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2018年4月9日更新

繰り返すニキビを根本治療!思春期ニキビ・大人ニキビの原因、症状、治療法

顔に赤いニキビができると気分まで沈んでしまうもの。気になって患部を触るとさらに症状が悪化し、痕が残るので注意が必要です。現在のニキビ治療では、炎症を抑えるだけではなく、「キレイに治す」ことも可能に!早めの治療でニキビを根絶、美しい肌を取り戻しましょう。【記事執筆】新宿南口皮膚科 院長 乃木田 俊辰 先生
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ニキビは脂腺性毛包(しせんせいもうほう:皮脂を分泌する毛穴)に発症する慢性炎症性疾患で、正式名「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」の一般的な呼び名です。

ニキビは思春期以降、顔や胸、背中などの皮脂分泌が多い場所に現れることが多く、その発症には「脂質代謝異常」「角化異常」「細菌の増殖」が複雑に関係しています。

日本では90%以上の人が経験するありふれた病気であることから、「ニキビは青春のシンボル」と考えられ、これまでは生理的現象として軽んじられてきました。

皮膚の疾患であるという認識も不十分であったため、治療のためにクリニックを受診するニキビ患者はごくわずかであり、治療の満足度も低いのが現状でした。

ところが、2008年になると日本皮膚科学会によって作られた「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」が誕生し、同時にニキビを治療するための外用剤の画期的進化が始まりました。

これまでは治療の対症とはならなかった面皰(めんぽう:毛穴の詰まりが原因でできる小さな吹き出物で初期のニキビ)に対する治療も可能となったことで、ニキビの根本治療が可能になり、多くの患者さんのニキビをきちんと治すことができるようになりました。

その後もニキビの治療は進化を続けていますので、ニキビができてしまったという時は早期に皮膚科クリニックに受診することをお勧めします。

1.ニキビができる原因は?

ニキビは中高生など、特に思春期に多い悩み。しかし、決してお年頃のお子さん特有のものというわけではなく、大人になってから発症することもあります。

同じニキビの症状でも、「思春期のニキビ」と「大人のニキビ」では発症の原因や特徴が違うことも。

まずは、思春期にできるニキビと大人になってからできるニキビ、それぞれの原因を見てみましょう。

思春期(中学生・高校生の頃)にできるニキビの原因

思春期に分泌量が増える「アンドロゲン」というホルモンは、皮脂腺の活動を活性化する働きがあります。

皮脂が過剰に分泌されることで毛穴が詰まって面皰ができやすくなり、ニキビが発生します。

思春期のニキビの場合、ホルモンバランスが安定する20歳頃には、自然に治まることもあります。

大人になってからできるニキビの原因

大人になってからできるニキビの場合、ストレス、ダイエット、化粧などの習慣が深く関与している場合が多いです。

もちろん、生活習慣の乱れ(食生活の偏り、睡眠不足など)も発症の大きな要因となります。

2.進行度によって症状が違う。どんな種類のニキビがある?

一言でニキビといっても、軽いものから重症のものまでニキビの症状(段階)はさまざま。

それぞれのニキビの種類とその特徴をご紹介します。

①白ニキビ(閉鎖面皰:へいさめんぽう)

毛穴が角栓(毛穴に詰まった余分な皮脂や角質)により塞がれ、毛穴の中に溜まった皮脂で軽く皮膚が盛りあがった状態です。

②黒ニキビ(開放面皰:かいほうめんぽう)

毛穴が大きく開き、毛穴の内部に皮脂の酸化物が溜まった状態です。

③赤ニキビ(紅色丘疹:こうしょくきゅうしん)

面皰(白ニキビや黒ニキビ)に炎症が起き、それぞれの毛穴ごとに赤い丘疹(きゅうしん:皮膚が盛り上がる発疹)になったもの。

④黄ニキビ(膿疱:のうほう)

赤ニキビがさらに進行して濃をもった状態です。

⑤嚢腫(のうしゅ)

表皮の下にある真皮の中に線維性被膜の嚢腫(血や膿が溜まった袋状のもの)ができ、皮膚が盛り上がってみえる状態です。(隆起性変化)嚢腫

(画像)ニキビが悪化して嚢腫になった症例 新宿南口皮膚科

3.ニキビ痕の種類・症状

ニキビの厄介なところは、症状が治まった後も痕(あと)が残ってしまう場合があるということです。

患部を触わることも痕が残る大きな原因の一つ。気になるからと言って自分でニキビを潰したりするのは絶対にやめましょう。

おもなニキビ痕の症状には以下のような種類があります。

①炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)

赤ニキビや、黄ニキビなどの炎症が改善した後にみられる赤みのある痕(紅斑)です。

②炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)

同じく炎症性のニキビが改善した後に、毛穴を中心として残ってしまうシミ(色素斑)です。

③萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)

炎症性のニキビや面皰(炎症が起きていないニキビ)が改善した後に生じるへこみやくぼみ。

④ケロイド

炎症性のニキビや嚢腫が治まった後に、ニキビのあった部分より大きく線維化(皮膚が固くなる)し、みみずばれのような盛り上がった傷痕(ケロイド)になることがあります。

4.ニキビを悪化させないために必要なこと。早期治療と生活習慣の見直しが重要

ニキビはまだ症状が軽いからと言って様子を見ているうちに、徐々に症状が進行してしまうことも少なくありません。

悪化させないためには、なるべく初期のうちに治療を始める必要がありますが、ニキビを悪化させてしまう毎日の生活習慣を見直すことも大切です。

ニキビの悪化につながる要因にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

ニキビを悪化させるさまざまな要因

①ストレス

ストレスが増えると脳の「視床下部」という場所から「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)」が分泌されます。

CRHは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)*1の分泌を促進し、ACTH は副腎皮質束状層(副腎を構成している3つの層の中でも中間にあり、層の8割弱を占めている部分)からアンドロゲンなどのステロイドホルモンの分泌を促すため、皮脂腺に作用して皮脂の分泌量が増加します。

このようなしくみ(機序)によりストレスはニキビの発症や悪化につながる可能性が高くなると考えられています。

*1 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とは、脳の下垂体前葉という部分から分泌されるホルモンのこと。副腎皮質に作用してそのホルモンの分泌機能を高める他、皮質(器官の表層の部分)の代謝にも影響すると考えられています。

②睡眠不足

睡眠には「視床下部~下垂体~副腎皮質系の働き」を抑制する作用がありますが、睡眠不足でその作用が抑えられてしまうと、コルチゾール*1の分泌が増加します。

コルチゾールは皮脂の分泌を亢進させ、ニキビを悪化させる要因となることが分かっています。

*1 コルチゾールとは副腎皮質から分泌されるホルモンの一つで、代謝や免疫機能にかかわる他、炎症を抑えるなど重要な働きをしています。別名「ストレスホルモン」と言われ、過度なストレスを受けると分泌量が増加します。

③掻破行動(そうはこうどう:皮膚を掻いたりして傷をつけること)

「皮膚をひっかく」などの特定の行動がきっかけで、皮膚を構成している表皮細胞に障害が起きると、IL-1α(インターロイキン)*1という物質が分泌され、毛漏斗(もうろうと:毛穴の上の部分)を詰まらせ、面皰が形成されやすくなります。

*1 IL-1α(インターロイキン)とはサイトカインと呼ばれる特殊なたんぱく質の1つ。特定の刺激(ひっかくなど)に反応して分泌されます。 炎症反応に深く関わっているため、炎症性サイトカインと呼ばれています。

④髪型

髪が長い場合、毛先が皮膚に触れることで、毛漏斗(毛穴)の角化異常が起こり、面皰ができやすくなります。

髪型を変えるのは難しい場合もあるので、自宅にいる時は、カチューシャやヘアバンドなどを着用して、髪が額や顎に触れないようにすることが大事です。

⑤服装

ニキビを隠すためのマスク、マフラー、スカーフの使用は避けましょう。

逆にこれらが逆に皮膚への刺激になってニキビが悪化することがあります。

⑥食生活

医学的にはニキビを悪化させる特定の食べ物というものはないとされており、「言い伝え」のみで科学的根拠が乏しいことが証明されています。

ただし、最近、食生活の欧米化が影響している可性があるとの考え方も出てきています。

⑦生理周期

ニキビについて行われた疫学調査では、約半数がニキビと生理周期に関係あると答えており、約75%が生理前に悪化するという結果が出ています。

生理周期と毛包との医学的変化は未だ解明されてはいませんが、生理前にニキビが悪化することが多いのは事実です。

⑧誤ったスキンケア

洗顔のし過ぎは、皮膚を乾燥させ、毛穴を塞いでしまうことがあります。

また、油成分の配合量の多い化粧品が原因となる事もあるので使用は控えるようにします。

皮膚科での治療が必要なニキビとは?

面皰から膿疱まで、すべてのニキビに治療は必要です。

ニキビの治療は急性の「炎症期」と炎症期が治まった後の「維持期」の二つに治療方針が大きく分かれています。

見た目のニキビが治まった後も、外用剤での治療を継続することで、新たな炎症性ニキビの発症を予防することができます。

5.ニキビ治療のスタンダード。「保険適用」のニキビ治療とは?

皮膚科で行われる「内服薬」や「塗り薬」などによるスタンダードなニキビの治療には健康保険が適用されます。

初診料として850円(保険負担額)、再診の場合は380円(保険負担額)がかかりますが、その他の薬剤や処置内容によって負担額は変わります。

①内服薬によるニキビの治療

≪使用される主な抗生物質≫

ドキシサイクリン、ミノサイクリン、ロキシスロマイシン、ファロペネム、テトラサイクリン、クラリスロマイシン、レボフロキサシンなど。

内服抗菌薬を使用する目安として、日本皮膚科学会の「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」には、「丘疹・膿疱(赤ニキビ、黄ニキビ)があるニキビで、中等症・重症・最重症の患者に限る」と記載されています。

そのため抗生物質は、症状がより重く、見た目上の問題が大きい場合や身体にたくさんのニキビができている場合にのみ使用され、軽症の場合は、副作用耐性菌の出現*1のリスクがあるため使用することはありません。

*1 耐性菌の出現とは使用しているうちに、菌が薬に対して抵抗力を持ってしまい、薬が効かなくなること。

≪使用される主な漢方薬≫

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、など

漢方薬は、ニキビ治療の補助療法として使用します。

炎症が起きているニキビの急性期には、十味敗毒湯、清上防風湯、慢性期には荊芥連翹湯などが処方されます。

また、生理前に悪化するようなケースには、加味逍遥散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸加ヨクイニン(けいしぶくりょうがんかよくいにん)などが処方されます。

≪その他≫

炎症後の色素沈着を予防するためにビタミン剤を処方することがあります。

ニキビ薬物療法(表)ニキビの保険治療~おもな薬物療法の種類と特徴 Calooマガジン編集部

②外用薬によるニキビの治療

≪主な外用薬≫

デュアック、ディフェリン、ベピオ、エピデュオ、アクアチム、ダラシンT,ゼビアックスなど

「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」によると、ニキビの治療は「炎症性ニキビ(赤ニキビ、黄ニキビ)に対して行われる」ことがほとんどであり、実際、患者さんの多くは痛みや腫れなどのニキビの炎症が気になるために来院されます。

ニキビ痕を残さないためには、この時期に、早期の症状改善を目指し、積極的に併用できるものを可能な限り組み合わせた集約的治療を行うことが大切です。

急性炎症期の治療後は、コメド(角栓)を中心に治療を行い、間を空けずに維持療法に移行します。

炎症性ニキビの元になる症状であるコメドを治療することで、新しい炎症性ニキビの発症を抑えます。

維持療法をできる限り長く続けることが、再発を予防する上でとても重要となってきます。

◆急性炎症期に使用される外用剤

赤ニキビ、黄ニキビ中心(白ニキビ、黒ニキビも可能):デュアック、ディフェリン+ダラシンT、ディフェリン+アクアチム、ベピオ、エピデュオ。
外用抗菌剤:ダラシン、アクアチム、ゼビアックス

コメド(角栓)の改善と抗菌作用をもつ薬剤、コメド改善薬と外用抗菌剤との併用などが中心となります。外用抗菌剤だけの使用は原則行いません。

◆維持期に使用される外用剤

白ニキビ中心: ディフェリン、ベピオ、エピデュオ

炎症性ニキビの前段階であるコメドを治療することで、炎症性ニキビが新しくできるのを抑えます。臨床試験で長期間にわたる有効性と安全性が確認された薬剤を使用します。

※ニキビ治療外用剤の特徴として、乾燥や刺激などの症状が出ることがあります。使用する際は使用方法をしっかりと聞いてから行うことが大切です。万が一、赤みなど、皮膚炎のような症状が出たときは、すぐに中止してかかりつけの皮膚科医に診察を受けて下さい。

6.より美しい肌を目指す!自費治療によるニキビ治療

ここまで保険による一般的なニキビの治療法をご紹介してきましたが、現在、ニキビ治療はさらに進化し、ニキビやニキビ痕を「よりキレイに治す」ための治療も行われるようになりました。

ニキビは、そのほとんどが顔に生じるもの。少しでもニキビ痕が残ると、QOL(生活の質:quality of life)を損ねてしまい、それ自体がストレスになることもあります。

自費で行われる治療には保険治療薬ではカバーできない「ニキビ痕」を改善することができるのが特徴。

今回は自費で行うことができる代表的なニキビの治療法を5つご紹介します。

①ケミカルピーリング

  • 治療方法 洗顔後にピーリング剤を塗布、そのあと中和のためのパックを行う
  • 適応症 ニキビ、ニキビ痕、炎症後色素沈着、日光性色素斑、肝斑
  • 回数 症状や満足度に寄りますが7~10回程度
  • 金額 9,000円~17,600円(1回)

医学的に認められた「皮膚再生術」であるケミカルピーリングは、気になる肌の状態を改善できるので、今の状態を諦めることなく、気持ちが前向きになることがメリット。

もちろん、ニキビ痕だけではなく、今あるニキビやニキビ肌の改善や新しいニキビの発症予防にも効果があります。

ニキビに悩む患者さんの場合、「目立つ毛穴を何とかしたい」というお悩みが多いのも大きな特徴。

毛穴自体を消すことはもちろん不可能ですが、ケミカルピーリングで毛穴の詰まりを除去することで、毛穴を目立たないようにすることは可能です。

さらに、皮膚再生効果のあるケミカルピーリングは、小じわ、くすみなどのアンチエイジングの有効な方法としても広く行われている治療法。

ニキビ治療のみならず、皮膚全体のケアとしても治療を受けることをお勧めします。

但し、自費治療のため、コストがかかるという点がデメリットです。

②イオン導入

  • 治療方法 薬剤を含ませたフェイスシートを顔にのせ、微弱電流を流す
  • 適応症 ニキビ、ニキビ痕、色素沈着、赤ら顔
  • 回数 週1~2回、6~7回程度
  • 金額 4,860円~6,480円(1回)

イオン導入は、微弱電流を用いて薬剤を肌に直接浸透させることで、肌の状態を整える治療法。
皮膚にビタミンCを塗布するのに比べ、かなり効率よく皮膚に浸透させることができます。

さらにピーリングと組み合わせると、単独でのイオン導入よりも、より多くの有効成分を浸透させることができます。

自費治療のため、コストがかかるという点がデメリットです。

③アクネクレンジング

  • 治療方法 ケミカルピーリングの後に、アイソレイズ(皮膚吸引付光照射装置)*1を顔全体にあててニキビ、毛穴に吸引、光照射し、最後にビタミンCをイオン導入する
  • 適応症 ニキビ、毛穴の詰まり
  • 回数 2週間毎に5~7回程度
  • 金額 20,000円~25,000円(1回)

赤ニキビを早く治し、毛穴の詰まりを取り除くのが、アクネクレンジングのメリット。
肌に陰圧をかけて毛包の中身を吸引することで、なかなか除去できない「詰まり」をとることができます。

ほぼ同時に炎症を抑える光を当てることで、頑固な赤みや炎症を抑えることができます。

ケミカルピーリングと組み合わせて受けることで、単独で行うより2倍以上速く効果を実感することができます。

自費治療のため、コストがかかるという点がデメリットです。

*1 アイソレイズ(皮膚吸引付光照射装置)はアメリカで開発され、FDA(日本の厚生労働省にあたるアメリカの機関)に認可された光治療器。皮膚を吸引して老廃物を排出しながら、同時にニキビや毛穴などさまざまな肌ダメージを改善する効果を持っています。

④レーザー治療(アクネビーム)

  • 治療方法 洗顔後に局所にレーザーを照射する
  • 適応症 赤ニキビ、赤ニキビ痕
  • 回数 週1回、3~4回程度
  • 金額 1か所につき800円

レーザーは、他の治療で治りにくい赤ニキビや赤ニキビの痕を治すことができるのがメリット。
比較的、同じ場所に決まってできる限局性のニキビ痕をピンポイントで治す治療方法です。

内服薬や外用薬でも治せない、ニキビ痕の赤みを治すことができますが、自費治療のため、コストがかかるという点がデメリットです。

⑤ホームピーリング

  • 治療方法 GA ローション*1を肌に浸透させ拭き取る。その後、VEローション*2を塗布する
  • 適応症 ニキビ、ニキビ痕
  • 回数 ホームケアで1日2回
  • 金額 3,020円~

安価で家庭で手軽にできるのがホームピーリングのメリットですが、クリニックで実際に施術するより、ピーリング剤の濃度がやや低めの設定である点がデメリットです。
*1 GAローションとは、フルーツ酸(グリコール酸)入りのローションのこと。軽いピーリング効果があります。
*2 VEローションとはビタミンE誘導体と進化型ビタミンC誘導体配合のローションのこと。有効成分を真皮にまで浸透させることができ、肌に栄養と潤いを与える効果があります。ニキビやニキビ痕など皮膚トラブルの改善に効果があります。

ニキビ自費治療
(表)自費で行われるニキビ治療 Caloo マガジン編集部

7.繰り返すニキビを根本から治療する「乃木田式ニキビ治療」

一度治りかけても同じ部位に繰り返しできることが多いニキビは、根本からしっかり治すことが重要。

乃木田式ニキビ治療では、保険適応の外用薬や漢方の内服を基本に、その他適切な治療法を加えながら、一人一人の患者さんに合わせたきめ細かい治療を行っていきます。

慢性炎症性疾患であるニキビの治療は、「急性炎症期」と「維持期」に分かれており、長期の治療期間が必要になります。

メリハリのある治療、つまり「急性炎症期は2週毎の通院、維持期では月1度くらいの通院」を目安に治療を行います。

【特徴1】早期の治療開始でニキビ痕を残さない!

ニキビによるシミや痕(ケロイドなど)を残さないポイントは、発症早期から内服薬や外用薬を使用すること。

とにかく早い段階で皮膚科を受診し、確実な治療を受けることが大切です。

【特徴2】炎症を抑えるだけではない!「美しい肌」に再生する為の治療

腫れや痛みなどの不快な症状を抑えるだけでなく、美しい肌に生まれ変わらせていくためには、「ケミカルピーリング」「イオン導入」などを取り入れていくことが重要です。

ニキビはありふれた病気ですが、患部が顔であるため、綺麗に治らないと治療の満足度が低くなります。

ニキビの患者さんは、少しでもニキビ痕があると満足しません。「病気を治すこと」と「病気を綺麗に治すこと」は違います。

当院では、これまで15年間にわたり、「ニキビを綺麗に治すこと」を治療の第一コンセプトとして診療を行ってきました。

その間、保険外用剤の大きな発展もしっかり取り込みながら、「患者さんファースト」の治療を継続しています。

皮膚科専門医と美容皮膚科・レーザー指導専門医の資格を持ち、「お肌の専門医」である院長が個別にニキビの症状を診察し、外用剤や内服薬を処方して適切、的確な治療を行います。

ニキビ治療は、炎症ニキビが治った後の維持療法がとても大切。治ったからといって安心しないで、積極的に予防治療を受けるように心がけましょう。

そして時々、「肌のリセットタイム」としてケミカルピーリングを受けることが、もう一歩進んだ「プレミアムなニキビケア」となります。

ニキビ痕のくすみ、シミ、赤み、陥凹などもケミカルピーリングを続けることで、少しずつ良くなります。

【特徴3】一人一人の患者さんに合わせた「攻めのケア」でニキビだけでなく肌老化にも対応。

ケミカルピーリングは「ニキビ」と「肌の老化」の両方に効果がある治療法。

ケミカルピーリングによる肌質のリセットと並び、レーザーによる肌質改善コースとして「レーザーフェイシャルコース」もあります。

「レーザーフェイシャルコース」では、レーザーを顔面全体に照射し、その後、イオン導入を行います。

最上の方法は、ケミカルピーリングを行った後に、レーザーフェイシャルを行うコースです。

美しい肌は一朝一夕では手に入りません。地道な「正しい肌の治療とケア」が必要です。

さらに、ニキビが治ったとしても、次に肌の老化も始まります。

ニキビやニキビ痕だけでなく、老化のサインに対しても、早め早めに「攻めのケア」を行っていくことがとても大切です。

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