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2016年9月27日更新

痛い・噛めない・食べにくい・話しにくい・外れる…入れ歯の5つの悩み。原因と対策

初めて入れ歯をつけた、新しい入れ歯に替えたが、痛い・噛めない・食べにくい・話しにくい・外れやすい…そんな悩みをお持ちではないですか?「入れ歯が合わない」問題が発生する原因と対策、入れ歯で快適に生活するための工夫を紹介します。
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  • 初めて入れ歯を作ったが合わない痛いきつい慣れない
  • 食事の際に入れ歯が邪魔でうまく噛めない飲み込みづらい
  • どのような食品・料理が入れ歯で食べやすいか分からない
  • 入れ歯を付けたら「滑舌が悪くなった」「言葉が聞き取りにくい」と言われるようになった
  • 「大きく口を開ける」「咳をする」など予期せぬタイミングで入れ歯が外れるので困っている

こんな悩みをお持ちではないですか?

「入れ歯の悩み」には必ず原因があり、解決策があります。

「入れ歯だから仕方ない」と諦めずに、入れ歯との正しい付き合い方を学んで、快適な生活の向上(QOL)を目指しましょう。

1. 入れ歯をつけると痛い、入れ歯をつけて噛むと痛い

「入れ歯をつけただけで痛い」
「入れ歯をつけただけでは痛くないが、食事をする際に噛むと痛い」

入れ歯を使用している方の悩みで多いのは、「痛み」です。

「痛みを感じる場所」ごとに、考えられる痛みの原因対策を説明します。

入れ歯のフチが当たる歯茎が痛い場合

入れ歯の土台部分の「フチ」と接する歯茎の側面が痛い場合は、「作ったばかりの入れ歯」「長年使っている入れ歯」で考えられる原因が異なります。

「作ったばかりの入れ歯」の場合は、型取りをした時点でフチが長くなっている可能性があります。
入れ歯を作った歯科医院に相談をして、フチの長い部分を削ってもらうことで、歯茎に馴染むようになり、痛みが解決することがあります。

「長年使っている入れ歯」の場合は、加齢に伴い歯茎が痩せていくことで、噛む度に入れ歯が沈み込むようになり、歯茎がこすれて痛みが出ている可能性があります。
この場合は、入れ歯の土台の形状と歯茎がフィットしていない状態ですから、入れ歯の調整作り直しが必要となります。
(現在使用中の入れ歯の土台部分に、生体用シリコーンというクッションを取り付けることで、痛みが改善することもあります)

歯茎の頂上部が痛い場合

入れ歯の内面と歯茎の頂上部が擦れて痛い場合は、「入れ歯の噛みあわせ」が原因となっている可能性があります。

特に、「普通に入れ歯を装着しているだけでは痛みが出ないが、噛む時だけに痛みが出る」という症状であれば、人工歯の一部が高くなりすぎている可能性があります。

この場合は、人工歯を削って噛み合わせを調整することで、痛みが改善するケースがあります。

入れ歯をつけた時の噛み合わせに問題があると、痛み以外にも、頭痛肩こりなど様々な身体症状を引き起こすことがあるので、早めに歯科医院へ相談してみましょう。

総入れ歯で特定の場所、特に前歯の歯茎が痛い場合

総入れ歯を使っている方で、「上下の”前歯”のみ痛みが強い」という場合には、前歯だけでものを噛もうとする「噛み癖」がついている場合があります。

一般的に、歯周病は、「前歯よりも奥歯のリスクが高い」ことから、総入れ歯を使う前の状態として「前歯だけが残っている」というケースが多くあります。
このような状態では、「残った自分の歯である前歯ばかりで噛む」ことが癖となっていて、総入れ歯となった後も同じように前歯だけに力を掛けてしまう傾向があります。

食事をする際には、前歯だけを使わず、意識をして奥歯で噛むように心掛けると、痛みが改善することがあります。

部分入れ歯の金具(クラスプ/バネ)を掛けている歯が痛い場合

部分入れ歯を使っている方で、残っている自分の歯が痛いという場合には、「鉤状になっているクラスプの先端部分の位置が合っていない」「湾曲した部分が残っている歯を強く締めすぎている」という可能性があります。
この場合は、歯科医院で調整をすることで、痛みが改善することがあります。

ただし、あまりゆるくしてしまうと、今度はしっかりと部分入れ歯を固定することができなくなるので、ある程度の「締めつけ感」には慣れるしかありません。

また、「部分入れ歯を外した状態でもクラスプを掛けている歯が痛い」という場合には、その歯が虫歯歯周病になっている可能性もあります。
なるべく自分の歯を多く残すためにも、早い段階で治療を受けるようにしましょう。

歯茎の内部が痛い場合

歯茎の表面が擦れて痛いのではなく、歯茎の中に痛みを感じる場合は、歯を抜いたあとの骨が「尖った状態」のまま残っている可能性が考えられます。

この場合は、上で述べたような「入れ歯のフチの調整」や「噛み合わせの調整」だけでは歯茎の痛みが改善されないことがあります。

土台に「生体用シリコーン」という柔らかい素材を装着した入れ歯を使うことで、噛む力を歯茎全体に分散させて痛みを軽減することが可能ですので、歯科医院に相談してみると良いでしょう。

2. 入れ歯をつけるとよく噛めない、食べにくい

初めて入れ歯を装着したり、新しい入れ歯に替えたりすると、「思ったように食事ができない」と感じる方が多いようです。

これまで、ほとんど無意識に行ってきた「食べる」という動きですが、実は、口腔内(口の中)の複雑な動きの組合せで成り立っています。

一つひとつの動きを意識しながら食べることで、「どの動きが苦手なのか」が分かるようになり、食べやすさの改善につながります。

「食べる」動き ①噛み切る

口の中に入った食べ物を切断するのが「噛み切る」という動きです。

主に鋭く尖った前歯を使います。

ただし、総入れ歯の場合は、特定の部分に強く力が掛かると外れたり壊れたりする原因となるので、小さくて硬いものを食べる場合は前歯をなるべく使わずに、最初から奥歯で噛むようにしましょう。

「食べる」動き ②噛み砕く

噛み切ることで小さくなった食べ物をさらに細かくするのが「噛み砕く」という動きです。

主に、奥歯を使います。

左右どちらかの歯ばかりを使う「噛み癖」がある方は、右と左をバランスよく使って噛むことを心掛けましょう。

「食べる」動き ③すり潰す

細かくなった食べ物を奥歯で「すり潰す」ことで、食べ物がドロドロとした状態となります。

ここに唾液が加わることで、飲み込みやすい塊となります。

一般的に、唾液の分泌量は20歳頃から減少しはじめ、60歳を過ぎると10分の1まで減ってしまうと言われています。

食べ物を噛んでもバラバラのままで飲み込みにくい場合には、奥歯で食べ物をすり潰す際に、「唾液と食べ物を混ぜる」ことを意識しながら噛むようにしましょう。

「食べる」動き ④飲み込む

まとまった食べ物の塊を最後に「飲み込む」ことで、「食べる」という行為が完結します。

まず、舌が塊をのどに向かって送り出し、次に、誤って塊が気管に入らないように一瞬(約0.5秒)息を止めて、のどの奥の食道へと送り込みます。

ここで、食べ物がバラバラのままであったり、息を止めている間にタイミングよく飲み込むことができないと、食べ物が気管に入り、むせてしまうことがあります。

また、加齢に伴い、口腔内の筋肉が衰えると、むせて外に押し出すことができずに、そのまま気管へ入ってしまうことがあります。

これを「誤嚥(ごえん)」と言います。

「誤嚥」は、肺の中で細菌が繁殖し、肺炎を引き起こすことにもなりますので、うまく飲み込めない状態が続く場合には、歯科医院で相談すると良いでしょう。

「入れ歯で食べる」という”新しい動き”を身に付ける

当たり前のように行ってきた、「食べる」という行為は、生まれつき身に付けていた訳ではなく、歯が生え始めてから、後天的に身に付けたものなのです。

加齢により歯茎が痩せたり、入れ歯を装着したりすることで、口内のバランスは大きく変化します

ですから、「入れ歯を付けたら以前と同じように噛めない」と嘆くのではなく、「入れ歯に合わせた食べ方を新たに身に付ける」という心持ちで、食べる・噛む練習をしてみてはいかがでしょうか。

自分で「入れ歯の噛む力」をチェックする方法

東京医科歯科大学とロッテが共同開発した「色変わりガム」を使うと、家庭でも簡単に「噛む力」をチェックすることが可能です。

このガムは、袋から出した状態では緑色となっていますが、噛めば噛むほどに赤色に変化していきます。
(入れ歯を付けている方の場合は、3分間このガムを噛み続けた後に取り出して色を調べます)

「最近、何だか食べ物が噛みにくい」という時に、このガムを使って調べるのはもちろん大切ですが、
入れ歯を新しく作って「よく噛める感じがする」という時の状態をチェックしておくと、状態の変化を簡単に比較することができるのでオススメです。

色変わりガムについて | 高齢者歯科学分野 | 国立大学法人 東京医科歯科大学

キシリトール 咀嚼力 判定 ガム 1枚 ミックスフルーツ味
キシリトール 咀嚼力 判定 ガム 1枚 ミックスフルーツ味

3. 入れ歯で食べにくい食品、食べやすくする料理方法、避けるべき食品

2. 入れ歯をつけるとよく噛めない、食べにくいでは、食べ方の工夫について見てきましたが、どうしても入れ歯が苦手とする食品は存在します。

「入れ歯では噛むことが難しいから、料理をする時には、なるべく薄く、細かくした方がよい」

そのように考えている方はいませんか?
実はこれは間違いで、「薄すぎたり、細かすぎたりする食品も、入れ歯を使っている方にとっては、食べにくい」ものなのです。

「入れ歯をつけていると食べにくい料理」
「入れ歯でも食べやすくなる調理方法」
「入れ歯をつけている方は避けた方が良い食品」
を説明します。

入れ歯を付けていると噛み切れない

薄い食品

食べ物を薄くし過ぎると、噛む時に入れ歯が歯肉に沈み込んでしまうので、実は噛み切りにくくなってしまいます。

きゅうりの漬物などをスライスする場合には、4~8ミリの厚みを持たせて切ると良いでしょう。

また、もともと薄い食材であっても、工夫次第で厚みを出すことができます。

葉物野菜(レタス・ホウレンソウ・小松菜、等)は、葉先をクルクルと巻いて厚みを出します

薄切り肉を使う料理の場合は、肉を端からクルクル巻くか、数枚を重ねて厚みを出します

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繊維質の多い食品

繊維質の多い野菜や魚介類は、一般的には「噛む力を鍛えるのに良い食品」とされていますが、入れ歯で食べにくいものの一つです。

このような食材を使用する料理であっても、予め繊維質を壊しておくことで、入れ歯でも食べやすくなるのです。

ごぼう、セロリは、すりこぎ・めん棒等でたたいて繊維質を壊します

イカやタコは、吸盤を切り落とし、包丁で切り込みを入れて繊維を断ち切ります

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弾力のある食品

パンコンニャク漬物などの弾力性が高い食品は、噛み切るために強い力が必要となるので、入れ歯では食べることが難しくなります。

カレーライスなどに肉を入れる場合は、角切り肉を使うよりも薄切り肉を巻いた方が食べやすくなります。

こんにゃくたくあん漬物は、隠し包丁を入れる(盛りつけたときに表側から見えない面に切り目を入れる)と、入れ歯でも噛み切れるようになります。

パントーストしてカリッとさせると、楽に食べられるようになります。

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入れ歯を付けていると口の中でまとまらない

みじん切りにした食品

細かすぎる食べ物は、「噛む必要がない」という点では良いのですが、入れ歯をつけると「飲み込む」のも苦手になる場合があるので、バラバラになりやすい料理には注意する必要があります。

ニンジンなどの野菜をみじん切りにする際には、5mm~1cm角くらいに切ると、ちょうど良いでしょう。

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入れ歯と歯茎の間に挟まる

粒状の食品

粒状になっている、“ごま”“たらこ”イチゴの種などは、入れ歯と歯茎の間に挟まりやすく、痛みの原因となります

“ごま”は、なるべく“すりごま”や”練りごま”にするなど、工夫すると良いでしょう。

ピーナッツなどのナッツ類は、なるべく入れ歯をつけている方は避けた方が良いでしょう

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上あごの入れ歯にくっつく、はりつく

粘り気の強い食品・付着性が高い食品

粘り気が強い食品付着性が高い食品は、入れ歯にくっついて外れてしまうことが多いので、出来る限り避けた方が良いでしょう。

「粘り気が強い食品」としては、もち大福などの和菓子があります。

「付着性が高い食品」としては、ノリ昆布ウェハースなどの食品があります。

ご家族や来客者に入れ歯を使っている方がいる場合には、お茶菓子や料理を出す際には、このような食べ物に気をつけましょう。

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4. 入れ歯を付けていると話しにくい

入れ歯をつけると話しにくいのは「舌の動き」が悪くなるのが原因

入れ歯をつけてから、「話しにくい」「滑舌が悪くなる」と感じることはありませんか?

総入れ歯では、土台部分の厚みが出ることで、舌の動きが制限されて自由に動かしにくくなる場合があります。

部分入れ歯では、金具(バネ/クラスプ)や、針金部分に舌が引っかかることで、もつれたような感じになる場合があります。

入れ歯で話す時には、この「音」に注意

入れ歯をつけている時、具体的には、舌が入れ歯が接触する

  • 摩擦音のサ行、ザ行、ハ行
  • 破裂音のタ行、ダ行、カ行

が、発音しにくいと言われています。

特に、これらの行と「イ」の母音を組み合わせた「シ、ジ、ヒ、チ、ヂ、キ」は、口の中の「音を出す空間」が狭くなるために、発音障害が起きやすいと言われています。

入れ歯をつけて発音や会話の練習をする際には、これらの音に気をつけながら言葉を発すると良いでしょう。

【この言葉、入れ歯をつけて正しく発音できますか?】

  • チヂミ
  • イチジク
  • ひじき
  • しきち(敷地)
  • じひびき(地響き)

話しにくい状態が続く場合には入れ歯に問題があることも。

初めて入れ歯をつけた時はうまく発音できなくても、1週間ほどで慣れて上手く発音できるようになるでしょう。

ただし、いつまで経っても状況が改善しない場合には、入れ歯の形状が原因で、「舌がうまく動かせない」「息が漏れてしまう」状態となっている可能性があります。

歯科医院で入れ歯の調整を依頼してみると良いでしょう。

5. 入れ歯が外れやすい、入れ歯がゆるくてしっかり噛めない

「咳をした途端に入れ歯が外れた」
「話をしている時に上の入れ歯が落ちた」
「食べ物を噛む時にゆるくてしっかりと噛めない」
こんなことはありませんか?

総入れ歯部分入れ歯について、「入れ歯が外れる」「入れ歯がゆるい」という問題の原因と対策を説明します。

「総入れ歯」が外れやすい、ゆるい原因は?

総入れ歯は、「唾液」「大気圧」「歯茎の土手」「周囲の筋肉」という4つの要素の働きにより固定されています。

総入れ歯が安定しない場合は、それぞれの要素で原因が考えられます。

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原因① 入れ歯の土台と歯茎・顎の粘膜がしっかりと唾液で密着していない

入れ歯の土台と歯茎・顎の粘膜の間には、唾液の層があります。

ガラス板とガラス板の間に水が入ると剥がれにくくなるという現象をイメージすると分かりやすいのですが、入れ歯の土台と歯茎が密着していて、土台の表面の凹凸が少ない方が、より強く付着して、入れ歯が安定します。

逆に、入れ歯の土台と歯茎の間に大きな「すき間」があったり、入れ歯の土台がざらざら、ゴツゴツとしている場合は、歯科医院で入れ歯について相談してみると良いでしょう。

原因② 入れ歯の内側が十分に密閉できていない

入れ歯の周囲にある口内の粘膜と、入れ歯のフチが合うと、入れ歯の内側がぴったりと「封鎖」された状態となります。

この状態では、入れ歯の内側から外側へ空気が出て行くことはあっても、逆に外側から内側へ空気が入ることがなくなるので、「吸盤」と同じような状態になります。
結果として、入れ歯の内側の気圧が外側の気圧よりも低くなり、入れ歯が歯茎に向かって押し付けられる力となるので、安定します。

入れ歯のフチが短いと、十分に入れ歯の内部を密閉することができなくなってしまいますが、入れ歯の土台と同じ素材を用いて、フチを延長することが可能なので、歯科医院で相談してみましょう。

原因③ 歯茎の「土手」が痩せてきた

歯が抜けたあとには、もともと歯を支えていた顎の骨「歯槽骨」が歯肉で覆われた、土手状の歯茎が残ります。(顎堤:がくてい)

入れ歯が、この「土手」をすっぽりと覆うことで、入れ歯が横方向へ動く力を抑えて安定させることができます。

ただし、加齢に伴い、歯槽骨が萎縮することで、歯茎の「土手」も失われていきます。
また、大きな病気で長期間入院するなどして体重が大幅に減った時にも、土手の状態が変化します。

歯科医院で定期検診を受けて、歯茎の土手の状態をチェックしてもらうようにしましょう。

原因④ 歯茎の周辺にある筋肉(頬筋)が衰えてきた

入れ歯の土台の横側、頬の内側には、頬筋(きょうきん)と呼ばれる筋肉があります。

この筋肉が横から入れ歯を押さえつけることで、入れ歯が安定します。

頬筋が衰えると、入れ歯を安定させるのが難しくなるだけでなく、見た目にも口元にシワが増えて、「いかにも入れ歯をつけている」といった感じの容貌になってしまいます。

【簡単に頬筋を鍛えられるトレーニング方法】

  1. 両頬に空気を入れて思い切り膨らませます。
    そのまま5秒間静止。
  2. 口は閉じたまま、中の空気を右頬に移動します。
    そのまま5秒間静止。
  3. 空気を右頬から左頬に移動します。
    そのまま5秒間静止。
  4. 口の中の空気を吸い込むように頬をすぼめます。

この「口の体操」を1日3回やってみましょう。

「部分入れ歯」が外れやすい、ゆるい原因は?

部分入れ歯は、 残っている自分の歯に「クラスプ」と呼ばれる金具を引っ掛けることで固定されています。

部分入れ歯が安定していない場合は、大きく分けて2つの原因が考えられます。

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原因① クラスプがゆるくなっている、形が合っていない

クラスプは、鉤爪(かぎづめ)の形をした金具で、先端部分で入れ歯が外れないように固定し、湾曲した部分で横揺れを防ぐように作られています。

このクラスプがゆるくなっていたり、折れてしまったりすると、部分入れ歯をしっかりと固定することが出来ない場合があります。

歯科医院で、修理・調整、あるいは作り直すことを検討しましょう。

原因② クラスプを掛けている自分の歯(鉤歯/維持歯)が揺れている

クラスプを掛けている自分の歯を鉤歯(こうし)維持歯(いじし)と呼びます。
鉤歯歯周病などによりグラグラすると、入れ歯をしっかりと固定することが出来ない場合があります。

鉤歯には入れ歯を支えるために強い力が掛かり、自然な状態よりも短い期間で悪化していくので、早い段階で治療を受けるようにしましょう。

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