粉瘤

顔や体にできる良性腫瘍の一つで「アテローマ」とも言われる。皮膚の下ににできた袋状の構造物(嚢腫:のうしゅ)の中に垢や脂などの老廃物が溜まったもの。原因ははっきり解明されてしていないが、多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものと考えられており、外傷がきっかけで発症するケースもある。粉瘤が悪性になる事は稀だが、放置しているとだんだんと大きくなり、ある日突然痛みや腫れが出ることもある。炎症を起こしている時は、抗生物質で腫れや痛みを抑える治療を行うが、根治治療のためには外科手術で粉瘤の袋ごと取り除く必要がある。