肌の老化によっておこる「毛穴のたるみ」。
なんとか隠そうとして、ついつい、ファンデーションの厚塗り、なんてことになってしまいがちですよね。
若い時から「毛穴の開き」や「黒ずみ」など、毛穴は何かと悩みの多い場所。
毛穴の角栓パックをやったことがあるなんて方も多いのではないでしょうか?
けれど「過剰な皮脂分泌」が原因の若い頃の毛穴のトラブルと、「加齢」による毛穴のたるみ、同じ毛穴の悩みでも、原因は全く違います!
毛穴のたるみは正しいケアをしないと、ますます症状を悪化させてしまうこともあるのです!
そこで今回は、加齢による毛穴のたるみについて詳しくご説明していきたいと思います。
あなたも「たるみ毛穴」かも? まずはセルフチェックから!
若い頃はキメが整って綺麗だったお肌も、年齢を重ねるにつれ毛穴が目立つように。
早い方では30代くらいから症状が現れることがあります。
まずは、簡単にチェックできる方法をご紹介!
髪の毛を後ろでひとつにまとめてギュッとしばってみて下さい。
頬の皮膚が引っ張られたときに毛穴が目立たなくなったら……、それはたるみが原因の可能性があります!
次に「たるみ毛穴」とはまずはどのような症状なのか見て行きましょう。
老化により起きる「たるみ毛穴」とは。
「毛穴のたるみ」とは、小鼻の脇から頬にかけて多く見られ、毛穴が楕円形に変形している状態。
その形から「涙型毛穴」「しずく型毛穴」などと言われることもあります。
顔の毛穴は約20万個(!)もあると言われていて、見た目への影響はとても大きいもの。
皮膚がたるんでいるため、表面もなめらかさを失い、デコボコになってきます。
メイクでも隠すのが難しいので、肌が暗く、老けた印象を与えてしまうのです。
たるみ毛穴の原因
たるみ毛穴を引き起こす主な原因は、「皮膚組織の衰え」です。
お肌の表面である「表皮」の下には「真皮」という部分があります。
真皮は、肌の弾力やハリのもとになるコラーゲンやエラスチン、水分を保つヒアルロン酸の3つの物質で構成されている「肌の土台」と言える部分。
真皮内のこれらの美肌成分は20代を過ぎると少しずつ減り始めますが、40代になるとその勢いがさらに加速してしまいます。
さらには、美肌成分を作り出す細胞の働きも弱まってしまうので、お肌のハリや弾力がなくなってたるんでくることに。
そうなると、皮膚のたるみに引っ張られるように、毛穴も下に引っ張られて楕円形に伸びて変形してくるのです。
加齢以外にも紫外線や乾燥などによるダメージや、ストレス、不規則な生活などもたるみを引き起こす原因になるので注意が必要です。
さらに怖い!「帯状毛穴」とは。
毛穴のたるみは、放っておいても治ることはありません。
「まだこれくらいなら……。」と放置してしまうとさらに状態は悪化することも!
その名の通り、たるんだ毛穴が下に向かって帯(おび)状につながり、しわのように見える「帯状毛穴」になってしまうこともあるのです。
こうなるとさらに毛穴や肌のたるみが目立ってますます老けて見える、というような悪循環に陥ってしまいます。
「ちょっとたるみが出てきたかな」と気になりだした時に、なるべく早くケアを始めることがお肌の若さを保つポイントです!
たるみ毛穴にはフォトフェイシャルがおすすめ!
たるみ毛穴が気になり始めたら、まずはバランスの良い食事、たっぷりの睡眠など、生活の見直しと保湿ケアが重要。
乾燥は症状の悪化につながるので、ヒアルロン酸やセラミドなどの肌の保湿に優れたコスメで肌を潤してあげましょう。
それでも一度出来てしまったたるみ毛穴はなかなかセルフケアだけでは改善が難しいもの。
クリニックでの専門的なケアがおススメです。
美容皮膚科クリニックでは、出来てしまったたるみ毛穴の改善に「フォトフェイシャル」といわれる治療を行っています。
光を使った治療「フォトフェイシャル」とは?
フォトフェイシャルとは、「IPL(Intense Pulsed Light)」と言われる「光」を使った治療のこと。
医師による施術が必要なため、医療機関でのみ受けることができる方法です。
肌に有害な紫外線などをカットした光を照射して、シミ、そばかす、小じわ、たるみ、毛穴など幅広いお肌のトラブルを改善させます。
フォトフェイシャルの特徴は「シミやそばかすなどのメラニンにダメージを与える」のと同時に、「コラーゲンを活性化して肌を内側から元気にする」という二つの効果があること。
光と言ってもカメラのフラッシュ程度のマイルドなもので、施術時の痛みもほとんどありません。(人によってはチクッとした痛みを感じることもあります)
顔全体に照射することで、同時に様々なトラブルに対応できる「最先端のスキンケア」として注目を集めています。
フォトフェイシャルがたるみ毛穴に有効な理由
フォトフェイシャルの光は、皮膚に当たると熱にかわり、真皮の中のコラーゲンを活性させる効果があります。
真皮の70%を占めているコラーゲンを活性化することで、肌は弾力やハリをとりもどします。
その結果、顔のたるんでしまっていた皮膚が持ち上がり、毛穴のたるみも改善させる効果が期待できるのです。
施術は1回につき、15分~20分程度。
メイクを落とした後、光を透過するジェルを塗り 、顔全体に光を照射していきます。
皮膚のターンオーバー(代謝)に合わせて3週間~1ヶ月に1度の施術を5回程度繰り返します。
お肌に負担の少ないマイルドな施術ですが、回数を重ねていくうちに、お肌が内側から元気になってくるのが実感できます。
ダウンタイムはほとんどなし!施術後、すぐにメイクもOK
フォトフェイシャルは、1つの波長のみで効果の強力なレーザーとは違い、何色もの光が集まっている幅広い波長の光。
そのため、肌へのダメージが少ないのがメリットです。
ダウンタイムがほとんどなく、施術後、ほてりを抑えるためにクーリング(冷却)をする程度。
かさぶたが出来たり、絆創膏などを貼る必要もありません。
施術を終えて帰る時にはメイクもでき、洗顔や入浴も普段通りにできるのも嬉しいところです。
こんな時には要注意!フォトフェイシャルを受けられない人
「そんなに効果があるなら、すぐにでも受けたい!」と思ってしまいますが、残念ながら施術が受けられない場合も。
あとから慌てることがないように、以下のことに該当することがないか事前に確認しておきましょう。
- 妊娠している。
- アウトドアなどで日焼けしている、または日焼けする予定がある。
- 糖尿病やアルコール中毒などの疾患がある。
- てんかん発作の既往歴がある。
- アトピー性皮膚炎がある。
- 光過敏症
妊娠中や病気の治療中の場合は、いつもとは体調や肌の調子も違います。
出産や治療などが終わり、体調が落ち着いてからの施術を行うようにしましょう。
また、アトピー性皮膚炎の場合は、必ずしもダメという訳ではありませんが、顔に症状が出ている時や化膿している時、炎症が起きている時は受けられません。
そして、忘れてはいけないのが「日焼け」です。
フォトフェイシャルは光による治療のため、日焼けをした状態で施術を受けると、やけどや色素沈着を起こす危険性があります。
しかも、施術後のお肌は敏感になっていて、いつも以上に紫外線の影響を受けやすくなっている状態。
日焼け止めをしっかり塗って紫外線対策をするのはもちろん、アウトドアスポーツやリゾートなどで日焼けをした後や、その予定がある時には施術を避けるようにしましょう。
とはいえ、実際にどの程度なら大丈夫なのかは、人によっても違います。
分からない事や心配なことは事前に主治医の先生に相談するようにしましょう。
他にもある!たるみ毛穴に効果的な施術その他
フォトフェイシャルは、たるみ毛穴改善に有効な方法ですが、クリニックで行われているたるみ毛穴に有効な治療には他にもあります!
どんなものがあるのかそれぞれ見てみましょう。
ケミカルピーリング
顔の皮膚にピーリング剤(酸)を塗り、古い角質を取り除く治療法。
ホームケアで使用するピーリング剤もありますが、クリニックで使用する製剤はさらに高い効果が期待できます。
古い角質を除去することで、肌のターンオーバー(代謝)がスムーズに行われるようになり、お肌の内部の栄養も行き渡るようになります。
お肌に透明感やハリが戻るため、たるんだ毛穴を改善することができます。
ハケで薬剤を塗るだけのシンプルな施術で、時間も1回20分程度。
ケミカルピーリングは手軽にできるのがメリットです。
費用はクリニックにより異なりますが、1~2万円程度が相場です。
水光注射
水光注射専用の医療機器を使って、ヒアルロン酸や美容成分を注入する治療法。
美容成分を真皮内の浅い層に注入することで、コラーゲン密度を増やし、肌を内側から活性化します。
ハリや潤い、弾力が出て、肌質の改善や、毛穴の引き締めにも高い効果があります。
手打ちの注射とは違い、機械を使って自動で肌を吸引しながら、均等に薬剤を注入していきます。
スタンプのように1ショットで5針打てるため、施術時間も顔全体で20~30分程度と短いのがメリットです。
費用はクリニックにより異なりますが、3~6万円程度が相場です。
マイクロボトックス
皮膚の浅い部分に、ボトックスを注射することで、毛穴の皮脂腺や汗腺に働きかけ、リフトアップや肌質を改善させる治療法。
お肌のハリや弾力が戻り、毛穴の引き締めにも効果があります。
通常のボトックス注射のように筋肉には作用しないため、自然な表情をそのまま保つことができます。
3ヶ月に一回程度、継続して行うことで、効果が持続しやすくなります。
費用はクリニックにより異なりますが、頬など部分的に注入する場合は5万円、顔全体の場合は10万円程度が相場です。
東京近郊でフォトフェイシャルが受けられるクリニック5選
最後に、東京近郊でフォトフェイシャル治療を受けることができるクリニックをご紹介します。
1.銀座ケイスキンクリニック
女性の皮膚科専門医よるスキンケアやアンチエイジングのための細かいアドバイスが受けられるクリニック。
院長の廣田朋子先生は「365日のスキンケア」という書籍の出版をされている他、テレビ、雑誌などの取材実績も多数。
フォトフェイシャルは米国ルミナス社の最新機種である「m22」を導入。
患者さんの肌に合わせて細かいオーダーメイドの治療を行っています。
【費用】顔全体で1回35,000円。(初回トライアルは25,000円)
2.秋葉原スキンクリニック
7つの波長を使い分けて様々な症状への治療効果が得られる「フォトフェイシャルファースト」を導入。
こちらのクリニックは院長を始め、医師、スタッフ全員が女性で安心。
相談もしやすい上、丁寧できめ細やかな治療を受けることができます。
【費用】顔全体で一回35,000円。(初回トライアルは17,500円)
3.ヒルズ美容クリニック
長年フォトフェイシャル治療に携わり、学会報告や論文発表、講演等を多数行っている院長による施術を受けることができます。
クリニックのブログにはフォトフェイシャルについて詳しい情報もたくさん掲載しています。
フォトフェイシャルは最新機種である「m22」を導入。
患者さんの都合に合わせて1回からの施術も可能です。
【費用】顔全体で54,000円(半顔、2/3施術などの設定もあり)
4.広尾プライム皮膚科
クリニックの医師やスタッフが全て女性で、きめ細やかな施術を受けることができます。
症例数は17,000件以上、10年以上の実績を持つ医師も在籍しています。
患者さんの肌質や症状に合わせて出力を調整し、気になる部分は重ね打ちをするなど、クリニック独自の照射法を実施。
長期に渡って継続して通うリピーターも多いクリニックです。
【費用】顔全体で32,400円(初回トライアル9,504円)
※2、3、5回のセットコースや時期によっては期間限定のキャンペーン料金の設定などもあり。
5.アオハルクリニック
さまざまな毛穴の悩みに合わせて最適な治療を行う「毛穴外来」があるクリニック。
フォトフェイシャルは業界最多のショット数(照射数)を目指し、顔全体を2周丁寧に照射します。
女性医師による丁寧な施術が特長。
雑誌などのメディアで取り上げられることも多く、院長による著書もあり。
【費用】顔全体で34,000円(初回価格17,000円)
※5回コースの設定もあり。
以上、今回ご紹介した以外でもフォトフェイシャルの施術を受けられるクリニックは多数あります。
フォトフェイシャル協会というサイトでは全国のフォトフェイシャルを受けられるクリニックの情報を公開しています。
自宅の近くで受けたいという方は、このサイトで探してみても良いですね!
継続が必要なフォトフェイシャル。納得できるクリニックを見つけましょう!
フォトフェイシャルは、一度の施術でおしまいという訳ではありません。
継続していく事で効果が定着するフォトフェイシャルは定期的なメンテナンスが必要。
長く通えるかどうか、クリニックの雰囲気や、先生やスタッフの方々との相性なども重要です。
また、自由診療のため、費用もクリニックによって違います。
決して安くない金額なので、誰でも「少しでもリーズナブルに!」と思いますよね。
けれど、フォトフェイシャルは施術する医師の技術や知識によっても効果に差が付く施術。
費用だけで決めてしまわずに、施術内容を重視して、信頼してお任せできる先生を見つけることが大切です。
フォトフェイシャルでたるみ毛穴が解消すれば、メイクのノリも変わります。
自分のお肌に自信が持てれば、女性は気分も上がるもの。
きっと毎日のお出かけも楽しくなる事でしょう!