沈黙の臓器、肝臓。その機能はまさに戸愚呂弟、DIO、スティーヴン・セガール
肝臓のすごい能力、その凄さは予備能力にあった!
肝臓について知られていることと言えば、アルコールや有害な物質を分解して無害な物質に変えたり、胆汁を作ったりする機能が有名です。
しかし、皆さんは肝臓の真の実力についてどれくらいご存知でしょうか?
肝臓の真の実力は肝予備能と呼ばれる肝機能にあると思います。
今回は、その肝臓の強さを表現するために、よく知られている漫画のキャラクター3名で例えてみました。
肝臓の強さ、まさに戸愚呂弟
肝機能が正常な人の場合、普段の生活で肝臓はどの位働いているのでしょうか。
実は、日常生活の中で、肝臓は最大機能のおよそ30%~40%の能力しか使われていません。
その姿はまさに、幽助や桑原との戦いをわずか20%の力で戦った一人の強力な妖怪が蘇ります。
それは、幽遊白書の名敵キャラである「戸愚呂弟」です。
きっと肝臓も、私たちの身体の中で「やるネェ」とか「あんたら(アルコール)の勇気に敬意を表し、45%で戦って(消化して)やろう」と言いながら至ってクールに働いています。
肝臓の強さ、まさにDIO(ディオ)
肝臓には代償作用という機能があります。
代償作用についての解説
生物体のある器官の一部が障害を受けたり失われたりしたとき,残りの部分が肥大するなどして不足を補ったり別の器官がその機能を代行すること。
(引用)代償作用-大辞林第3版
つまり、肝臓の一部が機能不全に陥ったり、無くなったりした場合でも、肝臓の役割は残りの部分や肺などの他の器官が代わりに担うようになっています。
どのくらいの割合で肝臓のはたらきがなくなっても、肝臓が働き続けることが出来るかというと、生体肝移植のドナー(提供者)の条件の中に答えはあります。
いくつかの病院のサイトには肝移植のためのガイドラインや指針が掲載されています。平均すると、摘出前の大きさの3割から4割以上残ることが提供者の条件であるといわれています。
ですので、健康な状態である場合、肝臓のうち6割~7割は切除が可能であり、その後の回復も見込まれているということです。
何度やられても復活し、ときには他に成り代わって存在し続けるの強さは、ある一人の吸血鬼が思い浮かびます。
そう、ジョジョの奇妙な冒険に登場する名悪役「DIO(ディオ)」です。
きっと肝臓も私たちの身体の中で「URYYYYY」と言いながら熱く働いています。肝臓も私たちが今まで食べたパンの枚数も覚えていないでしょう。
肝臓の強さ、まさにスティーヴン・セガール
肝臓は状態が悪くなっても、滅多に症状が表れません。
その特徴からついた異名が「沈黙の臓器」です。
沈黙といえば、思いつくのはスティーヴン・セガール主演の映画、通称「沈黙シリーズ」です。
肝臓はただひたすらに、苦しくなっても悲鳴を上げずただ黙々と働き続けます。
その強さと寡黙さは、きっと見た目はコックなのに、実は元々特殊部隊の指揮官だったようなものすごい実力者に違いありません。
しかしそれをおくびにも出さずに縁の下の力持ちに徹する姿は、まさにスティーヴン・セガールの強さと重なります。
「キッチンで負けた事はないんだ」は本当にしびれる名言です。
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