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2016年10月25日更新

腰痛治療の名医を探そう|整形外科・AKA法・脊椎内視鏡下手術技術認定医

慢性腰痛は「強い痛み=即手術」とは限らない。長引く痛みには腰痛(ヘルニア)専門外来も。関節のズレを修復し、痛みを取るAKA博田法・傷口が小さく済むPED術等の最新腰痛治療、脊椎内視鏡下手術技術認定医ほか全国の腰痛治療名医をご紹介します。
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1.「腰痛」で病院に行く目安は1週間!安静でも痛い・痛みが増すなら整形外科へ。

今や「腰痛」を自覚している日本人は、約2,800万人。特に40代・50代・60代になると4割にもなると言われ、隠れた国民病です。

腰痛の原因は様々ですが、大きく2つに分類できます。

  • 「急性腰痛」
    ”突然起きる激痛”が体に起こった異常を知らせるもの、安静にして、短期間(1週間程度)で治る
    例)ぎっくり腰、椎間板ヘルニアなど (椎間板ヘルニアには慢性型もあります)
  • 「慢性腰痛」
    損傷や炎症が治った後も痛みが続いたり、ダラダラとした痛みが3か月以上続く
    例)心因性腰痛症、内臓疾患など病気による腰痛など

腰痛で病院を受診する目安としては、1週間。
1週間経っても治らない、どんどん痛みが増している、安静にしていてもよくならない場合には、まずは整形外科へ受診すると良いでしょう。

また、長引く腰痛には、一般的な整形外科では使われない特殊な検査や治療法を採用し、主に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、ぎっくり腰などを専門とした腰痛(ヘルニア)専門外来という選択肢もあります。

全国の腰痛(ヘルニア)専門外来がある病院を「病院口コミ検索Caloo」で探す

ただし、動けないほどの激痛や腰以外にも痛みがある、脱力感が強くうまく歩けない、麻痺、排尿障害などが現れた場合は、すぐに受診するようにしましょう。

■「腰痛」とはいったい何?腰痛の原因については、以下の記事で詳しく説明しています。
精神的なストレスや内臓疾患も原因に!?腰痛を引き起こす4つの原因とは。

■痛み具合、痛む場所から腰痛の原因をチェックしてみるには、以下の記事で詳しく説明しています。
痛み、しびれ、痛む場所…。症状からチェック!あなたの「腰痛」原因は?

慢性化した腰痛に対する治療の進め方

  1. 基本は、保存治療。(痛みを緩和する投薬治療+食事・運動・生活習慣の見直しなど)
  2. 痛みの原因精査脊椎に原因がある?内臓疾患心因性?など)
  3. 患者の希望と医師の承諾があって、初めて「手術」が選択される。

このように、いくつか段階を経てから、手術が選択されるのであって、必ずしも「ものすごく痛い!=即手術」になるとは限りません

また、痛みがひどかったり、痺れがひどい、日常生活に支障を来していたり、長く歩けないといった症状があり、原因精査した結果、手術が適応となっても、患者さんが希望しなければ手術とならない場合もあるようです。なお、排尿排便障害が起こっていたり、下肢筋肉が急激に低下した場合などは、病院側から出来るだけ早く手術を行うことを勧められます。

実際、4年後の改善率を見ると、手術をした人86%・保存療法をした人83%とあまり変わらなかったというデータもあります。

2.慢性腰痛の最新治療:AKA(関節運動学的アプローチ)博田法

優しく撫でるだけ!?関節のズレを修復し、痛みを取る”手技療法”

AKA(関節運動学的アプローチ)博田法(はかたほう)とは、腰痛の原因となる骨盤の内側にある仙骨と腸骨をつなぐ”仙腸関節”のつなぎ目のズレを指先で軽く押して矯正して、治す手技療法です。

この手技療法は、大阪の整形外科医 博田節夫(はかたせつお)医師(前 日本AKA医学会理事長)が1979年に考案した治療法です。
その手技は、関節運動学に基づいて、関節の遊びや関節の滑り・軸回旋・転がりなどの関節包内運動異常を治療することを本来の目的としており、その開発過程で体の痛みが軽減されることを発見したと言われています。

また、強く押すのではなく、指先の感覚を患部に集中させて、つなぎ目のズレ数ミリを治す手技のため、正しく手技を身に着けていない者が同様なことを行うと症状を悪化させることがあるので、「日本AKA医学会認定の専門医または指導医」に相談することをオススメします。

腰痛に対するAKA(関節運動学的アプローチ)博田法を実施している病院を「病院口コミ検索Caloo」で探す

3.椎間板ヘルニアの最新手術:PED(ペド)手術

腰痛症状が起こる原因の一つとして、有名な病気「椎間板ヘルニア」。
椎間板ヘルニアとは、椎間板(背骨を作っている骨と骨の間の軟骨)の老化で組織(髄核)が飛び出てしまう病気です。

この髄核が神経に触れると、腰や下肢に激しいしびれや痛みが現れます。
とはいえ、腰痛治療の基本は前述した通り、椎間板ヘルニアでも消炎鎮痛剤の投薬など保存療法となります。

「手術」の選択となった場合、最近「内視鏡」を使ったPED(経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術)と呼ばれる身体への負担が大変少ない術式が出てきました。

PED術は、傷口が小さく1泊2日で退院可能も。

これまでの椎間板ヘルニア手術は、全身麻酔で背中側を5センチ近く切開して、飛び出た組織を切開するので、1週間以上入院が必要でした。
しかし、PEDの場合は、腰の後もしくは横から内視鏡付の管を入れて、レントゲンを使い位置を見ながら、内視鏡で大きく拡大された患部を見て手術を行うため、管を通す7~8ミリ程度しか切開する必要がありません。

また、多くは局所麻酔ですむため、入院期間も1泊2日と短くすむこともあり、これまでの術式より社会復帰も早く可能というメリットがあります。
ただ急性期で疼痛がひどい人・既に麻痺が出ているなど重症度の高い方や高齢の方は、入院期間が長くなる場合もあるようです。

脊椎手術における名医の目安「脊椎内視鏡下手術・技術認定医」

整形外科領域で内視鏡手術を行う場合、閉鎖された空間で繊細な機器を用いて行う手術であるため、機器に対する十分な知識と高度な技術が求められます。
そのため、公益社団法人 日本整形外科学会によって、内視鏡手術を安全かつ円滑に施行する専門医:脊椎内視鏡下手術・技術認定医を認定する制度があります。

脊椎内視鏡下手術・技術認定医に認定されるための実技試験を受けるには、「整形外科専門医」の資格を取得+「日整会認定 脊椎脊髄病医」の資格取得が必要です。また、資格を継続するためには、手術時のビデオの提出などが義務付けられていたり、要件が厳しく設定されています。

そのため、脊椎内視鏡下手術・技術認定医として認定されているのは、まだまだ全国的に少ないのです。

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4.「椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症」治療実績

<全国の「腰椎椎間板ヘルニア」の治療実績・手術数ランキング>

※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2014年4月~2015年3月退院患者)
※上記病気名の合計件数を表示しています。
※件数が10件未満の場合は、統計が公開されていません。そのため合計数・順位に誤差があることがあります。

順位 県名 病院 治療実績
合計件数  手術あり  手術なし
1 東京都 医療法人財団 岩井医療財団 岩井整形外科内科病院 807 782 25
2 群馬県 医療法人 社団 慶友会 慶友整形外科病院 451 359 92
3 大阪府 医療法人永広会 島田病院 320 320
4 富山県 医療法人社団整志会沢田記念高岡整志会病院 319 283 36
5 愛知県 独立行政法人労働者健康福祉機構 中部労災病院 279 84 195

その他の全国の椎間板ヘルニアの治療実績・手術数ランキングを「病院口コミ検索Caloo」で確認する

<全国の「脊柱管狭窄症」の治療実績・手術数ランキング>

※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2014年4月~2015年3月退院患者)
※上記病気名の合計件数を表示しています。
※件数が10件未満の場合は、統計が公開されていません。そのため合計数・順位に誤差があることがあります。

順位 県名 病院 治療実績
合計件数  手術あり  手術なし
1 富山県 医療法人社団整志会沢田記念高岡整志会病院 984 562 422
2 東京都 国家公務員共済組合連合会九段坂病院 927 453 474
3 大阪府 関西医科大学附属滝井病院 897 368 529
4 愛知県 名古屋第二赤十字病院 815 306 509
5 東京都 国際医療福祉大学三田病院 800 348 452

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5.「慢性腰痛」治療の名医たち

慢性腰痛治療に関して、治療の実績やクチコミなどから総合的に判断しています。
病院選びの材料の一つとしてお役立て下さい。
(※受診時期によっては、先生が既に在籍していない場合、外来を担当していない場合もありますので、予めご了承ください。)

北海道の名医

東北地方の名医

  • 医療法人 芙蓉会 村上病院 (青森県) 整形外科/部長 三戸 明夫 (さんのへ あきお)先生
    →TVでも特集が組まれた腰痛治療の名医。約3,000例以上の脊椎手術経験があり、三戸先生の外来は完全予約制。
  • 公立大学法人 福島県立医科大学附属病院 (福島県) 整形外科 大谷 晃司 (おおたに こうじ)先生
    →慢性腰痛に対し、整形外科と心療内科で連携して治療を行う“リエゾン診療を日本で初めて導入した腰痛治療の名医。TV「たけしのみんなの家庭の医学」や「世界一受けたい授業」(2016年)などメディアにも多数出演。また、白土修先生と「腰みがき体操」を考案。かかりつけ医からの紹介予約が必要。
  • 公立大学法人 福島県立医科大学会津医療センター附属病院 (福島県) 整形外科・脊椎外科/副部長 白土 修 (しらど おさむ)先生
    →脊椎・脊髄などの病気やケガの手術や腰痛のリハビリテーションを専門とする。同じく腰痛治療の名医である大谷晃司先生と「腰みがき体操」を考案。TVなどメディアにも出演。

関東地方の名医

  • 出沢明PEDクリニック (東京都) 院長 出沢 明 (でざわ あきら)先生
    →TV「神の左手~奇跡の天才ドクター」と紹介された脊椎内視鏡の名医。TVや新聞コラムなどメディアに多数出演。受診には長期予約待ちが必要。帝京大学医学部附属溝口病院浮間中央病院でも外来を行っている。どちらの病院でも完全予約制。
  • 東京大学医学部附属病院 (東京都) 整形外科・脊椎外来/22世紀医療センター 講座長 松平 浩 (まつだいら こう)先生
    →「1回3秒これだけ体操」を考案した腰痛治療の名医として有名。NHK「腰痛・治療革命」(2015年)や「サタデープラス」などTVメディアに多数出演。
  • 厚生中央病院多摩川病院 (東京都) 整形外科 駒形 正志 (こまがた まさし)先生
    →椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の治療が特に有名。
  • 尾山台整形外科 (東京都) 整形外科 吉原 潔 (よしはら きよし)先生
    →出沢先生の一番弟子。TVにもよく出演し「二代目の神の手」とも。「小さな傷での内視鏡手術」と「本格的な運動療法の指導」がモットー。脊椎内視鏡手術技術認定医。2017年春脊椎専門クリニックオープン予定。
  • 白石脊椎クリニック (東京都) 院長 白石 建 (しらいし たてる)先生
    →脊椎・脊髄疾患の低侵襲手術を顕微鏡下で行い、国内外で高い評価を受けている。2016年脊椎手術専門コンサルティングクリニックを開設し、手術は自ら往診先病院で行う。
  • 東京医科大学病院 (東京都) 麻酔科 大瀬戸 清茂 (おおせと きよしげ)先生
    →腰痛に対して、神経ブロックによる疼痛緩和を得意とする。
  • 国際医療福祉大学三田病院 (東京都) 脊椎脊髄センター/センター長 福井 康之 (ふくい やすゆき)先生
    →みのもんた氏の腰部脊柱管狭窄症の手術の執刀で有名。約2,000例の脊椎手術経験。
  • たかはしペインクリニック (東京都) 院長 髙橋 嚴太郎 (たかはし げんたろう)先生
    →神経ブロックを中心とした痛み専門の治療を行う「腰痛の名医」として有名。TV「主治医が見つかる診療所」神経痛の回で出演(2007年)。予約制。
  • 日本大学医学部附属板橋病院 (東京都) 整形外科/副院長・整形外科部長 徳橋 泰明 (とくはし やすあき)先生
    →椎弓形成術や脊椎固定術等の脊柱の再建術、脊椎・脊髄の腫瘍手術が得意。“臨床・教育・研究”の3拍子揃った医者になることを理想としている。
  • 高山整形外科病院 (東京都) 院長 伊藤 博志 (いとう ひろし)先生
    →「患者が決めたいい病院 関東版」(2007年)の腰痛部門ランキングで1位獲得!
  • かただ整形外科 (神奈川県) 院長 片田 重彦 (かただ しげひこ)先生
    →痛みや外傷を抱えた患者が東京・神奈川県全域から集まるAKA博田法治療の名医。予約なしでもOKだが、AKA博田法を希望する場合には、要予約。日本AKA医学会理事長。
  • 島脳神経外科整形外科医院 (神奈川県) 整形外科/副院長 夏山 元伸 (なつやま もとのぶ)先生
    →最新の医療機器を駆使した最小侵襲脊椎手術では世界でも有数の実績を持つ。日本最小侵襲整形外科学会世話人。
  • 埼玉医科大学病院 (埼玉県) 整形外科・脊椎外科 高橋 啓介 (たかはし けいすけ)先生
    →加齢に伴う脊椎疾患(腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア等)を中心に診療と治療を行う。「痛いところが悪いわけではない」がモットー。TV「みんなの家庭の医学」に出演(2011年)。これまで約3万人を超える腰痛患者を治療。
  • 宇都宮脳脊髄センター獨協医科大学病院 (栃木県) 脳神経外科/脳神経外科(脊椎脊髄外来) 金 彪 (きん ひょう)先生
    脊椎精髄疾患のエキスパートで、累積手術数が約3,800例。脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどに対し、緻密な顕微鏡技術を生かして、脊椎や筋肉などの働きを維持したまま手術を行う。元日本脊髄外科学会 理事長。
  • 聖隷佐倉市民病院 (千葉県) 整形外科/名誉院長 南 昌平 (みなみ しょうへい)先生
    →腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアのほか、側弯症治療に強い名医。整形外科はかかりつけ医からの紹介、完全予約制。
  • 斎藤労災病院 (千葉県) 整形外科 高橋 和久 (たかはし かずひさ)先生
    →脊椎外科の第一人者で、腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアの診療ガイドライン委員を務めた。

中部地方の名医

  • 伊藤整形・内科 あいち腰痛オペクリニック(愛知県) 院長 伊藤 不二夫 (いとう ふじお)先生
    →最小侵襲脊椎手術の日本での導入者として活躍。NHKスペシャル「「病の起源」(2013年)などメディア出演多数。
  • 和歌山県立医科大学附属病院 (和歌山県) 整形外科 吉田 宗人(よしだ むねひと)先生
    →脊椎の内視鏡手術について、国内トップクラスの手術実績(約2,700例)。
  • 公立南砺中央病院 (富山県) 整形外科 富田 勝郎(とみた かつろう)先生
    →腫瘍脊椎骨全摘術を世界で初めて行い、背骨のがん治療の名医として活躍。特別診療外来のため、完全予約制。

近畿地方の名医(関西)

  • 医療法人医誠会医誠会病院 (大阪府) 脊椎脊髄センター/診療顧問(非常勤) 米延 策雄 (よねのぶ かずお)先生
    →頚椎症性脊髄症の名医として有名。非常勤として、完全予約制の「脊椎脊髄外科」でのみ診療を行う。現在は、主に滋慶医療科学大学院大学で教授として後継者指導に力を入れている。
  • 独立行政法人 地域医療機能推進機構 (JCHO) 大阪病院 (大阪府) 整形外科/副院長 冨士 武史 (ふじ たけし)先生
    →多くの著書があり、学会でも積極的に発表されている腰痛名医。初診に時間をかけ、手術のリスクについて十分に説明するスタイルを取る。

九州地方の名医

  • 長崎労災病院 (長崎県) 勤労者脊椎・腰痛センター/センター長 小西 宏昭 (こにし ひろあき)先生
    →年間380例にも及ぶ腰椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の手術を行う名医。
  • 公益財団法人昭和会 今給黎総合病院 (鹿児島県) 整形外科・リハビリテーション科 宮口 文宏 (みやぐち ふみひろ)先生
    →腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡ヘルニア摘出術(MED)を得意としている。この術法を腰部脊柱管狭窄症の1椎間狭窄にも応用したり、局所麻酔での腰椎ヘルニア摘出術(PED)を導入するほか、症例数の多い脊椎外傷に対する低侵襲手術も行う。
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