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2016年9月28日更新

【体験談】治療に遠慮は無用!気管支喘息の発作予防は運動とアレルギー回避

喘息発症前の予兆、喘息発作の原因(副鼻腔炎・アレルギー・風邪薬・誤嚥等)などについて、大人になってから「気管支喘息」を発症した方のインタビュー型体験談をご紹介。喘息発作予防には、自分の喘息を知って、早めに対処が重要。治療に遠慮は必要なし!
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今や現代病の一つとも言われている「気管支喘息(ぜんそく)」

喘息と言うと、お子さんが持っている「小児喘息」のイメージがあるかもしれませんが、大人になってから突然発症するケースもあるのです。

先日のリオオリンピック(2016年)でレスリング銀メダリストの吉田沙保里選手や元陸上競技選手の為末大さんも実は、大人になってから気管支喘息を発症していました。

発症原因は、遺伝性、アレルギー、ストレスや環境汚染、生活習慣の変化など多岐に渡り、社会で起こっている問題にも大きく影響されるため、今後さらに患者数が増えると予想されています。

今回カルーマガジン編集部では、大人になってから「気管支喘息」を発症したCalooユーザーmanooさんに詳しい体験談をお伺いしました。

大人でも突然発症する「気管支喘息」。「喘息」とうまく付き合うには、自分の喘息を知ること!

manooさんには、以前「病院検索口コミCaloo」サイトに「気管支喘息」についての病気体験レポートをお寄せ頂きました。

manooさんが以前、ご投稿された病気体験レポートも併せてお読みください。
「病院検索口コミCaloo」20歳で喘息発症、たびたび入院。発作が出たら早めの受診を。

manooさんプロフィール>

  • 家族も「気管支喘息」を持っているので、遺伝素因アリ。(父親、父方の伯母、姉(元・小児喘息))
  • 20歳で喘息発症。風邪だと思っていたが、実は喘息だった。動かなくても息が切れて、話すことも出来ないほどに呼吸困難となり、入院加療。
  • 喉からの風邪で、喘息に移行しやすい。
  • ちょっとした動作が面倒になったり、億劫になったりする体調を目安に、発作が出る前に病院へ点滴(ネオフィリン、プレドニン)を打ちに行く。
  • 主治医より、風邪薬(市販薬・処方薬)の服用注意指示あり。
  • 現在、免疫力を上げるため、週1でダンスや水泳を行う。

喘息を発症する前、ご家族の状況や発症の予兆についてお伺いしました。

Q1. 喘息の家族と身近に接していて、当時はどのように感じていましたか?

姉は、「小児喘息」でたまに学校を休んでいたようですが、小学生低学年の私はその事があまり分からず、なぜ学校を休むのか不思議だと思っていました。そして、思春期には治っていました。

父は喘息持ちでしたが、喘鳴はするものの、あまり苦しく無いと言っていたし、寝込んだ所を見た事がありませんでした。
父方の伯母も喘息でしたが、やはり喘鳴はするものの、普通に生活を送っているようで働いていました。
また、父方の伯母は働いていましたが、”喘息が酷くなった時は早めに入院して一週間程で回復しているので、あなたもそうしなさい”とアドバイスをくれました。

Q2. 発症する前にも喘息発作に近い症状・予兆は、ありましたか?

子供の頃は、全く喘息の症状はありませんでしたが、子供の頃から風邪を引きやすく、長引いていた記憶があります。

そして、よく鼻をかんでいたようです。

また、子供の頃、風邪で病院に掛かった際にアスピリンなのか注射を受けた直後、気分が悪くなり気を失った事があります。
倒れるほど具合が悪い訳ではなかったので、注射のせいだと思われます。

現在の「気管支喘息」の症状やうまい喘息との付き合い方について、お伺いしました。

Q3. 最近の「気管支喘息」のご病状は、いかがですか?

今、病状は安定しております。

しかし、昨年の9月から一ヶ月くらい喘息になりました。

私の実家と夫の住まい(距離約330km)を頻繁に行き来していて、疲れが溜まってしまったところに、秋の風が涼しくなり体の順応が間に合わず、風邪を引いてしまい喘息に移行したように思います。

通院して3回ほど点滴に行きました。現在は、シングレアを1日一回服用しています。アドエアは現在使用しておりません。

Q4. 喘息発作のきっかけは、風邪以外にもありますか?

  1. 副鼻腔炎
    まだ耳鼻科に通ったことが無いのですが、それが原因の一つではないかと思っています。
    私はよく鼻をかみますし、たまに喉の奥を痰のようなものが下がる感覚があります。
    また、鼻の奥に少しでも鼻水があるのを下げようと鼻を鳴らすようにしている時があります。
    その粘液のバイ菌が、喉の粘膜を伝い肺まで到達して、気管支の粘膜を炎症させるのではないかと考えたりしています。
    たまに、風邪を引いて鼻の中が臭う時があり、鼻の中にベタベタとした鼻水がこびりついていて、不快に思ったことがありました。
  2. アレルギー
    アレルギーの検査をしたことがありますが、ハウスダストとスギ花粉のレベルがかなり高いと言われました。
    以前から部屋の床掃除でホコリが舞い上がると、水状の鼻水が止まらなくなった後に喉のいがらっぽい感じや痰が絡んだりすることが多いです。
    ホテルや旅館などに行った時も注意が必要で、住み慣れた家のホコリなら免疫みたいなものがあるのですが、慣れないところに行くと、直ぐに気管支に異変があります。
  3. 薬のアレルギー
    私は、ニューキノロン系の抗生剤で喘息を悪化させてしまったことがあり、風邪薬で肺の閉塞感があります。
    動いてないのに息が上がってしまった事もあるので、注意が必要です。
  4. 睡眠不足・疲れで身体がだるい時
    風邪も引いてないのに、ピューと喘鳴がしたことがあります。
  5. 誤嚥
    私は食事中に水分を十分にとらないと、胸に詰まってしまいがちです。
    エヘンエヘンと咳払いした後、喘鳴がしたことがあります。唾を飲み込んだ時でも、タイミングが悪いと誤嚥になってしまっていました。

<編集部注>ここ数年で、成人発症型気管支喘息の人やアスピリンなどの解熱剤などで喘息を起こしたり、ショックを起こしたりするアスピリン不耐症の人は、好酸球性副鼻腔炎との関わりが強いことが分かってきました。

好酸球性副鼻腔炎とは?>
なんらかの原因で、鼻にある空洞の副鼻腔の粘膜で好酸球が増え、炎症を起こしネバネバした鼻汁によって、嗅覚障害や鼻づまりが現れる病気。
従来のようなウイルス感染などで起こるわけでなく、抗菌薬も効果があまりなく、手術しても改善しにくい難治性副鼻腔炎。2015年に厚生労働省の難病指定を受ける。

(出典)厚生労働省 指定難病概要-好酸球性副鼻腔炎-

Q5. 日頃、どのように喘息を管理コントロールされていますか?

日頃より運動として、ダンスや水泳をしています。また、風邪に気をつけ、うがい薬で鼻うがいをしてから、喘息発作が出にくいように思えます。

さらに、銀杏、牛肉(特に脂身)、キウイ、熟したバナナなどアレルギー症状の疑われる食品は避けています。
銀杏は、子供の頃に山の木から沢山拾い家族と食べていたのですが、35歳頃公園で拾った銀杏を焼いて食べてから顔に沢山の浮腫ができました。
牛肉は全身身体がアトピーのように痒くなります。
キウイや熟したバナナは大好きなフルーツでもありましたが、45歳ごろに沢山食べたらまた全身が痒くなりました。

◆喘息持ちさんにオススメ。「運動鍛錬療法」については、以下の記事で詳しく説明しています。
水泳で喘息体質改善も!運動誘発性喘息の予防に効果的な運動・ツボ・体験談

◆また、特定の食品がアレルギーとなって喘息を引き起こすことがあります。喘息と食事については、以下の記事で詳しく説明しています。
喘息症状は毎日の食事で改善!喘息に良い食品・悪い食品・食事療法まとめ

Q6. 医師より「風邪薬に注意したほうがよい」と言われたようですが、その理由は?

風邪薬を飲んで「喘息」が酷くなる人がいるようです。
市販の薬を飲む時は注意してくださいと仰ってました。

確かに、私は咳や鼻水を止めようとして風邪薬を飲んだ時、肺の閉塞感と息苦しさを感じた事があります。

<編集部注>風邪薬の中にアスピリンや似た作用を持つ解熱鎮痛成分が含まれていることが原因で、発作症状が出現した可能性あり(アスピリン喘息)。

Q7. 2016年9月「喘息など重いアレルギーを引き起こすたんぱく質が発見され、発症の仕組みが解明された」というニュースがありました。この報道を受けて、どのように感じますか?

私が15年程前に入院した時、看護師さんに”タンパク質の取りすぎは、喘息を誘発する場合があるから注意するように”と言われた事があります。それを考えると、あのアドバイスは本当だったのだなと思いました。

研究者の努力により、原因要素であるタンパク質(myl9)の発見は、素晴らしい功績であると思います。また、myl9の働きを阻害する薬がマウスの実験で効果があった事は、近い将来喘息の効果的な薬の完成を意味するもので、とても嬉しいです。

また、喘息だけでなく膠原病などにも効果があるということで、沢山の苦しんでおられる患者さんのためにも人間用のお薬の完成を願っています。

そして、たんぱく質(myl9)の体内生成を少しでも抑えるには、どのような食生活や生活習慣が効果的であるかなど、この先興味深いです。喘息に苦しんでおられる患者の方々が、少しでも楽に過ごせるように願っています。

(参考)ぜんそくなどの重症アレルギー疾患のメカニズムを解明―抗体の開発で革新的治療法に期待―  | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

最後に同じく「喘息持ち」の読者さんに対して、メッセージを頂きました!

Q8. 「喘息持ち」の方は、どのようなことに気を付けると良いと思いますか?

日頃から食べ物には、注意なさる事をお勧めします。
アレルギーのある食べ物はもちろんですが、私はよく体が痒くなりますので、そういった時は食べた物を記憶し、次回から気をつけるようにしています。
普段全く異変がない状態で食べた時と、アレルギーや喘息の状態で食べた時の違いさえあるように思います。
今まではなんとも無かった食べ物さえ、喘息を引き起こす原因になりかねないからです。

そして、もまた同じです。
軽い吐き気があったり、体調が飲む以前より僅かでも悪くなったり、息が切れるなどの新しい病状が現れたら、早く病院にかかる事をお勧めします。

Q9. 「気管支喘息」を患って、悩んでいる方に対して、メッセージをお願いします。

私が約30年の患いの中で思った事は、喘息は早めの処置が必要だという事です。

喘息は、ほんの数時間で悪くなります。
徐々にではあるので、気づきにくいかもしれませんが、私は約2時間で体調の変化を感じた事もありました。
私は、”こんな症状が出始めたら、早めの処置をしてもらう”といった喘息発作を予防するための自分なりのガイドラインを決めています。

<編集部注>manooさんの場合、早めの処置=病院で点滴を打ってもらうこと。

  • 胸が詰まったように息苦しくなった時
  • 体に力が入らず腕などに震えが来た時
  • 喘鳴がした時
  • 体がつらく、トイレに行くのが億劫だったり、シャワーを浴びられない体調の時

早めに病院で処置をしてもらうことにより、私は入院もしなくなり、点滴の回数さえ減りました。

喘息はすぐに悪くなってしまいますので、悪くなってからの治療には効果が出るまでに時間がかかりますし、辛い時間を過ごさなくてはなりません。
止めどなく咳や痰が出る頃に初めて病院にかかるようでは、もう遅過ぎると思います。

ハッキリ言って、医師にも喘息の辛さは、わからないと思います。
初めの診断で「様子を見ましょう」と言われても、先ほどの治療に効果が感じられない、または病状が変わったのならば、もう一度すぐにでも病院に行かれた方が良いです。

「治療に遠慮は、必要無い」と思います!

≪編集部より≫

manooさんの体験談は、いかがだったでしょうか?

喘息発作のきっかけも、病状も個人差があるので、manooさんの予防法がすべての方に当てはまる訳ではありません。

「喘息だから……」と、つい日々の生活でも消極的になってしまいがちですが、manooさんのように、ご自身の喘息をきちんと知って、自分で発作予防の事前処置のガイドラインを決めておくことで、重症化して入院せずに、楽しく前向きな毎日を過ごすことができるのです!

喘息との上手な付き合い方、是非参考にしたいですね。

同じく「気管支喘息」を持っている方やそのご家族の参考になればと、今回のインタビューを快諾頂きました。
manooさん、お忙しいところ本当にご協力ありがとうございました。

【募集】喘息 治療薬の治験

募集

喘息 治療薬の開発に協力いただける患者様を募集しています。



対象



  • 16歳以上75歳以下 又は 18歳以上

  • 喘息と診断された患者様



通院場所

北海道・宮城県・群馬県・東京都・神奈川県・大阪府・兵庫県・岡山県・福岡県


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コメント
  1. ☆☆☆(manoo)

    いつもお世話になっております。
    ☆☆☆(manoo)です。

    私の拙い文章を 分かりやすく掲載していただいて嬉しく思いました。
    また、喘息患者の私でさえ、よく知り得なかった事柄が 沢山のレポートのバナーですぐに見る事が出来て眼から鱗です。
    あちこちのサイトを探さずに、これだけの喘息に関係したレポートを沢山読むことができるCalooマガジンは素晴らしいです。ありがとうございます。
    これからも、沢山の患者さまの為に 情報を発信され、益々ご活躍されますように願っております。

    2016年10月1日 5:54 PM コメントに返信
    • Calooマガジン編集部

      ☆☆☆(manoo)様

      この度は、お忙しい中インタビューへご協力頂きまして、誠にありがとうございました。
      また、Calooマガジンをお褒めにあずかり、大変光栄です。
      これからも病気について分かりやすく、そして少しでも不安を抱えている方が安心できるような医療情報をお届けできるよう、Calooマガジン編集部一同励んで参ります。
      今後ともどうぞCalooマガジンをよろしくお願いいたします。

      2016年10月3日 10:33 PM コメントに返信

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