≪毛穴の開き・つまり・たるみ≫レーザー治療おすすめ美容皮膚科5選
若い人から年令肌を感じ始めた人まで、スキンケアの悩みでも特に多いのが「毛穴」の悩み。
毛穴が目立ちやすい鼻は、顔の中でも特に目立つ場所なだけに、人の視線も気になるもの。
ざらざらが気になって、気が付くといつも鼻の頭を触ってるなんて人も多いのではないでしょうか?
石鹸やパックなど毛穴を改善するスキンケア用品はたくさんありますが、毛穴の悩みは原因によってさまざま。
間違った使い方をすると、かえって毛穴を目立たせる悪循環になってしまう危険性もあります。
そんな時は、やっぱり美容皮膚科での専門家である医師の治療を受けるのが一番。
そこで今回は、クリニックで行われている毛穴治療「レーザー・照射系治療」について紹介していきます。
毛穴が目立つ原因
邪魔者扱いされがちな毛穴ですが、実は私たちの体になくてはならないもの。
皮脂腺や汗腺のある毛穴は、体を外部刺激から守ったり、体温調節をしたりととても重要な役割をしています。
毛穴は体中にあるのに、顔の毛穴のトラブルが特に多いのはどうしてなのでしょうか?
まずは毛穴の理解なくしては、毛穴の改善はなし!
症状別にどんな原因があるのか見てみましょう。
毛穴の開き
毛穴が開く大きな原因の一つは肌の「乾燥」。
肌の水分量が少なくなると、毛穴は乾燥を防ぐために皮脂を増やそうとします。
正常な量の皮脂なら問題ないのですが、分泌量が増えすぎると、今度は余分な脂が毛穴に溜まり、開いたままの状態になってしまいます。
そうなると余分な皮脂を落とすために角栓を取るパックや、脱脂力の強い洗顔料を使いたくなりますが、実はこれが逆効果!
肌の乾燥が進んでしまうので、毛穴はますます皮脂を多く分泌する、という悪循環に陥ってしまうのです。
毛穴の黒ずみ、詰まり
顔の中でもおでこから鼻にかけてのTゾーンは、皮脂の分泌が多く、特に毛穴が詰まりやすい場所。
肌のターンオーバー(代謝)が正しく行われていないと、過剰に分泌された皮脂が毛穴に溜まってしまいます。
そして、だんだんと汚れなどと混じり合っていくうちに、角栓(コメド)となり、毛穴にフタをしてしまいます。
角栓の詰まった毛穴は、広がったままで閉じることができず、次第に、広がった状態で定着。
この状態になってしまうと、角栓だけを取り除いても、毛穴が塞がることはありません。
また、角栓の先端部分が酸化していくと、鼻の頭の毛穴がぽつぽつと黒く変色することも。
これが、一つ一つの毛穴がいちごの黒い種のように見える「いちご鼻」と呼ばれる状態。
ぶつぶつと目立つ上、肌のトーンも暗く、くすんで見えてしまいます。
毛穴のたるみ
加齢により、肌の老化が進むと、真皮内のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの肌を構成している物質が減少します。
真皮は皮膚を構成している組織の土台となる部分。
その土台が緩んでしまうと、表皮を支えられなくなり、たるみとなって現れます。
そして弾力がなくなってたるんだお肌は年々、重力によって下に下がる一方。
この時に、毛穴も一緒に引っ張られ、楕円形(涙型)に変形してしまったものが「たるみ毛穴」です。
たるみ毛穴は、進行すると変形した毛穴同士がくっつき、一本の線のようにつながる「帯状毛穴」と言われる状態になることもあります。
毛穴のトラブルにおすすめ レーザー・照射系治療
クリニックで行う代表的な「毛穴治療」と言えば、「レーザー治療」。
よく耳にする言葉ですが、実際は良く分からないという人も多いのではないでしょうか?
レーザーとは「単一の波長を持つ光」のこと。
ある一定の波長の光を照射することで、さまざまな肌トラブルを改善することができます。
レーザー治療は、何種類もある光のうち、どの波長の光を使うかによってそれぞれ得られる効果が違うのが特徴。
波長の長いレーザーを照射することで、毛穴治療にも高い効果が期待できます。
また、レーザーと似ていますが、光ではなく高周波(ラジオ波、RF)を照射する治療や電気の振動を使う治療もあります。
それぞれの特徴や違いについて見て行きましょう。
CO2フラクショナルレーザー
CO2レーザー(炭酸レーザー)を使用するフラクショナルレーザーのこと。
フラクショナルレーザーとは、光を照射して皮膚に無数の小さな穴を開ける治療器です。(アブレイティブタイプと言います)
照射した点の部分だけにダメージを与え、その部分の皮膚の再生する力を利用して、皮膚の入れ替えを行います。
「目に見えないほど小さな穴(点)」というのがポイントで、面で照射するレーザーに比べると、大幅に肌への負担を減らすことが可能です。
CO2フラクショナルレーザーにはたくさんの種類があり、導入するマシンはクリニックによって違いますが、代表的なマシンは以下のようなものがあります。
- スマートサイドドット(イタリア、デカ社)
- エコツー(韓国、ルートロニック社)
- アンコア(アメリカ、ルミナス社)※ブリッジセラピーとも言われる。
◆特徴は?
CO2レーザーとは、10600nm(ナノメートル)の波長をもつ光のこと。
レーザー照射により、あえて皮膚にダメージを与え、それを再生させる力を働かせることで、少しずつ新しい肌と入れ替えます。
1回の施術で約10~20%の肌が入れ替わると言われており、5~10回程度行うことで、キメの細かい肌に生まれ変わります。
照射してできた穴が治る時の「皮膚の収縮作用」で、開いた毛穴の引き締め効果も期待できます。
さらには、真皮内のコラーゲンも活性化するので、肌の弾力もアップ!
老化による皮膚や毛穴のたるみも改善します。
作用するのは穴をあけた部分だけなので、周りの皮膚にはダメージがないのがメリット。
ダウンタイムが長い従来のレーザー治療に比べ、ダウンタイムも1~3日程度と短くなり、翌日からメイクも可能です。
また、CO2フラクショナルレーザーの施術直後は、肌にたくさんの細かい穴が開いていて、お薬の浸透が良い状態。
そのため、照射後のお肌に「グロースファクター(成長因子:皮膚の再生を助ける医薬品)」という有効成分を浸透させるケアがセットになっているクリニックもあります。
グロースファクターを塗ることで(パックの場合も)、肌の再生能力が高まり、さらには効果を長持ちさせるというWの効果が期待できます。
◆料金相場・治療回数・通院間隔
施術を行うクリニックによって料金は違いますが、1回5~10万円程度というところが多いようです。
初回はトライアルのため、料金を低く設定しているところもあります。
施術時の痛みを抑える麻酔が、別料金というクリニックもあるので、施術前に確認しておきましょう。
また、レーザー後に導入するグロースファクターの含まれる成分によって金額が変わることもあります。
治療は1ヶ月に1回で、通常、5~10回繰り返すことで効果がアップ。
一回の施術時間は、顔全体でもわずか15分程度(麻酔をする場合は別途30分)と短いのがメリットです。
フラクセル2・フラクセル3デュアル
フラクショナルレーザーの元祖とも言われるものがこのフラクセル。
フラクセルは、アメリカのソルタメディカル社で製造されているマシンの名称です。
同じフラクショナルレーザーであるCO2フラクショナルレーザー との違いは、皮膚表面を傷つけないということ。(ノンアブレイティブタイプと言います)
フラクセルは、皮膚に穴を開けるのではなく、皮膚の深部に熱を与え、皮膚内部のコラーゲンを増やすことで、肌を再生させます。
そのため、CO2フラクショナルレーザー に比べると、皮膚への負担が少ない反面、改善効果もやや低くなります。
おもに、「フラクセル2」「フラクセル3デュアル」という二つの機種のマシンが使われています。
フラクセル以外のノンアブレイティブタイプには、サイノシュア社の「アファーム」というシリーズも、多くのクリニックに導入されています。
(図)フラクショナルレーザーの照射法のイメージ
◆特徴
フラクセル2で使用されるレーザーは1550nmという波長の光。
それに対し、フラクセル3デュアルでは1550nmの他に1927nmという波長の光も使え、二つを併用することも可能。
さらにきめ細かく患者さんの肌の状態に合わせて細かい設定ができるように改良されています。
一回の施術で約5~15%の皮膚が入れ替わり、続けることで毛穴レスの滑らかな皮膚へと再生させる効果が高まります。
ダメージを受けた肌が回復するまでのダウンタイムは3日程度。
肌の赤みが残ることもありますが、施術当日からメイクもできるのがメリットです。
◆料金相場・治療回数・通院間隔
クリニックによって異なりますが、一般的なクリニックでは、顔全体で1回3~5万円程度。
初回トライアル料金を設定しているところも多いようです。
クリニックによっては、痛みを和らげる麻酔クリームは別料金というところもあるので、施術前に確認を取りましょう。
1回の施術時間は、顔全体で15分~20分程度。(麻酔をする場合は別途30分)
通院は1ヶ月に1回、1クールで5回~10回の施術が目安になります。
サーマクール
「サーマクール」はアメリカのサーメージ社の機種名のこと。
レーザーと似た照射系治療ですが、サーマクールは、光(レーザー)ではなく、高周波(ラジオ波、RF)を照射します。
高周波は光よりも、もっと皮膚の深い層に作用し、出力(エネルギーの強さ)も高いのが特徴で、正式には「サーメージ治療」と言われています。
◆特徴
皮膚の2.5mm程度にまで届くサーマクールの波長は、表皮には傷をつけず、真皮層にのみ働きかけることが可能。
真皮層のコラーゲンの生産量を増やす効果があるため、肌の弾力がアップし、しわやたるみを目立たなくする効果があります。
さらに、皮脂腺も小さくなるため、たるみによって変形した毛穴もキュッと引き締める効果も期待できます。
ただし、皮膚の深い層で、出力が強い治療法のため、どうしても痛みを伴います。
レーザーの痛みが「輪ゴムをはじくようなパチッとした痛み」であるのに対し、サーマクールの痛みは、「熱いものがグーッと入ってくる感じ」。
そのため、施術前にはクリームやテープの麻酔を使って、痛みを和らげるクリニックが多いようです。
また、皮膚の深い部分で作用する分、サーマクールは、即効性がある他の治療に比べると、効果を実感するのに時間がかかることも。
しかし、急激な変化がない分、自然な変化になるので、周りの人に気付かれにくいというメリットと考えることもできますよね!
◆料金相場・治療回数・通院間隔
回数が必要なレーザーと違い、サーマクールは基本的に1回単位で行います。
自由診療のため、費用はクリニックによって15~30万程度というように大きな開きがあります。
これだけ、金額に開きがあると、どこで施術をするのか迷ってしまうもの。
サーマクールには製造元であるサーメージ社が認める「サーマクール認定医」という制度があります。
サーマクールの詳しい知識と技術が認められた認定医であれば、安心して治療を受けることができます!
クリニックを選択する時には、費用だけで決めるのではなく、「認定医」であるかどうかも参考にすると良いでしょう。
エレクトロポレーション
こちらもレーザーではありませんが、「表皮に特殊な電気刺激」を与えて、毛穴トラブルを改善させる方法です。
皮膚に電流を与えると一時的に細胞膜に空洞ができるという原理を利用して、毛穴の改善効果のある有効成分を導入します。
照射系と言うよりは、導入系に近い治療ですが、イオン導入より高い効果が期待でき、気軽に受けられるところがメリットです。
◆特徴
皮膚にはバリア機能があるため、通常、薬剤などは肌に塗るだけでは浸透しません。
エレクトロポレーションで、皮膚に一時的な通り道を作ると、コラーゲンやヒアルロン酸などの分子の大きい成分も浸透させることができます。
悩み別に導入する有効成分を変えることで、様々なトラブルに対応でき、いくつかの有効成分を同時に使用することも可能。
毛穴のトラブルには保湿効果や毛穴を引き締めてキメを整える効果のある「グリシルグリシン」という薬剤を導入します。
イオン導入に比べると約20倍の浸透効果があると言われており、1回目から肌が引き締まった感じを得られることも。
電圧を下げればすぐに細胞膜のすき間も閉じるため、腫れや痛みもなく、ダウンタイムがないのも嬉しいところです。
◆料金相場・治療回数・通院間隔
施術は1回20分程度で、1週間~10日に1回程度の施術を5回程度繰り返す場合が多いようです。
費用は、導入成分やクリニックによって違いがありますが、1回1~3万円程度が相場。
初回はトライアル料金を設定しているクリニックも多いです。
他の毛穴治療に比べると、効果はマイルドですが、肌へのダメージがなく、費用もややリーズナブル。
ダウンタイムの心配がないため、会社帰りなどのすき間時間に受けることもできます。
初めての毛穴治療としては受けやすい施術なのではないでしょうか?
レーザー・照射系治療が受けられるのは美容皮膚科
ここまでご紹介してきた治療法は美容皮膚科などの クリニックでのみ受けられる治療。
エステなどでは受けることができません。
「病気でもケガでもないのに、なんでクリニック?」と思う人もいるかもしれませんよね。
でも、今ではクリニックでのスキンケアは定着しつつあり、施術を受ける人もだんだん増えてきています。
クリニックだからこそできるというメリットもあるのです。
美容皮膚科のレーザー・照射系治療のメリット①「高い効果」
病院で使うレーザー機器などは、「医療機器」。
エステなどで使われているマシンとは格段の差があり、それだけお肌や毛穴への改善効果が高くなります。
また、高価なセルフケア用の毛穴対策の化粧品もたくさん出ていますが、なかなかすぐには効果が実感できないもの。
健康保険がきかないので費用は掛かりますが、やっぱり最短で、確実な効果を得るためにはクリニックでの治療がベストなのです。
美容皮膚科のレーザー・照射系治療のメリット②「安全」
ここまでご紹介してきた治療法は、肌への安全性も証明されてクリニックに導入されている治療法。
正しい施術であれば、大きなトラブルになる事はありません。
また皮膚の構造を熟知し、肌の専門家である皮膚科医による治療だというのが何よりも安心です。
人の印象を左右する大事な顔の施術だから、不安を持ったまま施術を受けるのは良くありません。
納得した結果を得るためにも、事前にしっかりリサーチして、信頼できる医師を見つけることが大切です。
毛穴の治療に力を入れているクリニック5選
毛穴の治療は、改善効果の高いものほど、どうしてもお肌への負担も高くなります。
ダウンタイムなどによる仕事への影響や費用の関係などで、患者さんによって治療法のチョイスは変わります。
また、クリニックによって、得意な治療法や、力を入れている治療法は違うことも。
候補となるいくつかのクリニックをじっくりと比較して、自分にとってベストなクリニックを選ぶようにしましょう。
最後に毛穴治療に定評のある5つのクリニックを紹介します。ぜひ参考にしてみて下さいね!
①マグノリア皮膚科クリニック(東京都)
原因の違うさまざまな毛穴の悩みに合わせ、最適な治療法を選択。
CO2フラクショナルレーザーはデカ社のスマートサイドドットを導入。
施術後は、傷の炎症を鎮静する特殊なファンデーションを使用します。
クリニックのサイトではCO2フラクショナルレーザーの詳しい情報が見られる他、毛穴トラブルの症例の画像も多数。
【費用】顔全体1回50,000円。(成長因子導入込み)
セオリークリニック(東京都)
フラクショナルレーザーはサイノシュア社のアファームマルチプレックス(ノンアブレイティブタイプ)を導入。
1440nm(毛穴や小ジワ、にきび痕の改善)と1320nm(強力なリフトアップ効果)の二つの波長のレーザーを同時に照射する事が可能。
【費用】顔全体1回43,200円~。(治療内容による)
③広尾プライム皮膚科(東京都)
CO2フラクショナルレーザーは韓国製のエコツーを導入。
エコツーは細かい設定が可能で細かいカスタマイズができるため、アジア人の肌色でも安心して施術できます。
施術の痛みを緩和するため、2倍の濃度の麻酔クリームを使用。
また、高濃度のグロースファクターを使用することで、早い肌の回復が期待できます。
【費用】顔全体1回100,000円。(麻酔+グロースファクター込み。初回トライアルは40,000円)
④新宿エルクリニック(東京都)
サーマクール認定医が在籍し、過去10,000件以上の豊富な症例数を誇っている。
定期的にメンテナンスとして通う方も多く、リピート率は8割を超えています。
他の治療とのセットメニューも豊富です。
【費用】顔全体+気になる箇所重点照射1回220,000円。(キャンペーン料金168,000円)
⑤自由が丘ロジエクリニック(東京都)
肌に負担をかけず、美肌の有効成分を浸透させるエレクトロポレーションで毛穴トラブルを改善。
患者さんのお肌の悩みや要望に合わせたオーダーメードな治療を目指している。
【費用】顔全体1回12,000円~。(初回トライアル9,800円~)
※費用は2017年6月現在、クリニックのホームページに記載されていた金額です。実際に受診される際は、改めて金額の確認をしていただくようお願いいたします。
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