この記事は、ドラマガリレオのメインテーマ「vs. 〜知覚と快楽の螺旋〜」を脳内で流しながらお読みいただけますと一層お楽しみ頂けると思います。
疲労骨折とは、何度も何度も同じ場所に一定の負荷をかけることで徐々に進行する骨折です。
スポーツ選手やスポーツをする若い年代の少年少女によくみられる疲労骨折の初期症状を、あの天才物理学者湯川学准教授が解説してくれました。
フジテレビ系全国ネット月9ドラマ「ガリレオ」オリジナルサウンドトラック
1. 腫れる
骨折において患部が腫れることはよく見られる初期症状の一種だが、一つだけ外傷性骨折と大きく異なる点がある。
そう、内出血が無い事だ。
内出血は患部を流れる血管が、折れた骨、または衝撃により傷ついて血管外へ血液が流出してしまう。
しかし、この血管を傷つけない程度に進行していくのが疲労骨折の特徴だ。
肌が赤黒いもしくは青くなっておらず、少々分かりにくいので、強く押すことで腫れているかどうか認識できるだろう。
2. 膨らむ
骨折の代表的な症状として、疼痛、腫脹、変形が挙げられる。
この腫脹を引き起こす一つに「ガングリオン」と呼ばれる現象がある。
ガングリオンは関節液や粘液が変形したものと言われているが、腫瘤のみの場合放置しても心配ない。
若い女性がかかりやすいから、気を付けた方がいい。
3. 痛む
人が感じる痛みは2種類ある。
鋭い痛みと鈍い痛みだ。
痛みというのは神経が知覚する。人体で痛みを感知する神経が通っているのはどこだ?内海君。
内海刑事「えっ、えーと筋肉、脳みそ、骨?」
・・・もういい。君の骨は特別製だ。
神経は筋肉や腱、じん帯、脳などの器官にも神経が通っている。骨や椎間板、毛や爪には通っていない。
鈍い痛みは秒速1~2mで伝わるが、鋭い痛みは秒速15~30mで伝わる。ほんのわずかな差だが、これを知覚できる人間の鋭敏さを表しているだろう。
疲労骨折でみられる痛みは、鈍い痛みだ。
酷い痛みにはならないので、我慢をしてしまい、より悪化させてしまうケースが多い。
また、運動や動作をしている間だけ痛む場合がある。
内海刑事「私、先生の話聞いてるときだけ、頭痛くなります・・・。」
栗林万年助手「あっそれ僕も!」
続けよう。
一定の負荷をかけた場合のみ痛みを感じる。特定の動きが神経を圧迫するのか、脳が痛みの経験を記憶しているから起こるのかは定かではないが、こちらも悪化させてしまう環境といえるだろう。
特に成長期の運動を頑張っている諸君。
身体のケアができて初めて、充実したスポーツになると私は思う。