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2016年6月21日更新

乳児(赤ちゃん)も感染!保育園はいつから?子どものヘルパンギーナ。症状と体験談

高熱、口内炎の症状が出る夏風邪ヘルパンギーナは特に1~5歳の子供の発症が多かった!いつどのように感染した?症状は?保育園はいつから行って良いの?みんなの体験談。
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1.暑い夏がもうすぐ到来!!夏風邪もそろそろ流行のきざし!?

海や山、プールなどのレジャーの予定がいっぱい!何かと楽しいイベントが多い夏。

夏休みを楽しみにしているお子さんも多いのではないでしょうか?

お子さんにとっては待ち遠しい夏ですが、それと同時に「夏風邪が大流行するやっかいな季節」でもあり、親御さんにとっては心配な時期でもあります。

集団生活が原因に!夏休み前の大流行の危険性も。

 「手足口病」「プール熱」と並んで三大夏風邪といわれる「ヘルパンギーナ」は6月中旬頃から流行が始まり、特に低年齢(1歳~5歳)の子供の中で感染が広まります。

ヘルパンギーナにかかると、38℃~40℃の高い高熱と口の中に水疱(水ぶくれ)ができ、つばを飲み込むのもつらい喉の痛みに苦しめられます。

特に小さな子供はまだ免疫力が低いため、保育園や幼稚園で流行ると、一気に広まってしまい、突然発症してしまうケースが多いのです。

ヘルパンギーナの詳しい症状については以下の記事で詳しく説明しています。

高熱・口内炎・辛い喉の痛みが主な症状!乳幼児に多いヘルパンギーナとは?

 2.ヘルパンギーナ発症は突然だった!みんなの体験談

お子さんをお持ちのお母さんならば経験されている方も多いヘルパンギーナ。

実際にお子さんがヘルパンギーナを発症した時はどのような状況だったのでしょうか?

 (体験談1)保育園で流行中!自分の子供もヘルパンギーナをもらってしまった。

子供の保育園でヘルパンギーナが流行っていて、私の子供も感染しました。

7.8月に流行するらしいのですが、私の子供も7月に、突然高い熱を出しました。

すぐに病院に連れていくと、ヘルパンギーナと言われました。

病院の先生から、喉が痛いと思うから、刺激の強い物・熱い物は控えるように言われました。

(引用)辛い喉の痛みのヘルパンギーナ。そんな時のおすすめ食事。

 (体験談2)夜間預かりに預けた2日に発熱!はじめはただの風邪かと思った。

夫婦ともに外せない急用ができ、周りに面倒をみられる親族もいないため、1歳の娘を区の夜間預かり施設に1晩預けたところ、そちらでウイルスをもらったようで2日後の昼過ぎに発熱しました。

はじめはただの風邪かと思っていましたが、いままでにないぐらいの高い体温(38度)で、鼻水もとまらず水分もあまりとりたがりません。熱を下げようと脇の下とおでこと首にアイスノンや冷やしたタオルを挟んでみても、すぐに暖かくなってしまい熱が下がりません。

(引用)1歳の娘がヘルパンギーナで初痙攣。救急車で搬送され・・・。

 (体験談3)1歳の夏に初めて出た高熱。周囲で流行っていることからヘルパンギーナと診断。

子供が一歳の夏に初めて高熱を出しました。

周りの子たちでヘルパンギーナが流行っていたのでうつってしまったかなぁと思いました。

深夜でしたので、とりあえずは自宅で様子をみました。

熱が39℃出てかなり機嫌が悪く、だっこしていないと泣いていました。朝までだっこしていました。

朝一で小児科に受診しました。

水泡はないけれど、熱と喉の赤み、周りの子たちで流行っているということからヘルパンギーナと診断されました。

(引用)1歳の子供の初めての高熱、水疱はないがヘルパンギーナでした。

3名の方に共通するのは、保育園や預かりなどの集団生活において、周りで流行っている時にお子さんが感染し、発症してしまったということです。

集団生活では、おもちゃなどを共用することも多く、よだれやつばなどから接触感染、飛沫感染してしまったと考えられます。

これまで元気に遊んでいた子供が突然、高熱を出してびっくり!慌てて、小児科を受診、というケースが多いようです。

体験談3の方のように、周囲で流行っていることが確認できている場合、水疱が出ていなくてもヘルパンギーナと診断されることもあるようです。

熱が出ると小さな赤ちゃんなどはぐずぐず機嫌が悪くなるので、「朝まで抱っこしていた」などお母さんの苦労も大変なものになってしまいます。

 3.ヘルパンギーナを発症するとどんな症状がどれくらい続く?みんなの体験談

ヘルパンギーナの主な症状は高熱と口の中の水疱(水ぶくれ)です。

ウイルスには抗生物質が効かず、治療法は対症療法のみなので症状が現れてから、落ち着くまでは1週間程度かかるようです。

 (体験談4)3日間の高熱のあと、口内炎が出現!「お口が痛い」と泣き出した。

解熱剤を使うと熱は下がりますが、すぐに高熱に戻ります。3日間高熱を繰り返しました。4日目になると、「ママお口が痛い」と泣き出します。口の中を見ると小さな水泡や口内炎だらけでした。口の中が痛いので、食べ物を食べると痛くて火がついたように泣き叫びます。

祖母が病気によかれと思い、リンゴを擦って下の子の食べさせました。酸味があるので、かなり口の中が沁み、激痛で号泣。逆効果でした。後で知ったのですが、味の濃いものや酸味があるものは、沁みて痛がるので、イオン飲料や、口当たりの良いアイスなどを与えるといいらしいです。本人も口の中が痛いので、機嫌が悪く、口の中に唾液を溜めておと痛みが楽になるようで、始終、唾液を溜め口を尖らせていました。痛みを和らげようと、自分で編み出した方法のようです。

(引用)発熱と口内炎で辛い症状のヘルパンギーナ。食事は酸味や濃い味を避けて。

 (体験談5)熱は下がっても喉の炎症は1週間続いた!

ヘルパンギーナは咳や鼻水などの風邪症状がなく、突然38~40度の高熱が2~3日続きます。

のどの奥が腫れて小さな水ぶくれができ、これがすごく痛いので、飲んだり食べたりができなくなることもあります。

そのため唾液も飲み込むのが大変になるため、息子もよだれが多くなったようです。

熱は3日ほどで治まりましたが、のどの炎症は1週間くらい続きました。

(引用)季節外れのヘルパンギーナ。大人にも感染するので要注意!

熱が引いた後も口内炎や水疱が治るのには1週間程度かかります。

その間、お子さんは、口の中の痛みが続くので、思うように食べたり飲んだりできず、辛い症状が続きます。

酸味のあるフルーツなどは避け、プリンやアイスクリームなど冷たくて口当たりの良いものを少しずつ食べさせてあげるのが良いようです。

一番症状のひどい時は栄養のことはあまり気にせず、脱水症状にならないように、湯冷ましや麦茶、ポカリスエットなどのイオン飲料を飲ませてあげましょう。

突然で親もパニックに!高熱による「熱性けいれん」の恐怖

特に小さなお子さんの場合、突然の高熱で脳が対応しきれなくなり、「熱性けいれん」をおこしてしまったというケースもあります。

 (体験談6)高熱による突然の痙攣でパニックに!

駐車場につき、娘をチャイルドシートに座らせ、ベルトをつけようとした瞬間娘は白眼を向いて全身が痙攣し始めました。私はどうしたらいいかわからず旦那が車からおりてすぐ抱っこして名前をよび5分弱くらいで戻りました。

病院に電話すると、目の前ならすぐ来てくださいと言われて抱え下の子もつれて病院へ。すると、熱けいれんの可能性が高く、解熱剤と痙攣をとめる座薬をさして、水分と喉の痛みを和らげるための薬が入った点滴を2時間ほどしていただきました。痙攣は怖いので、また次に痙攣した場合は救急車を呼ぶようにといわれ、点滴がおわり座薬をいただいて帰りました。

帰ってもぐったりで体はピクピクし、いつ痙攣が起きてもわからないくらいで私は娘をじっと見ながら朝まで待ちました。

(引用)1歳の娘がヘルパンギーナに。高熱による痙攣も発症し、入院。

突然おきる「熱性けいれん」で親はパニック状態になってしまうことも。

「また起きたらどうしよう?」と心配のあまり、目を離せず、親御さんの疲れもピークになってしまうようです。

ヘルパンギーナでおこる「熱性けいれん」については以下の記事で詳しく説明しています。

高熱・口内炎・辛い喉の痛みが主な症状!乳幼児に多いヘルパンギーナとは?

 再登園はいつ?保育園復帰のタイミングは?症状はなくてもウイルスは体内に残っている!!

これまでご紹介してきたような、辛い症状に苦しめられるヘルパンギーナ。

小さいお子さんがこのような症状に苦しむのは本当にかわいそうですし、看病する大人にとっても大変なストレスですが、ヘルパンギーナは特に合併症などが起きない限り、1週間程度で回復してきます。

ヘルパンギーナは、同じ夏風邪の一つであるプール熱(咽頭結膜熱)のように決められた日数の出席停止の措置が取られる「学校伝染病二種」には指定されていないので、具体的に何日間、出席してはいけないという決まりはありません。

しかし、放置されれば感染が広がる恐れがあるため、「学校で流行がおこった場合、その流行を防ぐため、必要があれば、校長が学校医の意見を聞き、第三種の伝染病として措置を講じることができるとされている疾患」です。(手足口病も同じです)

これ以上の感染拡大を防ぐため、充分な注意を払う必要があるのです。

熱が下がっても、身体の中にはまだウイルスが残っていて、4週間程度は二次感染の恐れがありますし、免疫力が落ちているので、体力が回復する前に登園すると、また他の夏風邪をもらってしまう可能性も少なくありません。

病院によっては、具体的に「完治後2日経ってから登園OK」と指導されるお医者さんもいらっしゃるようです。

保育園への復帰は、食事がきちんと摂れる、体力が回復してきて機嫌も良くなってきていることを確認し、かかりつけのお医者さんの許可を得てからにしましょう。

4.夏風邪ウイルスを撃退!準備万端、楽しい夏を過ごすために。

家に小さなお子さんがいて集団生活をしていると、どうしても夏風邪の脅威はつきまとうもの。

お子さんがヘルパンギーナにかかり、その看病で疲れ切ってしまい、自分も発症してしまった、という体験談も多く寄せられています。

看病の疲れやストレスで免疫力がおちているため、お子さんより症状が重くなってしまうこともあるようです。

 (体験談7)子供の看病で感染。重症化して入院!

大人にうつっても夏かぜ程度で済むことが多いそうですが、私の場合は重症化しており入院することになりました。

その頃には食事もほとんどできなくなっていました。

大きな水泡ができており水でものどが痛むほどでしたので、入院して3日くらいは点滴だけの生活でした。必要な栄養はその中に入っているのか、空腹感はありませんでした。

その後、おかゆなどを徐々に食べられるようになり1週間ほどで退院できました。

有効な治療法はないらしく、抗菌剤の点滴をして休養するしかなかったようです。

接触感染らしいので、それからは手洗いうがいをこまめにするようにしています。

(引用)子供の手足口病がうつり、ヘルパンギーナになりました。

お子さんの辛そうな症状を見ているだけでも辛いですが、機嫌が悪くてぐずぐず泣いているお子さんのお世話は本当に大変です。

皆さん、病気の症状が治まるまで、身体的な疲れの他、精神的にも大変なストレスを感じていらっしゃいました。

この夏をどう過ごすのかにかかわる!?予防対策は今すぐ始めよう!

「家族みんなに感染してしまい、夏の間中、夏風邪に苦しめられる」なんてことを避けるには、日頃から感染予防に気を付けるしかありません。

手洗いやうがいの励行睡眠をしっかりとる栄養バランスの取れた食事を心がける、など基本的な生活を見直し、体力を落とさないように気を付けましょう。

それだけ気を付けていても、感染してしまう危険性はゼロとは言えませんが、予防ワクチンもないヘルパンギーナは、自分でできる限り予防対策をする以外に方法はないのです。

特に周囲で流行している時期や、子供の体調が悪そうなときは、人ごみに出かけないなどの配慮もしたいものです。

そして、もしお子さんがヘルパンギーナにかかってしまったら、マスクの着用、服やおもちゃ、家具などこまめな消毒などを行って、これ以上の感染を広げない事!これがとても大切です。

もうすぐ始まる楽しい夏を思い切り満喫するためにも、子供や自分の体調管理には十分気を付け、夏風邪を寄せ付けない身体を作っておきたいですね!

(参考)国立感染症研究所 ヘルパンギーナとは

(参考)潜伏期間ナビ ヘルパンギーナ
※ヘルパンギーナの原因ウイルス、潜伏期間、治療ポイントなどについて分かりやすく説明されています。

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