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2016年6月10日更新

プール以外でも?大人もうつる?プール熱(咽頭結膜熱)の体験談・感染期間・予防対策

プール熱(咽頭結膜熱)は、アデノウイルスに感染し、5日程度の潜伏期間を経て、喉の痛み・目の充血・高熱を発症する感染症です。大人も罹り、飛沫感染もするので予防が大切です。
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1.夏風邪代表、感染力の強い「プール熱」は、アデノウイルスが原因。

プール熱(医学的には”咽頭結膜熱”)は、夏風邪の代表的なウイルス性感染症です。

プールの水を介してヒトからヒトへ集団感染することが多いことから、「プール熱」と呼ばれるようになりました。
そもそもの病原体は、”アデノウイルス”というウイルスです。

このウイルスは51種類もの型があり、プール熱の3大症状である①咽頭炎(のどの腫れ・痛み)、②結膜炎(目やに・目の充血・かゆみ)、③高熱(38度~40度近い高熱)は、主に「アデノウイルス3型」によって発症しやすいと言われています。
他に6種ほど咽頭結膜熱の症状を起こすアデノウイルスがありますが、この3大症状がすべて発症する場合もあれば、単体で発症する場合もあります。

また、アデノウイルスは1年中活動するウイルスなので、ここ数年は冬にも小流行することがあります。

いつまでうつる?プール熱の病原体アデノウイルスの強い感染力。

プール熱(咽頭結膜熱)は、アデノウイルス感染→潜伏期間→発症→回復期/二次感染期間という過程をたどり、潜伏期間~二次感染期間まで約1か月間、他人へ感染させてしまう可能性があるため、注意が必要です。

<潜伏期間> 5~7日

アデノウイルスが体内に入ってから、咽頭結膜熱の症状を発症するまでの期間(ウイルスの活動期に入るまでの期間)つまり潜伏期間は、平均して5日~7日とやや長い特徴があります。

そのため、アデノウイルス感染はしているが、体力があってまだ症状を発症していなく、感染に気づいてない人(健康保菌者)が、更なる二次感染を引き起こす場合も多いと言われています。

<発症> 3~5日

まずは”発熱”から発症することが多いと言われています。
朝は元気だったのに、夜になったら突然高熱が出てぐったり……なんてことも少なくありません。

また、高熱なので”熱性けいれん”を引き起こすこともあるようです。

(体験談)昨日まで元気に走り回ってた子供が、突然40度の高熱が出てビックリ!

4ヶ月の時に息子が、夜中3時に夜泣きをしたのですが、その時とても熱くてあわてて熱をはかったら体温が39度を越えていました。
三時間後には40度を越えてしまいました。
昨日までは元気に走り回っていたのに、突然で驚きました

(引用元):潜伏期間があるので子供が多い場所では注意。プール熱で高熱。

(体験談)さっきまで元気だったのに、39度近い熱で突然ぐったり。

金曜の午後、さっきまで元気だった長女が突然ぐったりしだしました。
熱を測ると38.6度。
寒気を感じるようで、すぐに布団に横になりました。

(中略)

いつも行っている小児科に行き、再度、溶連菌・インフルエンザ・アデノウイルスの検査をしました。
すると、アデノウイルスで陽性反応。
この高熱はアデノウイルスによるものでした。
アデノウイルスは、4~5日間39~40度の熱が出る事が大きな特徴で、特効薬はありません。
4~5日高熱が続くと、ストンと36~37度に下がります。
のどがとても痛く、目も赤くなるそうです。
全ての症状が一致しました。

(引用元):高熱が続き、喉も目も真っ赤に。アデノウイルス(プール熱)でした。

プール熱(咽頭結膜熱)の主な症状は、名前からも症状が想像できるように、①咽頭炎(のどの痛み)、②結膜炎(目の充血)、③高熱です。

また、他にも頭痛、腹痛、下痢、咳といった症状や頸部のリンパ節に腫れ・痛みも出ることもあります。
このような症状が3~5日間続きます。

特に、基礎疾患を持っている人や乳幼児、高齢者がアデノウイルス7型によって咽頭結膜熱にかかった場合には、重篤な症状となることがあるので注意が必要です。

<回復期/二次感染期間> 発症から2週間

プール熱(咽頭結膜熱)の3大症状が完治するには、約1週間~2週間の治療期間が必要と言われています。
また、症状が治まったとしても、アデノウイルスが死滅しているとは限りません。

症状が治った後も2週間~1ヶ月間程度、便などからアデノウイルスが排出されるため、この時期の二次感染には最大の注意が必要です。

(参考)咽頭結膜熱|国立感染症研究所

プール熱(咽頭結膜熱)に感染したら、主症状が治まっても2日後まで登園・登校は禁止

プール熱(咽頭結膜熱)の好発年齢は、5歳以下の幼児が全体の80%を占めると言われています。
また、プール熱は、文部科学省が定める学校において予防すべき伝染病(学校感染症)の第2種に指定されています。
そのため、主な症状が治まってから2日後までは、登園・登校は禁止されています。

2.名前に惑わされないで!プール熱だけど、プール以外からの感染経路もあります。

<感染経路1>接触感染

感染源に接触することによって感染することです。

①直接感染
体液や血液などの感染源に触れた手で、目や口などの粘膜に触れることで感染する場合。

<プールから感染するのは、どうして?>

アデノウイルスは前述した通り、便からもウイルスが排出されます。
そのため、きちんと便をふき取っていない子供などがプールに入ってしまうと、ウイルスを含んだプールの水が目や口などの粘膜に触れてしまい、ウイルスに感染してしまうということが起こるのです。

②間接感染
病原体が付着したものに他の人が触れることで、ウイルスが体の中に入り込み感染する場合。
→感染している人が触れたドアノブやタオルなどに触れることでも感染することがあるので、注意が必要です。

<感染経路2>飛沫感染

せきやくしゃみなど飛び散って、空気中の微粒子に付着した病原体を吸い込むことによって、感染する場合もあります。空気感染とも呼ばれ、人ごみに行ったあとに体調を崩したなんて話もよくありますね。

(体験談)プールに入っていなくても、人ごみの中で飛沫感染!

今年の夏の事、
親子共々プール熱に罹ってしまいました。
とはいってもプールに入った訳ではありません。
空気感染したのです。
恐らく、休日のデパートで人ごみに揉みくちゃにされていた時、
クシャミなどの飛沫(しぶき)から感染したのでしょう。
帰途の車の中ではすでに高熱を出していました。

(引用元):空気感染でプール熱(咽頭結膜炎)を発症。もの凄く辛かったです。

(体験談)子供の集まる広場に参加して感染。

小児科にかかると、プール熱と診察で言われました。
プールの水なんかを通して感染することが多いので、その呼び方をよく使われるそうです。
けれど、プールに入っていなくても、子供の多いところで感染することも珍しくないそうです。
実際、我が子もプールに入ったことはなかったのですが、数日前に子供の集まる広場に参加したばかりでした。

(引用元):潜伏期間があるので子供が多い場所では注意。プール熱で高熱。

3.特効薬もワクチンもない!プール熱予防は、自分自身の心がけが大切。

プール熱(咽頭結膜熱)には、特効薬がなく、予防するためのワクチンもありません。
そのため、「接触感染」が感染拡大の原因であるということを忘れずに、自分自身で予防に努めましょう!

<プール熱(咽頭結膜熱)感染予防のポイント>

  1. 感染者との接触を避ける
  2. 流行時には、手洗いやうがいを念入りに行う。(特に配膳前、食事前、排便後、おむつ取り替え後の手洗いは、徹底すること)
  3. タオルの共用も避ける。(プール時やトイレのタオルの共同使用など、要注意!)
  4. 目はこすらない。(目やにを取るときには、ティッシュなどでふき取り、直接触らず、すぐに捨てる。)
  5. プール前には、シャワーをしっかりと浴びて、目もしっかりと洗う。
  6. 他人にうつさない配慮を忘れない。

仲良し家族!?ウイルスの共有にご注意。家庭内二次感染で気を付けたいポイント

<家庭内に感染者がいる場合>

  • 感染者および感染者と接触する人は、マスクを着用する。
  • 洗濯する前に、感染者の洗濯物は煮沸消毒(熱湯で10分ほど)か、ハイターなどの塩素系漂白剤に漬けて消毒してから洗濯機に入れる。さらに、感染者のものと非感染者のものは、分けて洗濯機を回す。
  • 感染者がお風呂に入る場合には、最後に入る。
  • トイレのドアノブなど感染者が触れ、病原菌が付着した可能性があるものは、次亜塩素酸ナトリウムでしっかりと消毒する。

(体験談) 徹底した予防対策で、家庭内感染を防ぐ。

症状を発生させるアデノウイルスは非常に感染力が強いとの事で大人でも感染してしまう事があるそうですので、家族でうがい、手洗い、マスクの着用、タオルの共有をしないなど、徹底しました。

(引用元):感染源は不明。娘が冬にプール熱にかかりました。

(体験談)家族とは完全隔離生活。トイレもこまめに掃除。

医者の指導に従って、
私と息子は同室で起居し、
家族とは完全隔離。
食事を持って来てくれるのは妻限定。
(妻は子供の頃にプール熱に罹っており、免疫があるのです。
ただし、プール熱には何種類かウィルスが存在し、免疫が効かない場合もあります)
トイレや洗面所のタオルは
家族との共用はやめました。
排泄物にもウィルスが存在するというので、
妻は小まめに掃除してくれました。

(引用元):空気感染でプール熱(咽頭結膜炎)を発症。もの凄く辛かったです。

<兄弟が感染したら、どうする?>

プール熱(咽頭結膜熱)の病原体であるアデノウイルスは、感染力が強いウイルスです。兄弟がかかっても、絶対に感染するとは限りませんが、より感染しやすい状況となります。そのためには、兄弟間で感染を広めないように、家庭内でさらなる注意が必要です。

(体験談)できるだけ注意を払ってみたが、2日後に妹にうつってしまった。

子供の唾や鼻水、目やにや便などが感染源になるらしく、プールはもちろんタオルなどからも簡単に感染してしまいます。
ですので、兄弟がいるご家庭では、お風呂やタオルをきちんと分けて管理し、目を触った手で色々なものを触ったりしないように注意しなければなりません。
これだけ細心の注意を払っても、うちの場合は早速2日後、妹にうつってしまいました…。

(引用元):子供は要注意!夏に流行する咽頭結膜熱(プール熱)

4.看病する方も要注意!知らぬ間に大人もプール熱に感染する。

プール熱(咽頭結膜熱)は子供の罹患が圧倒的に多い感染症ですが、その病原体アデノウイルスは大人も感染する可能性があるウイルスなのです。

夏が近づくと、子供の幼稚園、保育園などで流行りだします。
子供には何も症状が出ていなくとも、実はアデノウイルスに感染していることがあります。
そんな時に夏バテなどで体力が落ちている状態の大人が身近にいた場合、気づかないうちに大人にも二次感染しているということもよくあるようです。
また、子供がプール熱(咽頭結膜熱)になって看病している時や子供がプール熱から治った後のおむつ替えなどでも、手洗いの徹底など注意して「接触感染」への感染予防が必要です。

このように大人へのプール熱(咽頭結膜熱)感染の大半は、子供から感染する二次感染です。

(体験談)体が弱っている春先、毎年プール熱に罹患する。

プールの仕事をしていて、毎年のことですが、春先になるとプール熱にかかっていました。
子供のころは、プールの後に一度も目を洗ったことがないのに、プール熱には一度もかかったことがありませんでした。
それなのに、大人になってからは毎回目を洗うのにプール熱にかかってしまうので、それが納得いかないと言うかちょっと不思議です。
強いて言えば、この時期になると他に皮膚炎などの症状がでてきたりすることがあるし、身体が弱っているのかもしれません。

(引用元):大人です、プール熱にかかりました。

しかし、乳幼児などに比べ、症状は比較的軽症であることがほとんどで、1週間くらいで体力も回復してくるようです。

<妊婦さんが感染したら、どうなる?>

妊娠すると、ウイルスに対する免疫力が低下やホルモンバランスの変化によって、感染症に罹り易くなると言われています。
もし、上の子がプール熱(咽頭結膜熱)のアデノウイルスをもらってきた場合には、感染予防を徹底して行いながら、看病をする必要があります。アデノウイルス自体は、胎児には影響がないと言われています。
また、大人は子供に比べ軽く済むと言われていますが、ウイルスの型によっては重症化する可能性もあり、さらに対処療法である薬も妊娠中は飲めない場合が多いので、何よりも感染をしないように努力することが非常に大切です。

プール熱は、6月頃から流行りだし、真夏の7月8月が感染ピークとなり、10月頃まで流行します。
アデノウイルスに対抗するためには、夏バテで体力が落ちないよう、普段から規則正しく健康に気を付けて生活をすることも、プール熱(咽頭結膜熱)に感染しないための有効な予防策と言えるでしょう。

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