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2016年9月6日更新

マラソン選手の疲労骨折、練習のし過ぎには注意!女性選手は月経の時期にも気を付けて!

スポーツの盛んな学校に所属する人なら一度は「疲労骨折」を聞いたことがあると思います。しかしその詳しいメカニズムや注意点についてあまり知られていません。特に女性が疲労骨折に注意しなければならない理由は成長や人生に関わる大事なことだからです。
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1. 秋から冬はマラソンの季節!大会が増えるという事は練習量も増えてくる?

全世界が熱狂したリオオリンピック、日本の陸上競技勢は400mリレーでの初の銀メダルや男子50㎞競歩での銅メダルなどの輝かしい活躍もありました。ウサイン・ボルト選手の隣のレーンを見たときのあの驚いた表情は歴史の1ページに刻まれるでしょう。

しかしながら、男子マラソンと女子マラソンは両方とも奮わない結果に終わってしまったことは記憶に新しいと思います。

かつて有森裕子や高橋尚子、野口みずきなどオリンピックでメダル常連だった女子マラソンも、現在の状況を憂いて一部では「暗黒時代」と揶揄されています。

季節はこれから冬へ向かいます。

国内に目を向けると、箱根駅伝や出雲駅伝以外にも、様々なマラソン大会や駅伝大会が全国各地で開かれています。

大会の中には、既に注目されている中学生や高校生など、未来のオリンピック選手たちが活躍する大会も予定されています。

参照:2016年度の大会情報-日本陸連

冬はマラソンや駅伝の季節、全国の陸上部も来るべき大会に向けてさらに練習がハードになっていくと思います。

そんなとき、自身も、そして周りも気を付けたいのが「ケガの問題」です。

選手生命を棒に振ってしまうかもしれない疲労骨折がなぜ起こってしまうのか、そのメカニズムをお伝えします。

2. 女性は注意!福士佳代子選手も疑われた「使い過ぎ」による疲労骨折

疲労骨折とは、一回では骨折にならない程度の衝撃や圧力が一か所に繰り返しかかることで起こる骨折です。

骨が金属疲労の状態となることで、骨にわずかなひびが生じたり、重症化すると外傷性のようにポッキリ折れてします恐れもあります。

リオオリンピックにも出場した福士佳代子選手も、オリンピックの前に大事を取って6月の「函館マラソン」を欠場する判断をとっています。

女性に特に注意!無月経の恐ろしさ

この疲労骨折、実は男性より女性が気を付けなければならない点が多くあります。

なぜ女性が気を付けなければならないのか、疲労骨折のメカニズムを解説します。

  1. 摂食障害
  2. 無月経
  3. 骨粗しょう症

まず、マラソンなどの長距離走者の場合、体重を調整するために食事を控えたり、その反動ですごく食べるようになることで、自覚的な摂食障害に似た状態に陥ってしまいます。

そうすると、体重を減らさなければならないというストレスが身体に貯まりやすくなってしまい、生理不順が起こります。

月経のサイクルが一度乱れると、やがて無月経と呼ばれる数ヵ月、ひどい場合には1年以上月経が来ない状態になってしまうことがあります。

月経が来ないと、体内から女性ホルモンが分泌されません。

女性ホルモンは女性らしい身体の形成だけでなく、骨をつくるために体内のたんぱく質やカルシウムなどのバランスを整える基本的なはたらきも持っています。

参照:無月経-岡山中央病院セントラルクリニック伊島

女性ホルモンが分泌されない生活を続けていくと、骨を作って丈夫にする機能がどんどん低下し、やがて骨粗しょう症になってしまいます。

骨粗しょう症により骨の強度が衰えると、わずかなトレーニングでも骨の強度の限界を超えてしまい、疲労骨折を起こしやすい状態になってしまうのです。

疲労骨折のその他の原因、過度なトレーニングや慣れない用具の使用

もちろん、男女ともに共通した疲労骨折の原因は他にも存在します。

まず、長時間のランニングなどの「継続的な負荷」が挙げられます。

筋力や技術が不足した状態での無理な動きの反復や、身体の柔軟性に欠けた状態での負荷の集中が考えられます。

また、サイズの合わない靴や、衝撃吸収性に欠けた靴の着用も疲労骨折の原因となりえます。

他にも、アスファルトなど固い地面の上で練習を続けると、膝にかかる衝撃が土や芝生に比べて大きいため、疲労骨折のリスクが高まります。

参照:疲労骨折-医療法人松田整形外科記念病院

一人ひとり身体の仕組みやその強さは全く違います。部活という枠組みの中であっても、周りに合わせて過度に自分を追い込むことで疲労骨折含めたケガのリスクは高まってきてしまいます。

頑張ることは素晴らしいことですが、中学生や高校生は大切な身体づくりの時期でもあるということを忘れずに練習に取り組みたいものです。

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