメージのある鼓膜切開。
お子さんの場合、耳の痛みなどで既に泣いてしまっていることも多いので、今回は大人になってから体験された方々の体験談をご紹介します。
【体験談】急性中耳炎で鼓膜切開。麻酔は痛かったが、切開は無痛。
帰省していた際、いきなり高熱が出ました。
39度くらいで、体中が痛く、咽頭痛、鼻水がありました。
(中略)お薬を飲んで寝ていましたが、解熱剤の効果が切れるとまた高熱が出るという繰り返しで、2日目に耳が痛くなり我慢できないほどだったので、こんどは耳鼻科へ。
副鼻腔炎になっていることと、耳が痛いことを伝え診てもらいました。
急性中耳炎で、うみがたまって腫れているので切りましょうということで、鼓膜切開をしました。
麻酔が死ぬほど痛かったですが、切開は無痛でした。内服薬は、内科でもらったものをそのまま飲むように言われ、点耳薬をもらい帰宅しました。
膿を出したことで、耳の痛みはマシになりましたが、根本の副鼻腔炎は治っておらず、行き場のないうみが目から出てくる状態にまでなってしまいました。
【体験談】急性中耳炎で鼓膜切開。麻酔をしたが、痛かった。
耳鼻科を受診し、急性中耳炎との診断を受け、
だいぶ膿がたまっているので鼓膜切開を受けました。
耳の中にゼリーのようなものを入れ、それが麻酔なのだと説明を受けましたが、
切開はものすごく痛かったです。
鼓膜の表面には、痛みを感じる神経があります。
そのため、多くの耳鼻咽喉科では、鼓膜切開の際に痛み止めの麻酔の処置が行われています。
しかし、急性中耳炎の場合には、鼓膜の奥に炎症が起こって、膿が溜まり鼓膜が腫れていることで、既に耳が痛いケースが多く見られ、鼓膜表面に麻酔をしても痛いと感じる場合があります。
痛いか痛くないかは、患部の状態や痛みに対する強さなど個人差がありますが、一般的には「ごそごそ当たる感触は残り、完全無痛ではない」とされています。
鼓膜切開のメリット・デメリット
昔から一般的な外科処置として行われていた「鼓膜切開」ですが、どんなメリット・デメリットがあるか、見てみましょう。
■鼓膜切開のメリット
- 耳の痛み・発熱など不快症状の早期改善
→病巣となっている鼓膜の奥にある膿を出すことで、細菌の量が減ります。また、出てきた膿から細菌の種類を調べることもできるため、的確な抗菌剤が処方できるようになります。その結果、耳の痛みや発熱といった不快症状が早く改善していきます。 - 重症の急性中耳炎では、再発率低下
→急性中耳炎の症状が「重症」の場合、再燃・再発率は鼓膜切開なし(38.5%)なのに対し、鼓膜切開あり(10%)と、有効性が確認された報告もあります。 - 聴力改善に即効性
→滲出性中耳炎では、鼓膜の奥に滲出液が溜まっていることで、耳の閉そく感(違和感)や聞こえが悪くなる難聴を引き起こします。滲出液を出すことで、鼓膜の振動が復活するので、聞こえが戻ります。 - 中耳の粘膜の状態を改善
→中耳の風通しを良くおくことで、一時的に粘膜の状態が改善され、滲出液が溜まりにくくなります。 - 看護している人のQOL(生活の質)の改善
→お子さんに発熱・耳の痛みが起こっている場合、一番苦痛なのはもちろんお子さん本人ですが、つらいのはお子さんだけではありません。
看護している親御さんも同様に夜眠れない、子供をあやすのが大変といったストレスを感じることが多くなります。お子さんの症状が和らぐことで、QOL(生活の質)が改善される面もあるのです。
(参考)小児急性中耳炎に対する鼓膜切開術の現況とその有効性について、小児耳鼻29巻 (2008) 3 号 p. 66-72
こちらのページでは、急性中耳炎での鼓膜切開の有効性について、調査研究された報告書を確認することができます。
【体験談】中耳炎の子どもが鼓膜切開をして、みるみる快方へ
当時1歳半の子供が1週間以上発熱、鼻汁を主体とした症状が続き小児科で風邪と診断。もらった風邪薬を5日程度服用しても一向に良くならず、次に受診した耳鼻科で中耳炎と診断されて鼓膜切開をしたところ、子供はみるみる快方に向かいました。
【体験談】泣いて暴れていたが、鼓膜切開後、抗生剤が効いて熱が下がる。
火がついたように泣いて暴れるので、母に電話したところ、弟が娘と同じくらいの時に同じように泣いて暴れて受診したことがあり、中耳炎だったと言われ、そういえば耳はみていただきましたが暴れて、よくみれていなかったようだと思い立ち、最寄りの耳鼻科に連れていきました。
結果、急性中耳炎と診断されました。
鼻水が出ていたのですが、子供は鼻から耳に菌がいきやすいそうです。
鼓膜切開、抗生剤をいただき帰宅。
少しの間は機嫌が悪かったのですが、熱は下がり抗生剤がきいて、2週間程で良くなりました。
■鼓膜切開のデメリット
鼓膜切開によってできた孔(あな)は、通常1週間前後で塞がります。
※まれに切開した孔が塞がりにくい場合も。
日本耳鼻咽喉科学会では、繰り返し行っても問題なく、よっぽど繰り返さない限りは、後遺症はないとしています。
ただ、鼓膜切開や麻酔をするとき、安全のためにお子さんをぎゅっと抑えることがあります。
また、病院によっては、親御さんと離れて処置を行う場合もあります。
そういったことで、子どもがストレスを感じることもあります。
そのため、鼓膜切開のデメリットは、「子どもが耳鼻咽喉科に行くこと自体を怖いと思ってしまう可能性があること」かもしれません。
なお、病院では、本人(保護者)の同意なく、鼓膜切開は行われません。
鼓膜切開のメリット・デメリットについて、よく医師と相談してから判断することをおススメします。
(参考)耳と聞こえのQ&A滲出性中耳炎|一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
こちらのページでは、滲出性中耳炎に関する情報の中で、鼓膜切開について解説されています。
【体験談】大人も子どもも一緒。恐怖心が強いと、痛く感じる!?
翌朝、インターネットで色々調べていくとどうやら突発性難聴の症状に似ている。
朝一番で耳鼻咽喉科に着き、診察してもらうと見た瞬間に「急性中耳炎ですね」と。
中耳炎って、こどもの病気だとばかり思っていたのでビックリ!選択の余地なく鼓膜切開をすることに。
耳から暖かい液体と電気を通して麻酔をするのですが、麻酔してても全然痛い!
というより恐怖が強いのかな。中耳炎でたまった水を吸出す音もすごいし・・・。切開をすると、耳から水が出てとまらなくなる。
綿球を入れるも、5分もしないうちにビタビタになる。
翌朝、耳から出てくる水は黄色い粘着質なものに変わる。ちょうど膿のような・・・。しかしなかなかよくならず、開けた穴がふさがってしまい元に戻ってしまったとのことでもう一度鼓膜切開を勧められるが、あの恐怖がよみがえり、もうすこし様子を見てから・・・と言葉を濁し、病院を後にする。
大人だって、怖いものは怖いですよね。
恐怖心が強いことで、より痛く感じてしまうことは、仕方ないのかもしれません。
中耳炎治療の「鼓膜切開」の対象となるのは、重症の時・悪化の恐れがある場合
「鼓膜切開」は中耳炎の治療で一般的に行われてきた処置ですが、どのような場合に行うのかの判断は医師の経験によるところが大きく、以前は判断基準が曖昧でした。
しかし、「小児急性中耳炎診療ガイドライン」(初版は2006年、最新版2013年)や「小児滲出性中耳炎診療ガイドライン」(初版:2015年)が作成されたことで、”どのような症例に対して鼓膜切開術を行うべきか”という指針が示されるようになりました。
※ガイドライン通りに全ての治療が行われるとは限りません。実際の治療は、かかりつけ医と相談の上で進められます。
では、鼓膜切開が治療上必要となる症例や鼓膜切開を行うことのメリットが高い症例は、どういった場合なのでしょうか?
(参考)小児急性中耳炎診療ガイドライン2013年度版|日本耳科学会、日本小児耳鼻咽喉科学会、日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会-編
こちらから「小児急性中耳炎診療ガイドライン2013年」がダウンロードできます。P.65に、急性中耳炎の鼓膜切開が適応となる症例について、説明されています。
(参考)小児滲出性中耳炎診療ガイドライン2015年|日本耳科学会・日本小児耳鼻咽喉科学会-編
こちらから「小児滲出性中耳炎診療ガイドライン2015年」がダウンロードできます。
鼓膜切開が必要な時とは?-高熱が続いている時・鼓膜が明らかに腫れている・薬が効いていない滲出性中耳炎など
■鼓膜切開が必要な時の目安
- 高熱(38℃〜39℃以上)が持続している場合
- 鼓膜が赤くなって、明らかに腫れている場合
- 反復性中耳炎となっている場合
- 滲出性中耳炎で、鼓膜の奥に溜まっている滲出液が、薬物療法を行っても改善の見込みがない場合
- 我慢できない程の耳の痛みがある場合
- 急な難聴や耳鳴りなどが起こり、内耳炎が疑われる場合
- 乳突蜂巣*2 まで炎症が拡がってしまっている場合
*2乳突蜂巣(にゅうとつほうそう):耳の後ろ側を触ると硬い骨の内側部分。鼓膜の奥(鼓室)から繋がる空気が入っている空洞で、蜂の巣のように小さな部屋に分かれている。 - インフルエンザなど感染症にかかった後で、身体の抵抗力が消耗している状態のために悪化する懸念がある場合
- 基礎疾患(気管支喘息など慢性呼吸器疾患、糖尿病など)を持っている場合
上記の目安にもあるように、一般的には中耳炎による不快症状(耳の痛みが強い・発熱が続いている・耳の聞こえが戻らない)が強く、さらに鼓膜所見が良くないといった重症例や別の病気を併発する(している)恐れがある場合などについては、鼓膜切開の対象となると考えられています。
(参考)治療へのこだわり|医療法人 梅華会グループ 中耳炎の症状と治療サイト
こちらのページでは、中耳炎で鼓膜切開の適応となる症状の目安について、説明されています。
麻酔すれば痛み軽減!?鼓膜切開の方法
現在は、鼓膜切開をする前に痛み止めの麻酔を入れることがほとんどです。
鼓膜切開時の麻酔は、注射ではなく耳に麻酔液を流し入れる。
麻酔というと「注射」でやると思われがちですが、鼓膜切開の際の麻酔は、外耳道に麻酔液を入れ、微弱電流を流す方法が取られています。
麻酔自体は、耳に水が入った感覚で違和感はあるかもしれませんが、痛みはありません。(急性中耳炎の場合、麻酔をしても、切開時に若干痛みを感じる場合もあります。)
10分程度、耳を上にして横になって、麻酔が効くのをじっと待ちます。
ただし、急性中耳炎であれば、麻酔なしでそのまま切開する病院もあります。
また、赤ちゃんへの麻酔対応も病院によって対応が異なります。
心配な方は、かかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。
(参考)Q&A|金子クリニック
こちらのページでは、中耳炎で鼓膜切開を行う場合のやり方について、解説されています。
鼓膜切開のやり方
- 耳に麻酔薬を流し入れ、微弱電流を流す。10分程度横向きでじっとしている。
- 切開用メス・レーザーで鼓膜を突くように3ミリ前後切開する。
→施術自体は、“一瞬“。 - 切開した孔から膿や滲出液を吸引器(管)によって、吸い出す。
→滲出液は粘性の液体なので、そのままでは流れ出てこないことも多い。吸い込む音が気になる人も。
鼓膜の孔が閉鎖されるまで、感染を防ぐための抗菌剤(点耳薬)が処方される場合もあります。
お風呂・プールは?くせになる?費用は?鼓膜切開で気になること
これまで「鼓膜切開」のやり方や必要なケースなど見てきましたが、他にも費用や日常生活を送る上で気になることもあるでしょう。
鼓膜切開にまつわる”気になること”をまとめました。
鼓膜切開後のお風呂・プールで気を付けること
まず急性中耳炎の場合で、耳の痛み・発熱している等の急性期症状が出ている時は、身体を温めること(入浴・激しい運動・飲酒)はしない方が良いとされています。
※温まると、痛みを感じやすくなります。
急性期症状が落ち着いていても、鼓膜切開後は入浴やプールはなるべく避けた方が良いでしょう。
鼓膜切開後は、孔が開いている状態なので、「水が入らないようにすることが大切」です。
シャワーならOKとする場合もありますが、その場合にも耳に綿球を詰める、防水機能の耳栓をつけて行うなど、水が入らないような配慮が必要です。
特に、プールの水には塩素系の消毒剤が入っているので、耳や鼻の粘膜に悪影響を与え、中耳炎の治りが遅れる原因となります。
さらに、潜ったり飛び込んだりすると、耳栓をしていても耳の奥に水が入る、息継ぎの際に飲み込んだ水が耳管を経由して耳に入ってしまうなど、やはり中耳炎悪化に繋がる可能性もあります。
ただ、日本耳鼻咽喉科学会によれば、近年は絶対にプールがダメということではなく、鼓膜の状態によっては、プールも可能な場合もあるとしています。
かかりつけの先生とよくご相談されるとよいでしょう。
(参考)中耳炎・副鼻腔炎の時のスイミング及び入浴について|すがぬま耳鼻科クリニック
こちらのページでは、中耳炎の時のスイミング・お風呂について、詳しく解説されています。
鼓膜切開しても、中耳炎はくせにならない
「鼓膜切開すると、中耳炎がくせになる」という噂を耳にしたことがあるかもしれません。
実際のところは、「くせにはならない」と多くの耳鼻咽喉科医が否定しています。
むしろ鼓膜切開をすると、一時的に耳の換気が良くなり、膿や滲出液が排出されるので、耳の痛みや聞こえの悪さ等の不快症状が早く治りやすくなります。
鼓膜切開をしたかどうかよりも、一般的に中耳炎は低年齢(特に2歳以下)の場合は治りにくく、すぐ再発してしまうことがあり、子どもの体質や生活環境の影響の方が大きいとされています。
また、鼓膜切開を何度か行っても、滲出性中耳炎を繰り返すようであれば、鼓膜切開ではなく「鼓膜チューブ留置術」という、耳管の代替として換気調節や滲出液の排出経路とするためのシリコン製チューブを鼓膜に入れて置く手術が検討されます。
(参考)こまく切開Q&A|耳鼻咽喉科かめやまクリニック
こちらのページでは、鼓膜切開にまつわる気になることについて、詳しく説明されています。
いくらかかる?鼓膜切開の費用相場
鼓膜切開は、健康保険の適用となり、片側 約2,000円かかります。両側の場合、約5,000円です。
(※初診料や再診料などは別途かかります。)
お子さんの場合、「乳幼児医療証」等公的助成がある自治体にお住いの場合、、無料となる場合もあります。
詳しくは、お住いの自治体やかかりつけ医にご相談ください。
また、鼓膜切開は、メスを使った手術なので、もしや医療保険の手術給付金の対象?と、気になるところですよね。
こちらは、ご加入されている医療保険の保障内容によって異なりますが、一般的な医療保険では「鼓膜切開は、保障の対象外」としているところが多いようです。
特約を付けている場合には、保障対象となるケースがあるようです。
ご加入されている医療保険の保障内容について、一度確認しておくとよいでしょう。
(参考)滲出性中耳炎について|河野耳鼻咽喉科
こちらのページでは、滲出性中耳炎の治療で行われる「鼓膜切開」費用のほか、滲出性中耳炎の鼓膜所見についても詳しく解説されています。
(参考)保険金・給付金の支払い出来る場合と出来ない場合の具体的事例について|住友生命
こちらの説明書8ページに、「鼓膜切開」が手術給付金の支払い対象となることについて、説明されています。
(参考)お支払いできない場合について|オリックス生命保険
こちらのページでは、支払いの対象とならない手術の代表例として、鼓膜切開が明記されています。
かかりつけ医の方針を確認し、納得してから鼓膜切開を!
鼓膜切開はお子さんの恐怖心もさることながら、保護者の方にとっても、泣いているお子さんを抑えつけたり、そんな様子を見たりすることがあるので、心苦しい処置かもしれません。
しかし、耳の痛みや発熱、耳が聞こえにくいなどのつらい症状が早く改善される、中耳の換気機能の改善など、本人にとっても鼓膜切開を行うメリットがデメリットを大きく上回ることが多く、ほとんどのケースで安全に行われています。
また、ガイドラインが作成されたことで、切開の適応となる症例の指針が示されましたが、実際の診療において鼓膜切開になるかならないかは、担当する医師(病院)によって異なっています。
必ずかかりつけ医からメリット・デメリットなど十分な説明を受けてから、本人や保護者が納得して、鼓膜切開を行うかの判断をしたいですね。
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