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「片頭痛(偏頭痛)」治療の名医を探そう!|頭痛外来・頭痛専門医・神経内科・脳神経外科

1.月に何度も繰り返し、動くのも辛くなる「片頭痛(偏頭痛)」は、れっきとした病気です!

「片頭痛」は、”慢性頭痛(別名:頭痛持ち)”と呼ばれ、頭痛を繰り返すことが問題である病気のうちの一つです。
調査によると、日本人の約800万人~900万人(比率は、女性が男性の約3.6倍)が、「片頭痛」を患っていると言います。

片頭痛とは、頭部の血管が何らかの理由で拡がり、炎症を起こして、片方または両側のこめかみから目の近くにかけて、痛みが発生します。
痛みの発生原因は、今のところ解明されていません。

■「片頭痛」の症状や原因・予兆・薬については、以下の記事で詳しく説明しています。
遺伝も!?鎮痛剤が手放せない片頭痛の症状・受診タイミング・治療法・体験談

2.本当の頭痛タイプが分かる!頭痛治療に特化した「頭痛外来」・「頭痛専門医」とは?

頭痛軽減の可能性あり!頭痛に悩んでいたら「頭痛外来」へ

「あぁ、またいつもの頭痛か」

それは、本当にいつもの頭痛なのでしょうか?
「たかが頭痛」と思っていても、実は細かく種類が分かれています。
頭痛に悩んでいたら、一度「頭痛外来」を受診してみましょう。

「頭痛外来」とは、その頭痛が「生命の危険性がある疾患によって起こっているのかどうか?」を判断し、その頭痛にあった効果的な治療法や生活習慣のアドバイスを行うことで、頭痛が軽減するよう導く外来です。

  1. 問診
    -発生時期(いつから?時間帯など)
    -痛みがある期間(痛みの持続時間など)
    -痛み方(頭のどこら辺?どのように痛いのか?痛みの強さなど)
    -頭痛以外の症状があるのか?(しびれ・しゃべりにくくなるなど)
    -日常生活への支障具合
    -市販鎮痛薬の服用有無やタイミング
  2. MRIやCT検査や血液検査によって医学的に診察

主に診察にあたるのは、神経内科や脳神経外科・内科・精神科・ペインクリニックなどの医師です。

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「頭痛専門医」は、頭痛治療のエキスパート

頭痛外来を開設している病院の中には、「頭痛専門医」と呼ばれる頭痛領域(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など)に特化した専門性を有している医師が多く存在しています。

片頭痛でお悩みの場合、「頭痛専門医」がいる「頭痛外来」で診療してもらうと、より心強いですね!
また、少しでもいつもと違った強さの痛みや症状がある場合には、近場に頭痛外来でなくとも、すぐに神経内科や脳神経外科を受診するようにしましょう。

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3.片頭痛の最新治療法「卵円孔閉鎖カテーテル手術」・「ボトックス注射」・「少量アスピリン療法」

片頭痛を持っている人は、持っていない人に比べ、脳梗塞の発症リスクが2倍というデータがあることを知っていますか?

前兆のある片頭痛患者は、心臓に小さな穴がある!?「卵円孔閉鎖カテーテル手術」

誰でも胎児期は、心臓に卵円孔(らんえんこう)と呼ばれるごく小さな穴が開いています。
その卵円孔が左心房と右心房をつないで、血液の循環が行われています。

通常は、出生後に肺が機能し出し、呼吸が開始されると、この卵円孔は自然に閉じますが、成人の4~5人に1人の割合で、成人になっても穴が閉じていないことがあります。
しかし、このごく小さな穴が開いたままになっていても、日々の活動には支障はありません。
ただし、静脈に血栓ができて、この卵円孔を通って、万が一、脳の動脈まで流れ詰まってしまった場合、脳梗塞を起こしてしまう可能性が稀にあります。
さらに、経食道エコーで心臓の右心房と左心房の間にある壁が左心房側にこぶ状に出っ張っている状態(心房中隔瘤)を合併していると、卵円孔を通りぬけてからの脳梗塞リスクは、より高くなると指摘されています。

その心臓の小さな穴が原因で脳梗塞になってしまった人の再発防止を目的に、穴を閉じるカテーテル手術が行われていました。
若くして脳梗塞を起こした人のうち、ひどい片頭痛の経験がある人が約半数おり、このカテーテル手術をしたことで片頭痛が消失もしくは顕著に改善している例が非常に多くみられました。
そういったことから、2015年(平成27年)6月より、片頭痛患者に対しても心臓の穴を塞ぐカテーテル手術を行う国内初の治療がスタートされました。

なお、欧米でも同様の臨床治験は進んでおり、痛みの軽減や予防を目的とした薬物療法とは違った「頭痛そのものが消失する」可能性がある画期的な治療技術。

<片頭痛に対する卵円孔閉鎖カテーテル手術 適応者>

片頭痛が起こる前に前兆がある人(目の前がチカチカする、手足がしびれる、しゃべりにくくなる、視野が狭くなるなど)の約半数は、卵円孔が開いたままであると推定されています。

<費用>
約130万円(自由診療)

※元々、脳梗塞再発予防のためのカテーテル手術なので、脳梗塞を発症後の場合では”保険適用”となります。

<片頭痛患者に対する卵円孔閉鎖カテーテル手術を行っている病院>
岡山大学病院 (2015年6月~)

(参考)岡山大学病院 プレスリリース
こちらのサイトでは、心臓の穴を閉じて頭痛を治す治療の概要について、解説されています。

片頭痛および薬物乱用頭痛に対するボツリヌス毒素(ボトックス)治療

ボトックスとは、食中毒の原因菌の一つでもあるボツリヌス菌から作られる製剤名です。
また、最近では「顔のしわ取り」でその名前を聞いたことがあるかもしれません。
日本では、片側顔面けいれん他2疾患のみ保険適用になっていますが、欧米では、様々な疾患治療に用いられています。

ボツリヌス毒素(ボトックス)を筋肉に注射すると、神経から筋肉への伝達命令を抑制することから、筋肉の緊張を緩めたり、痛みを軽減したり、分泌物を減らしたりする効果が期待できます。
頭痛に対しては、痛みに関連する化学物質の分泌を抑制することに有効であると考えられていますが、まだ十分なエビデンスは確立されていないため、保険適用外です。

片頭痛や薬物乱用頭痛に対し、頭皮や額、首などにボツリヌス毒素を注射します。
片頭痛の場合、1回の注射によって、1週間くらいで効果が現れ始め、その効果は、約3か月~12か月間期待できます。
特に片頭痛が月2、3回以内の発作だった場合、約半分の人がほぼ0になったというデータも報告されています。
また、薬物療法と併用可能です。

<費用>
約4万円/回(自由診療)

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血小板凝集能検査による抗血小板薬量の調整(少量アスピリン療法)

片頭痛を持っている人に対し、血小板凝集能装置で検査してみると、「血小板凝集能亢進症」である人が度々見受けられます。
「血小板凝集能亢進症」は、頭痛の他、めまいや動脈血栓などに関係があると言われています。
「血小板凝集能亢進症」が認められた場合、血小板機能を抑える働きがあるアスピリンを少量毎日もしくは一日おきに服用すると、1~2か月程度で緊張型頭痛・片頭痛・めまいなどの発作が起こりづらくなります。
※市販の鎮痛剤では、アスピリンの量が多すぎるため、毎日服用はNGです!

一般的な頭痛治療薬では改善されない場合、一度「血小板凝集能」を検査してみては、いかがでしょうか?

<費用>
保険適用あり。

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■鎮痛剤の過剰摂取による危険性や薬のことについては、以下の記事で詳しく説明しています。
鎮痛剤の過剰摂取には薬物依存の危険性も。片頭痛を治療する薬の種類・副作用・服用タイミング

4.頭痛治療の名医と呼ばれる先生方

「頭痛治療」を専門としていたり、治療の実績やクチコミなどから総合的に判断しています。
病院選びの材料の一つとしてお役立て下さい。
(※受診時期によっては、先生が既に在籍していない場合、外来を担当していない場合もありますので、予めご了承ください。)

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